最後の王様   作:souやがみん

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ヴォルケンズ全員集合‼︎


正面衝突

「大丈夫か?」

 

ピンクの髪をポニーテールに纏めた騎士、シグナムがヴィータに念話で話しかける。もちろん相当のダメージを受けているであろうヴィータにこの質問は野暮か、そう思っていたがヴィータは此方を睨むんでから立ち上がる。

 

「邪魔すんなよ。折角なかなかの魔力を持った奴が5人に増えたってのに。横取りかよ。」

 

ふっ、と含み笑いが溢れる。ヴィータらしいと思う。だが

 

「お前がいなくなってしまえば主が悲しむ。」

 

そう言うとヴィータは黙ってビルを眺める。

 

「この金髪の魔導師は私が抑えよう。中の4人任せるぞ。」

 

返事をせずに飛ぶヴィータに金髪の少女が飛びかかる。それをさせないために炎を撃ち込む。それを体を捻り回避する少女が此方を見る。

 

「たいした早さだ。魔導師だというのが惜しいな。」

 

「魔導師だからこそこの早さが出せるんです。」

 

その言葉に笑う。主のために戦ってきたがここでまさか自分が1人で剣を交えたいと思える者に出会えるとは。心が高鳴る。デバイスであるレヴァンティンを構える。そして地面を蹴る。踏み込んだのはほぼ同時。そして上段からの斬りはらいを下からの斬りあげることで防御する。少し弾く。が、弾かれた勢いを利用し水平に斬りつけてくるのをバックステップをとることで回避する。お互いが一歩で自分の間わいになる距離で対峙する。

「凄いぞ、貴様。こんな敵と戦うのならば名乗らなければな。」

 

金髪の少女が構えていたデバイスを少し下げる。それを合図だと判断したシグナムが名乗る。

 

「私の名はシグナム。そしてこの剣が我が誇り、レヴァンティンだ。」

 

「フェイト・テスタロッサ、この子はバルディシュ。」

 

行くぞ、テスタロッサ!そう叫びながらシグナムが大地を蹴る。それに答えるようにフェイトも地面を蹴る。バルディシュとレヴァンティンが拮抗する。早さは勝っているが力では遠く及ばない相手に力勝負を挑むのは愚の骨頂だと言うのは分かっている。ただビルが多く立っているこの場所ではスピードが出せない。拮抗から一転距離をとる。ただ敵であるシグナムは動きを止めない。真っ直ぐに突っ込んでくる。それをサイドステップで回避し、側面をとる。バルディシュを振り下ろす。それをシグナムは鞘で防御する。そしてレヴァンティンを水平に斬りつけてくる。それをバックステップで距離を取る。回避していたと思った攻撃はバリアジャケットを少し破いていた。

 

「斬ったはずだったのだがな。」

 

「避けたはずなんですけどね」

 

2人の視線が合う。刹那の間に行動が開始される。シグナムは前へと出てくる。フェイトも真っ直ぐに突っ込み2人のデバイス、バルディシュとレヴァンティンが衝突する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シグナムは金髪の子とエンゲージ。ヴィータちゃんは4対1、ザフィーラはあの赤毛の子に落とされてる。」

 

結界の外でクラールビントを使い中の様子を見ていた金髪の女性、シャマルが呟く。後方支援型のシャマルは戦闘には向いていない。だからこそここで援護する。この距離の回復魔法は無理だ。なら

 

「クラールビントお願い。」

 

大きな輪が目の前に現れる。その輪は橙色の髪の使い魔の背中が映し出されている。本当はこんな下劣な方法はあまり使いたくない。だが主の、はやてのためには仕方ないと思い切る。

 

「捕まえ……、た!」

 

輪の中に突っ込んだ手が橙色の髪の使い魔を貫いていた。

 

 

 

 

 

 

 

目の前のことに眼を丸くしていた。アルフの体の中から手が生えている。その手を開くと中に光の球のようなものがあった。それが徐々に光が薄くなっていくほどにアルフが苦しそうにする。そしてほとんど消えかけると腕が消える。アルフが倒れるとユーノがアルフに駆け寄る。

 

「大丈夫。命に別状はないよ。ただ…。」

 

今の攻撃は一体?なのはとアリサはボロボロのまま敵の騎士と対峙している。いま自由に動けるのはユーノだけだ。どうする?敵は遠くからリンカーコアを狙える。構えるがどう対処して良いか分からない。

 

「ユーノ君、状況、知らせてくれる?」

 

念話で話しかけてきたのはすずかだった。結界の外にいるはずなのに念話を繋げられることに驚いているが今はそんな時ではない。詳細を伝える。

 

「こっちはアルフがダウンしてる。フェイトが一騎討ち。僕となのはとアリサで1人と戦ってるけどなのはもアリサももうギリギリの状態。アデルとディオーネさんの姿はまだ見てないけどアリサが言うには結界内にはいる。」

 

それと、と言葉を続ける。

 

「これは予想だけど結界の外から攻撃されているんだ。だからすずかはそっちで探してくれないかな?」

 

分かった、と短い答えが返ってくると念話が切れる。さて、と目の前の敵に眼を向ける。どうやら向こうも魔力はギリギリ。なら1度バインドをかけられれば捕まえられる。なのはとアリサも消耗している。なら僕がやるしかないと気合を入れる。だがその気合は空回りに終わる。

 

「いやっほー!」

 

という奇声とともに赤い騎士を吹き飛ばしながらビルに入ってくる男がいる。赤毛のその男はコッチに笑いかけてくる。それを見てなのはと特にアリサが安堵の笑みを浮かべる。よく見れば赤毛の男、アデルの頭にタンコブが見える。多分、ディオーネに殴られた後だろう。どうせちょっと前には着いていたけど面白がって出てこなかったんだろうと判断する。だが助かったのは事実だった。

 

「さて、おチビちゃん。散々ウチの子をいたぶってくれたお礼でも始めようか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アルフの咬ませ犬感が凄い。

まぁ、犬だから良いかww
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