最後の王様   作:souやがみん

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開戦

その時は突然だった。なのはとアリサ、フェイトのデバイスがカートリッジシステムを搭載し戻ってきてシステムの説明の途中だった。

 

「大変!また海鳴町の真ん中で結界が発生。……、この魔力、間違いなくこのあいだの騎士達だよ!」

 

エイミィの叫ぶ声が耳に届く。横にいる赤毛の男、アデル・ツーリッドは此方を見て頷く。

 

「説明の途中だけど仕方ない。とりあえず簡単な説明はデバイスがしてくれるからしっかりきくように。……、じゃあ行くぞ!」

 

叫んだクロノにはい!と返事する女性陣、よっしゃ!と叫ぶアデルとともに夜の空へと飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結界のあるところへ到着するとその結界の一部を殴って穴を開ける。結果内に入ると同時に全員がバリアジャケットを装備する。

 

「ディオーネ、行くぞ!」

 

あぁ、と頷くディオーネとユニゾンし髪が青く染まり、目が琥珀色に変わる。横を見るとクロノが頷き、逆方向を見るとなのはがアリサをコッチに押していてフェイトとすずかが必死にそれを止めている。アリサは何故かなるがままになっているが。こんな時にまで馬鹿やってんなと自然と笑みがこぼれる。

そして騎士達は目の前に現れる。シグナム、チビ騎士、ザフィーラ、金髪の騎士、四人はビルの上で待ち受けていた。

 

「待っていたぞ、管理局。そしてエルドラムの子孫、アデル・ツーリッド。」

 

「やっと思い出したか?」

 

あぁ、と頷くシグナムは何故か嬉しそうだった。

 

「我々が全てを出し尽くしたあの日々を知る人はもうほとんどいない。こんな世界、主がいなければいる意味もないと思っていた。だがお前のような越えるべき存在を見つけ嬉しくないわけがなかろう。」

 

シグナムは雄弁に語っているが他の3人は黙っている。シグナムの気持ちが四人の総意のように。

 

「私はお前を越えたい。だが我々は守護騎士。個人の意見よりも主の幸せを第一に考える。」

 

喋り終えたと同時に上空からの殺気を感じる。クロノ達は気づいていない。考えるだけでディオーネは言わんとすることが分かる。そのレベルの融合率になっている。両手に風を生み出しアデルの周りにいたクロノたちを吹き飛ばし腕を交差し防御した。重い一撃がアデルの体を中心にクレーターを作る。殴ってきた腕を掴み地面に叩きつけようとするが殴ってきたのとは逆の腕で此方の足を掴みバランスを崩す。空いている方の腕で地面に手をつきそのまま蹴り込むが大きくバックステップをとって距離をとっていた。

殴りかかってきた敵を見ると金髪をストレートに伸ばした少女だった。顔はフェイトに似ている。いや、この場合はフェイトが似ていると言えるのだろう。

 

「アリシア・テスタロッサ。てことは……、お前ら、誰と組んでいるのか分かってんだろうな。」

 

「元々我々は、普通に過ごせるとは思っていない。どうせ、管理局に追われているなら使えるものは何でも使わせてもらう。」

 

そう言い切ったシグナムだったが顔は悔しさで満ちていた。

 

「ねぇ、私は無視かな〜?無視は酷いなぁ。」

 

軽い口調で目の前の少女アリシアが話す。姿形はフェイトと瓜二つだ。ただ戦い方が全く違う。フェイトが速さを求めているのに対し、アリシアは力を求めている。いや、それは違うのかもしれない。あのアリシアはアリシアであってアリシアではない。あのマッドサイエンスティストが作り上げた作品、アデルという男のコピーである。といことは心の奥底では同じことを考えているのかもしれない。

 

「はっ!俺のコピーが何ほざいてやがる。」

 

後ろからのフォトンランサーをかがんで回避する。言い方が気に入らなかったかな?と反省する。フェイトがプルプル震えて此方を睨んでいるがとりあえず無視する。まぁ、一応お姉さんだもんな。

 

「確かに力はコピーだよね。でも私は個人の意思でここにいるから貴方のコピーは力だけなんだよ?」

 

幼さが残る顔で此方を覗き込みながらはにかんでいる。自分の意思でここにいるということはこちら側につく気はないということだろう。ディオーネが体に雷を流し、腕に炎を纏わせてくれる。そして構える。

 

「言葉を並べてもやっぱり格闘家には意味ねぇよな。これが一番手っ取り早いと思ってるけど、どうだ?」

 

此方に笑みを浮かべながらアリシア・テスタロッサも構える。その構えはアデルと全く変わらない。

 

「貴方のコピーじゃない、とは言ったけどやっぱり格闘家としての血は貴方譲りみたいだね。」

 

「その言い方だとお前のお父さんは俺だな。」

 

隙は一つも見せずに冗談を言う。この状況で冗談を言うとは馬鹿だな、とディオーネから祝辞をいただく。

 

「それでも嬉しいけどなぁ。……、でも私たちは同じところから同じものを見る日は一生こないよね。」

 

そうだな、と呟くとアデルが踏み込む。雷が体をめぐり伝達機能をあげてくれているおかげでフェイトのような速さで突っ込める。ただそれはアリシアも同じだった。全く同じ速度、全く同じ拳が衝突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶつかり合う青と金の髪を横目に見ながら四人の騎士をクロノが睨む。名前はアデル曰く、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラだったか。

 

「クロノ、シグナムは私とアリサで戦う。」

 

「あの守護獣はあたしとユーノに任せな。」

 

「じゃあ私はシャマルさんを止めます。」

 

各々勝手なことを言ってる。ただ何時もは一番にこういう事を言うなのはが黙っていた。するとおもむろにレイジングハートを突き出し言った。

 

「絶対全員ぶっ飛ばす。てことで、ディバイン・バスター!」

 

桜色の砲撃が四人の騎士へと向かっていく。流石の騎士達もこの不意打ちには焦ったようだ。まぁ、此方も全員ビビったけれど。本当にアッパーな性格になったなぁと感慨深くなりそう。

それはともかく騎士達四人はバスターを回避するとともに此方に向かって来た。手筈通りにフェイトとアリサがシグナムを、アルフとユーノがザフィーラを、すずかがシャマルを、そしてなのははヴィータの元へと飛んでいた。クロノは直接戦うことはないにしろすることはアリシアの登場でできた。

 

「クロノきゅんはスカリエッティの確保よろしく!」

 

殴り合いながら此方にジョークを飛ばしてくるあの赤毛はマジで1回殺そう。そう誓いつつ、索敵に入る。






思っていることを文にするのって本当に難しいと思うわ
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