最後の王様   作:souやがみん

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バトルシーンの書き方のコツみたいなのないかなぁww


願い

かっこよく登場したのは良いが正直なところ状況は悪い。アルフは戦闘不能。クロノとなのはも限界ギリギリ。勝てる見込みはほとんどなかった。が、それはいつものことだ。白夜の王エルドラムにとっては。だから守れば良い。あの時見捨てた聖王のようにではなく、あの時救えなかった覇王のようにではなく。後悔しないためにも。と少し暗い考えになっていた。

「脇役の王様、頑張ってね。」

なのはが笑顔で言う。本当にいつからこんなにセメントになってしまったのだろうか。犯人の顔が見たい。……、俺かもしれない。急にうな垂れた此方を見て笑顔のセメントの子が言う。

「でも来てくれるって信じてたよ。アデル君。」

なのはなりの信頼の仕方なのかもしれない。アデルが少し唇を持ち上げる。そうだなぁ、俺は守らなきゃいけない全てを。そう思いなのはに声をかける。

「まぁなんだ。このかっこいいアデルさんに任せとけ。お前は友だちになりたい子でも助けてこい。」

うんとなのはが言い飛ぶ前に此方を見て

「アデル君、アリサちゃんとちゃんとテンプレ展開にもっていったでしょうね。なってなかったらディバインバスターだからね。」

飛んで行った。なのはって本当に良い感じでアッパーになったなぁとしみじみと感慨深くなっているとプレシアが話しかけてくる。

「貴方がいなければ今ごろアリシアは蘇りあんなキチガイの科学者は殺しているのに。」

「あのスパゲッティだったけ?を殺してくれるのはありがたいんだがなぁ。」

そう言い一息つく。だが古代にも現代にも死者を蘇らせる方法はない。白夜の王エルドラムの記憶の中にもそんなものはなかった。アルハザードと呼ばれる次元世界が何処かにあるという噂はあった。だがどう考えても妄想でしかない。

「死者は蘇らない。お前ほどの魔導師が分からないわけないだろ?何故そんなものにすがりつく。」

「貴方には関係ない!」

言い切ると同時に雷が此方に放たれる。それを魔力を載せた拳で迎撃。爆発で視界がなくなる。その中を突き進んで行く。そして視界にプレシアを見つけるとさらにスピードを上げ懐に潜る。それに対しプレシアは雷を杖に貯めておりその杖を此方に振りかざす。それを体で受け止める。

「ぐっ…っ!らぁ!」

腹に一撃押し込む。そのまま胸ぐらを掴み殴る殴る殴る殴る。咳き込むプレシアの頭を掴み地面に叩きつける。もちろん死なないように工夫はしている。が、それでも振動が大きいことには変わりない。手を離し少し距離をとったアデルの口からは血が流れていた。フラフラと立ち上がるプレシアは杖をつき立ち上がった。もう闘える体ではなかった。それでも立ち上がるプレシアを見て、思う。なのはが勝てないのは仕方ない。思いの強さが違う。愛する者をまた抱くために戦うプレシアに憐れむ表情をアデルは無意識のうちにしていた。

 

 

 

 

 

 

金色の閃光が右から左からと襲いかかってくる。アデルより力はない。けれどスピードがそれを補っていた。クロノにはカッコつけて1人で戦うと言ったがこれは厳しいなぁと思う。あの嵐のようになったジュエルシードの時と同じだ。相性は互角の筈なのに一方的になっている。視認できるが知覚外からの攻撃をかすらせることにすることで精一杯だった。徐々にプレシアの時にできた傷を抉られ酷くなっていく。でも諦めない。自分だって自分の物語の主人公なのだ。最後は勝たなきゃ楽しくない。レイジングハートに魔力を集め振り回すそうすることでフェイトの動きが一瞬止まる。その隙に距離を取り話しかける。

「フェイトちゃん!私はね貴女と友だちになりたいだけなの!目を覚まして!お願い!」

感情を消したと言っていた。届くとは思っていなかった。それでも言いたかった。初め死んだような目をしていたフェイトの目に一瞬光が戻り頭を押さえ苦しみ始めた。

「た……、すけ…、て!」

頭を押さえ苦しみを表すフェイトから始めて此方に返事してくれた。そのことを喜び、目を一直線にフェイトに向けて言う。

「もちろんだよ、フェイトちゃん。」

手を前に出し深呼吸をする。アデルが言っていた。この技はチャージに時間がかかる。だが優秀な前衛がまたは相手が隙を見せたのなら迷わずチャージを始めろ。マックスに貯めれなくても撃てるから。できることは砲撃で撃ち抜くことだけ。それでも目の前の少女を助けられるなら。そう願うなのはの前にはこの辺り一帯に散布されていた魔力を集める。相当の魔力を集めたなのはは言う。

「この一撃で決める!スターライト…」

杖を振り下ろす。自分のありたっけの思いとともに。

「ブレイカァー!」

特大の魔力の塊がフェイトを直撃する。その一撃は辺り一帯を桜色の光で溢れ返えった。大きな桜色の砲撃は全てを呑み込み消えた。クロノはアルフの前で防御していてアデルに至ってはアリサの屋敷を丸々守っていた。砲撃を打ち込んだ少女なのはは地面に転がっているフェイトの側に来ていた。隣に飛んできたクロノが言う。

「大丈夫だ、上手く撃ててた。魔力ダメージ以外たいしたダメージはない。」

そう言ってくれるクロノのおかげで一息つけた。

 

 

 

 

 

「どうするよ?うちの秘蔵っ子が勝っちまったぞ。」

アデルの挑発に少し顔をしかめたプレシアだったがすぐに元の自信たっぷりの顔に戻っていた。急に杖を掲げると勝ち誇った顔をしながらアデルを憐れむような口調で言う。

「もう、フェイトの仕事も私の役目も終わったわ。貴方の血をスカリエッティのところに転移させた。これでやっとアリシアが生き返る。」

プレシアはそのまま高笑いを始める。その声にアデルが突っかかる。

「だからどうした。俺の血が欲しい奴なんて変態か、俺に惚れてる奴だけだろ。まぁ、あのマッドサイエンティストは前者だろうがな。」

「聞き捨てならないなぁ。変態なのは認めるが用途はあるんだ。」

またしてもホロウィンドウが出現し、今目の前で自分のことを変態宣言したマッドサイエンティストことトライル・スカリエッティが現れた。

「プレシア君の娘のコピーであるフェイト君は誰をベースにしたかは教えたよね。じゃあ問題だ。コピーはプロジェクトFという計画で作られる。何を元に人格を作るのでしょうか?」

スカリエッティの言葉に眉をひそめることしかできないアデルは両手を上げて降参を認める。

「正解はね、人のDNAなんだよ。言いたいことは分かるね。」

つまりアデルの血から白夜の王をこの世に生み出そうとしているのだった。エルドラムのコピー、それは世界最強の格闘家が、この世に再誕することを示唆していた。

「もちろん、肉体は此方で作る。だからさ、今度は一対一で遊ぼうじゃないか今世紀の王、アデル・ツーリッド君。」

「待てよ、こらぁ!」

ホロウィンドウに向かい拳を放つ。が、それはプレシアの防御に阻まれていた。その顔は勝ち誇った顔していた。そして雷を地面に叩きつけ砂埃を巻き起こした。目を閉じその砂埃が薄くなった時にはプレシアの姿はそこにはなかった。

 

 

 

 

 

 

アースラに、フェイトとアルフ、アリサとなのはの提案で連れてきたすずかがいた。フェイトとアルフはクロノとそしてアリサとすずかはアデルとなのはが話していた。魔法のこと、アデルとこの船のこと。話し終わった時すずかは目を伏せ、アリサはアデルの目を見つめていた。

「俺が知っていることは全て話した。どうしても一般の人に言えないことは言ってないがな。」

アリサの真剣な瞳に目をそらす。できれば一生知って欲しくなかった。知ってしまえば巻き込まれる可能性が出てくる。そんなことにはなって欲しくなかった。だがアリサは柔らかく笑い言った。

「私ね、アデルの力になりたい。私も魔導士になりたい。」

ふと横を見るとなのはが目を伏せていた。多分同じ考えなのだろう。なのはの前に座っていたすずかも

「私もなのはちゃんやアデル君の力になりたい。」

それはもう決定的だった。アデルたちには辞めさせることはできない。それが答えだった。

「なら、もう少し待ってくれ。」

アデルが言う。自分が決意し決めた決定は覆せない。ただ、と言葉を続ける。

「今はまだ魔導士に大切なものがない。それができれば絶対に渡しに来る。それまで待っていてくれ。」

その言葉になのはは微妙な顔をし、アリサとすずかは喜んでいた。




プロジェクトFと言えば基本的になんでもできそうな気がするのはプロジェクトFの凄いところだなぁ
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