最後の王様   作:souやがみん

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1日遅れちまった

ていうかサブタイが毎回対して変わらない


王vs騎士

突然の赤毛の男の登場に1番驚いていたのはシャマルだった。

 

「魔力ソナーに反応がなかったのにどこから?」

 

純粋な疑問で頭がいっぱいになってしまう。しかもその男はまるで此方を見ているように画面に映る。

 

「まさか、クラールビントのソナーの抜け道を知っている?」

 

でも抜け道を知っている男は数百年前に死んでしまっている。その男も赤毛だったなぁ、と思考する。その時足元に冷気を感じる。気付いた時には遅く足は完全に凍ってしまった。

 

「お願いします。動かないで下さい。」

 

後ろから少女の声がする。足が凍っているため振り返ることができない。ただ顔を見られていないのは大きい。クラールビントのソナーを解除するとともに自分の周りに風を生み出し、後ろにいた少女を吹き飛ばす。吹き飛ばしたと同時に自分の足の氷を魔力を送って破壊し飛行魔法を発動する。外にも魔術師がいるとしたらマズイことになる。そう判断したシャマルは結界の中へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蹴り飛ばした少女が壁から出てきた。ちょっと強めに蹴ったんだけどなぁ、と考えていると赤い騎士がわめく。

 

「てめぇ、不意打ちとか汚ぇぞ!」

 

そうぼやく赤い騎士にアデルは軽く馬鹿にした顔をする。

 

「お前なぁ、ベルカの騎士が全員正々堂々だと思うなよ。俺は勝てばなんでもいい派なんだよ。分かったか、チビ。」

 

チビじゃねぇ!と叫ぶチビ騎士(アデル命名)を無視してなのは達の方を向く。ただそこには蔑むよう眼を此方に向けている少女が2人と、愛想笑いの少年が立っていた。サイテー、と声を揃え言われる。なんかしたかな?解せぬ。

 

「無視すんな!」

 

チビ騎士が殴りかかってくるのを回し蹴りで相殺しデバイスを掴みビルの外に投げる。ちらっと後ろを確認するとディオーネに念話を送り、こっちに呼ぶ。

 

「ユーノ。お前は3人の治療を頼む。あの騎士どもは俺がどうにかする。」

 

そう言うとビルの外へと出る。出た瞬間に此方にとんできた物を無意識のうちに捕まえていた。それは吹き飛ばされてきたフェイトだった。バルディシュは半壊、バリアジャケットも修復できていない。ただそれは敵の騎士も同じようだ。ピンクの髪をポニーテールにした騎士がボロボロになりながら目の前に現れた。

 

「ザフィーラをやったのはお前か。」

 

「殺してはいない。逮捕しちゃうぞ☆って感じでバインドかけただけだ。……、この☆は大事なとこだぞ。」

 

ピンクの髪の騎士は最初の言葉を聞いただけでこっちの話を全く聞いていなかった。ちょっとショックを受けつつもフェイトを抱き上げる。そこへディオーネが戻ってくる。

 

「どうやら結界内にはいるのはこの2人が最後のよ……、一体どういうことだ。」

 

来て早々ディオーネは怒っていた。解せぬ。女性陣はどうして俺にこの言葉を言わせたがるのだろうか。ネタにして馬鹿にしているのか?などとどうでも良いことを考えているとピンクの髪の騎士が咳払いをする。

 

「夫婦漫才はもう良いか?」

 

何故か頬を赤らめているディオーネはこの際無視してアデルが答える。

 

「もちろんだ。さぁ、始めようぜ。ユニゾン!」

 

アデルとディオーネがユニゾンする。髪が青く染まり、眼は琥珀色になる。そして、名もない鉄腕のデバイスを発動する。

 

「テスタロッサを下ろしても良いんだぞ。」

 

デバイスを構えピンクの髪の騎士が言う。隣で同じようにデバイスを構えるチビ騎士も少し不機嫌そうだが何も言わない。

 

「良いのか?ハンデ貰っちまって。お前ら勝てると思ってるなら死ぬぞ。」

 

ゆっくりビルの上に降り立ち、フェイトをビルの上に寝かしながら言う。

 

「勝てるとは思っていない。だから時間を稼がせてもらう。」

 

そう言うとピンクの髪の騎士のデバイスから煙が立ち上り、刀身に炎を纏っていた。

 

「我が名はシグナム、そして我が誇りレヴァンティン。参る。」

 

「騎士アデル、デバイス、ディオーネ行くぜ!」

 

シグナムが突っ込んでくる。上段から振り下ろされた剣型のデバイスをサイドステップで避けるとそこにはチビ騎士が殴りつけてくる。それを打撃で相殺、シグナムの水平に斬りつけてくるのをバックステップを取り回避する。そこで足を止めず今度はアデルが突っ込む。チビ騎士に殴る。それをデバイスで防御するが一撃で防御を破壊。隙だらけのチビ騎士のデバイスを掴みシグナムに投げつける。それを受け止めたシグナムに殴りかかる。

 

「ディオーネ!」

 

了解だ。とディオーネが答えると全身に電気が流れる。直接体に電気を流し込み脳への伝達速度を無理矢理上げる滅茶苦茶な技だ。使用できるのは体が壊れない限りだ。正直に言うと今もちょー痛いっす。また、魔力が残り少ないと体を守る分の魔力がなくなるからこの技は使えない。そして殴る。それをデバイスで受け止めたシグナムにヴィータもろとも蹴り飛ばす。ビルに衝突したシグナムに追撃をかけるために突っ込む。だがそれを予測していたのか粉塵の中からシグナムが斬りつけてくる。シグナムからすれば必中のタイミングの一撃をアデルは片手で掴んでいた。なっ、と息を飲むシグナムに憐れみの笑みを浮かべ自分の近くにシグナムを引き寄せ頭を掴み、ビルに叩きつけた。そして違うビルへと投げる。ビルの中に吸い込まれていくシグナムを見ながら言う。

 

「もっと本気で来いよ。時間稼ぎにもなりゃしねぇぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瓦礫に埋もれつつ敵と此方の戦力差を比較する。実のところ赤毛の男、アデルが現れるのは予定よりも早い。確かにザフィーラからそう長くはもたないと言うのは聞いていた。ただ早すぎた。2、3人から魔力を回収し、その頃でアデルが現れ、ザフィーラを回収して撤収の予定だった。化け物を見るような眼でアデルを睨む。ユニゾンにより青く染まった髪が風で揺れている。綺麗だと思うと同時に恐怖を感じていた。そんな時

 

「シグナム!ヴィータちゃん!」

 

シャマルから念話が送られてくる。シャマルが無事立ったことに少し安堵を覚えているとシャマルが話を続ける。

 

「ザフィーラはこっちで回収したわ。今そっちに赤毛の子、アデル君?がそっちにいるわよね。」

 

「あぁ、後退戦をやろうにも戦力差が大きすぎてそんな場合ではない。此方に来ればお前もやられるぞ。」

 

うん、とシャマルの返事が返ってくる。後方支援のシャマルが戦闘に出てきても少々邪魔になるのだ。どう足掻いても撤退するのは難しい。此方が念話をしているのが分かっているように腕を組んでアデルが明後日の方を見ている。

 

「私がここから転移魔法を発動させるわ。タイミングは念話するからそれまで時間を稼いで。」

 

了解だ、と口に出して呟き立ち上がる。それに気づいたアデルが話しかけてくる。

 

「作戦会議はもう良いか?」

 

「あぁ、では行くぞ!」

 

シグナムが突っ込む。それに合わせるようにいつの間にか現れたヴィータが後ろから突っ込む。それに対しアデルがとった行動はただその場で構えるだけだった。シグナムが上段から斬りつけヴィータが水平に殴りかかる。アデルはシグナムの剣を避け、ヴィータのアイゼンを掴む。掴んだアイゼンを凍らせる。舌打ちしながらヴィータがバックステップをとる。それにアデルが追撃をかけようとする。だがシグナムも隙を見逃さず斬りかかる。それに気づいたアデルに打撃で相殺されるが気にせず斬りかかる。

 

「アイゼン!フォルムツヴァイ!」

 

ヴィータがアイゼンを変形させ突っ込んでくるのでサイドステップで場所を作る。その隙にシグナムがレヴァンティンと鞘を繋げ弓を作る。ヴィータがアデルに殴りかかるのを打撃で相殺されて頭を掴まれ投げられると同時に此方の準備ができる。

 

「翔けろ!シュツルムファルケン!」

 

矢を放つ。その矢は真っ直ぐにアデルに進んでいき当たる。凄まじい衝撃と粉塵が舞う。直撃は確認した。いくら反射神経が良くとも今のタイミングでは避けられない。粉塵の中を確認する。まずヴィータの姿が確認できた。そしてもう一つの姿が見える。その影は魔力で作った矢を受け止めていた。片手でそのまま矢を折る。その姿を見て思う。この男には勝てない。久しぶりに感じる死への恐怖。死ぬことはないと分かっていても、それでも恐怖を感じる。

 

「シグナム!ヴィータちゃん!用意できたわ!今からすぐ転送する。」

 

転移魔法が足元に現れる。ヴィータの足元にも転送の光が現れるがアデルは動かなかった。光が目の前を包む瞬間不敵に笑うアデルの口が動くのが見えた。声には出していなかったが口の動きで読み取った。だが、思い出したか?とはどういう意味なのかまではわからなかった。




とりあえず赤いキチガイが最強です
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