最後の王様   作:souやがみん

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サブタイのネタがない辛さ


騎士

アリサと赤いドレスのチビ騎士の戦いが始まった頃、アデルはビルの合間を走っていた。ディオーネはもちろん飛んでいる。こういうところで才能に嫌われたと思う。まぁ、陸戦魔導師には空を飛ぶ必要はそんなにないため気にしてはいないが。

 

「他の魔力反応はないようだな。」

 

ディオーネの言葉に無言で頷き、走りながら状況を確認する。なのはの魔力反応を確認してすぐ別の大きな魔力を見つけた。なので買い物は一時中断し、アリサはなのはの援護に、アデルとディオーネは他の敵を探していたのだった。ただ他に魔力反応がないので目視で探している。

 

「絶対何処かにいるはずだ。あのチビの赤い騎士が1人でいるとは思いずらい。……、確かに1対1をもっとうにしてる奴は多いけどさ、ベルカってのは。」

 

ディオーネが頷く。チビの騎士が結界を張って人がいないのは分かる。ただ結界の範囲が広いため1人でやったとは思いずらい。どういうことだ。その時、ビルの角から拳が襲ってくる。それを右に受け流し大きくバックステップをとる。

 

「確かにシャマルが言った通りだな。1人では勝てそうにない。ただ奴らを倒すまで時間は稼がさせてもらう。」

 

路地から出てきたのは男だった。褐色の肌はゴツゴツの筋肉に覆われている。特徴的なのは頭に生えている耳と尻尾だった。少し顔をしかめる。

 

「あんた、人…、じゃあないな。使い魔か?」

 

「そんなものと一緒にするな。俺は守護獣。主や仲間を守る盾だ。」

 

守護獣。それは古代ベルカの時代にいた主を守る人の形をした獣。エルドラムも何体もの守護獣を倒してきた。だから記憶にはある。ただ目の前の獣にはなぜか親近感を覚えていた。エルドラムの記憶の奥底から何かを訴えてくる。……、それを無理やり押さえつけ構える。

 

「いくぞ!ディオーネ!」

 

ユニゾンする。初めてではない。ディオーネと出会った時から調整も込め何度もユニゾンしていた。ユニゾンするたびに融合率が上がっている。今はもはや90%を超えている。髪が青く染まり目の色が琥珀色に染まる。服は私服のそれとなんら変わらない。赤いジャケットに青いスラックスだ。そして

 

「さて、お前のテストもするか。」

 

そう言うとポケットから指輪を取り出し起動する。するとアデルの両手を黒い鉄腕が覆う。指先が赤い。それを握りしめると、守護獣の方に向く。律儀にも待ってくれていた守護獣が言う。

 

「我が名は盾の守護獣ザフィーラ。ここは通さぬ!」

 

「アデル・ツーリッドとディオーネ・ツーリッド!おして通る!」

 

2人の拳がぶつかったのは名乗ってすぐだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレイムアイズを一方的に振るう。目の前の敵、赤いドレスの少女は確実に格上だ。ならまずは此方が有利になる状況を作るために時間を稼ぐ。なのはがまだ出てこないのはきっとダウンしているからのはずだ。ならアデルが来るまで引きつけることが仕事だ。フレイムアイズに炎を纏わせ斬りつける。それをデバイスで防御し、拮抗する。まずい。そうアリサは判断した。単純な魔力量が違う、魔力が多ければ多いほど有利だ。弾かれ、ビルの上に立つ。赤いチビ騎士が叫ぶ。

 

「さっさとぶっ飛ばしてやる!カートリッジロード!フォルムツヴァイ!」

 

煙が上がりデバイスの形が変わる。先端が尖り、逆側にはエンジンのようなものが現れる。

 

「ブチ抜けー!」

 

突進してくる。そのスピードは先ほどとは比べ物にならない。回避を諦め防御の体勢に入る。フレイムアイズを自分の前に横に構え迎え撃った。またしても拮抗する。ただ今回は長くも続かなかった。アリサの防御を砕き、フレイムアイズに直撃し、真っ二つに割れた。目を見開き驚くアリサは脇腹を蹴り飛ばされ、ビルの中に突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ、一息つくヴィータは金髪の少女を蹴り飛ばしたビルを眺めていた。かなり魔力を使ってしまった。戦闘はもう避けたいところまで来ていたが一番最初に吹き飛ばした茶髪の少女もそろそろ出てくる可能性がある。あとはシャマルが言っていた男だがそちらはザフィーラに任せている。が、どこまで持つかわからない。早めにやることをやるか。そう思いビルに近づく。

 

「バスター!」

 

横から桜色の砲撃がヴィータに向かってきた。それをアイゼンで殴りつけギリギリでの相殺に成功する。砲撃の方へ魔力弾を撃ち込む。だが、それを同等の魔力弾で相殺される。

 

「私の友だちになにしてんの?いつもなら何事か聞くところだけど、今日はちょっと怒ってるから先にボコっちゃうね。」

 

そう言う茶髪のおさげで白いドレスに杖を持った少女は怒りの篭った笑顔を浮かべていた。

 




今回は短め。

ディオーネの簡単な紹介します。
青いショーカットに琥珀色の眼
イメージ的にはforceのリリィを短髪にして、口調がアイ ンスのような感じです。


アリサとすずかのバリアジャケットとデバイスはイノセント、そのままです
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