遊戯王 ~Fake Origin~   作:SOD

14 / 22
※2016.8.25
挿絵が入ってませんでした。
あとがきで???となった人ごめんなさい。

朝倉 英心 (15)
身長182㎝
体重72㎏
利き腕 右
視力 右 2.0 左 2.0
血液型O

IQ 110

資格
無し

好きなもの
『おっぱいに決まっておるだろうがあああああああああああああああああーーーー!!!!』
・森林浴
・仲間達


嫌いなもの
・性犯罪者
・ロリコン


月の小遣い
500円
月の収入
50000円
(お祓いや除霊などをやった《ふり》で稼ぐ)

お金の使い方
・胸囲が大きい女子が写っている大人の絵本や、母性の象徴がプリンのように存在を主張している大人の女性が出演しているビデオ等の購入資金。

所属組織
・坂上学園1ーF

デュエリスト・パラメータ
・所持カード数 D 
・所持カード強さ D 
・カード知識 C
・デッキ構築力 A
・デュエル・タクティクス A 
・運命力 A
デュエル・スタイル

総合評価 B+ 

攻撃札
ブラック・マジシャン・ガール
防御札
マジカル・シルクハット
所持品
スマホ
夜の非常食

髪 そんなものは無い
瞳 黄緑

備考
レンとは河原の決闘で絆を結んだ友だち。



実はこの朝倉英心には秘密が二つあります。
一つは紳士であること。
もう一つは、正義の味方であること。

何を持って紳士と評し、何が正義なのかは、主観によるものが大きいと思います。おっぱいのように。(ドヤァ


…………本編どうぞ



遊戯王 ~Fake Origin~13

(おと…音が聴こえる。)

ワタシのターン、ドロー!

(だれかがデュエルをしている。)

魔法カード発動!

(とても楽しそう。わたしもまぜてほしい。)

罠カード発動!

(どこでデュエルをしているんだろう?)

ターンエンド。

(どうしよう。デュエルが終わってしまうかもしれない。

どこ?ここはどこ?)

さあ、本番はここからだ!

(だれかわたしをつれていってほしい。

わたしにも見せて欲しい。このデュエルを。だれか……!)

 

『そろそろお昼寝も終わりの時間だ。さあ、目覚めろ』

 

(―――!!!?)

気が付くと、文月 ひよのは、でんぐり返しの途中のような格好になっていた。

 

ひよの「………ゑ??」

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

大蔵寺 王城 LP9000

手札 4枚

 

 

王 飛娘 LP7400

手札1

場 ジャンク・ウォリアー ATK5300 素早いモモンガ×2 ATK 2000 1000

強欲なカケラ

 

 

現在3ターン目、大蔵寺 王城 VS 王 飛娘 のデュエル。

王城のドローフェイズから。

互いに大型モンスターを召喚するもペースを掴みかねており、譲らぬ攻防を見せていた。

 

ひよの「もう、レンさんヒドイですーー!!」

 

そんな中、外野の方でもちょっとした攻防が行われていた。

レン「スマン。なんか急にお前を叩き起こしてやりたい衝動に駆られてな。まあ良いじゃないか。ほら、アンタの大好きなデュエルをやってるぞ」

ひよの「それにしたってあんまりですっっ!!いきなり足つかんで持ち上げるなんて。しかもあんな体制じゃ、ぱ、パンツ丸見えになっちゃうじゃないですか!!」

レン「いいじゃねえか減るもんじゃ無いし。今時パンツくらい小学生だって自分から見せる時代だぞ?」

ひよの「そんな爛れた貞操観念は滅ぼすべきです!第一坂上学園に入学した理由が登校中にパンツが見たいなんて人に言われたくないです!」

レン「何言ってやがる。酒には花とツマミ。喧嘩には出血ってくらい、青春とパンチラは切っても切れねえもんじゃねえか。こういうのが大人になった時ちょっとした話題に出来たりするんだぞ」

ひよの「そんな男子の爛れた欲望なんざ知らねえですよ!!」

レン「ところでレナ。今の状況ってどっちが有利なんだ?」

ひよの「あ、逃げた!」

レナ「手札にもよるけど、今のところ五分五分かな。飛娘ちゃんは場にモンスターがいて、それはどっちも戦闘で不利になるカードじゃないけど、ブラックホールでも使われたら巻き返しがかなり難しいし。あっちの人はライフは多いけど、飛娘ちゃんは火力重視のデッキだから、ライフ9000や10000くらいなら、削りきれる。ただ、エルシャドールフュージョンが手札にあるから、少し苦しいかな。」

 

王城「行くぞ王 飛娘!スタンバイフェイズに手札から速攻魔法『神の写し身との接触 』を発動。

シャドール・ハウンドとドラゴンを融合し、『エルシャドール・ミドラーシュ 』を融合召喚!」

 

エルシャドール・ミドラーシュ

闇属性 魔法使い族 星5

2200/800

「シャドール」モンスター+闇属性モンスター

このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。①:このカードは相手の効果では破壊されない。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。③:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

王城「カード効果でシャドールが墓地へ送られたことで、ハウンドをチェーン1、対象を『ジャンク・ウォリアー』ドラゴンをチェーン2対象を『強欲なカケラ』として効果発動!!」

対象にされたカードに対し対抗手段が無い飛娘は、そのままエースカードの攻守変更を許し、ドローソースも失ってしまった。

飛娘「これは…かなりキツイアルね…。」

王城「バトルだ!エルシャドール・ミドラーシュ でジャンク・ウォリアーに攻撃!『破滅の咆哮』」

 

ジャンク・ウォリアーDFF1300 VS エルシャドール・ミドラーシュ ATK2200

 

王城「カードを二枚伏せて、ターン終了だ」

飛娘「ワタシのターン。ドロー」

レン「飛娘の場に残るは素早いモモンガ二体か…」

ひよの「でもまだ悲観する状況じゃないだけ儲けものですね。シャドール相手に『ジャンク・モモンガ』で挑んでるわりに、アドバンテージは飛娘さんに有る感じじゃないです?」

レナ「そうだねー。相手は手札〇枚で場にはエルシャドール・ミドラーシュ と伏せ二枚。モモンガを戦闘破壊したらこっちはライフ回復するだけ。それが二体だもん。下手に攻撃して場を悪くしなければ問題は――」

飛娘「手札から魔法カード『調律』を発動!ジャンク・シンクロンを手札に加えてデッキトップを墓地へ送るアル。」

レナ「………も、問題は…」

飛娘「手札からジャンク・シンクロンを召喚。効果でモモンガを特殊召喚ネ!」

レナ「………えっと……」

言ってる尻から簡単に攻撃に移る準備に入る飛娘。剛拳に後退の文字は無いのだった。

レン「問題はなんだって?レナ」

レナ「………。」

かつての仲間のあんまりの猪突猛進ぶりに言葉を失ったレナに、レンは更に問う。

レン「………こんな調子で大丈夫か?」

レナ「………。」

レン「おーい。レナ?」

レナ「………ぐすっ。ひっく」

レン「おい待て。さすがにお前のマジ泣きは予想外だぞ!?」

レナ「だって…にーが虐めるんだもん……グス」

レン「ったく、泣きたいのは俺の方だ。おい、中国!」

飛娘「飛娘!!」

レン「お前エルシャドール・ミドラーシュがいる限り特殊召喚が一ターンに一度だけしかできないっての知ってジャンクロンの効果使ったんだろうな!?」

ケイト「何言ってるッスかレン君。あんな有名な召喚制限モンスター知らないなんて、素人じゃないんスから」

ケイトがそんなバカなことあるわけないという表情で飛娘の方を見る。

飛娘「……何アルかそのしゃらくさい効果は!?それじゃあ、もうこのターンはシンクロ出来ないアル!!」

ケイト「とんだがっかり美人さんだったんスね。あの人…」

ひよの「七皇なのにあんな有名なカード知らないとは思わなかったです。」

仲間内からの物凄いさげすみの視線を浴びせられる飛娘。

レン「オメェこれで負けでもしやがったらその頭のボンボン引きちぎるぞ。特隊が負けて許されっと思うなよコラ」

飛娘「ひいっ!??そ、それは勘弁してほしいアルぅ!これはワタシの宝物ネ!!」

レン「だったら勝って来い!!」

飛娘「はいいいぃぃぃーーっっ!!!」

レンの恫喝にも似たエールに怯えながらも、更に負けられない理由が増えたこのデュエル。心なしか場に居るジャンク・シンクロンとモモンガ達も怯えているように見える。

 

 

 

飛娘「でもこれ以上出来ることも無いし、モモンガを守備表示にしてターンエンド」

王城「ワシのターンだ。」

 

大蔵寺 王城 LP9000

手札 0枚

場 エルシャドール・ミドラーシュ ATK2200

 

伏せ×2

王 飛娘 LP7400

手札1

場 素早いモモンガ×3 DFF100 ジャンク・シンクロンATK1300

 

 

王城「ワシのターンだ。ドロー」

カードを引いた王城は少し考える。

ケイト「どっちも動かなくなっちゃったッスね。ボク少し飽きてきちゃったッス。」

レン「俺もだ。ケイト。攻撃型のデッキが攻撃失敗して手札失うと動きにくくなる。

だって言うのに相手が行動阻害してくるから、動くに動けなくなる。ここらで何かアクションを起こしてくれんと、退屈で死にそうだ。」

レンはぼやきながらケイトの髪を玩び始めた。それを見た敵側の陣営は……

 

才人「けっ、何だよあいつ。あんな貧乳女が彼女なのかよ。羨ましくないぜ。イチャついてんじゃねえよ。リア充撲滅しろ」

ヤブイヌ「ええ、全くです。赤髪のレンは血に飢えた獣のような男だと聞いていましたが、その実只のスケコマシだったようですね…もげろ」

 

レン「えーっと、みつあみってどんな形してたっけ?」

ケイト「ボクの髪の長さじゃ無理ッスよ。……あと、敵が物凄い形相でこっち睨んでるッスよ?」

レン「男子校ってのは、女に飢えるもんだろ。それが奴らの青春だ。どこかにエロ本でも落ちてれば喜々として拾うというのが、奴らの最大級の青春のカタチなんだ。」

 

そんなモテない男達を侮辱するかのような言葉に対し、それまで飛娘に相対していた大蔵寺 王城は、レンに目を向け、言い放った。

王城「安心するがいい、赤髪のレンよ。今準備は整った所だ。今この瞬間から。貴様が退屈だと言える時間は無いぞ」

レン「……何?」

王城「貴様はしらんだろうが、この世には道のカードが幾つも存在している。

『大神災』を起こした三幻神は言うに及ばず、七皇達が持っているという、神に対抗する七つの力!」

レナ・飛娘「――!?」

王城「さらに、三幻神に対をなす神も存在しているという噂だ。」

レン・ケイト「――!!」

レナ・飛娘は自身のカードに。そしてレンとケイトもまた思い当たる節のカードに意識が行った。

王城「そのようなカードを手に入れるためにカード犯罪に手を染める者は後を絶たぬ。パワーボンドですら、所有しているのはサイバー流道場の後継者と一部の門下生のみ。『ミストデーモン 』を妥協召喚する。そして……」

王城が自身のエクストラデッキに手を掛ける。その瞬間。河原の雑草が発火した。

王城「ここにもまた、神に匹敵するだけの力を持つカードが存在する。

見るがいい。敵を焼きつくし骨も残さぬ火炎の化身を」

レナ「レアカード…まさか!?」

王城「太古の覇者はここに在り。骨まで焦がす炎を持って、行く手を阻む餌を焼け!

エクシーズ召喚!マグマの化身『NO.61 ヴォルカザウルス』」

 

『ガアアアアアアアアアアアアアアアーー!!!』

 

王城の召喚したヴォルカザウルスの咆哮が響くと、それまで小さな草だけを焼いていた炎が突如プレイヤーとレン達を包み込んだ。

 

王城「フッフッフッフッフ。これこそがかの三幻神にも匹敵する力。NO.(ナンバーズ)だ!!」

ひよの「な、何ですかこれ…すごく、熱いです。やっぱり起こされなければよかったです…」

ケイト「うう…これならサウナにでも入ってた方がましッス…」

周囲は炎で焼かれ、温度はドンドン上昇し文字通りの火炎地獄に少女達はみるみる体力と水分を奪われて倒れこんでしまった。

レン「ちっ、オベリスクといい、アレと言い、あのナンバーズってのと言い、『神に匹敵するカード』は迷惑極まりねえな。もう纏めて『闇のカード』って呼べばいいんだクソッたれ。」

だが、店から出たのは正解だったな。と思いながら、レンはケイトの服のポケットから水を三つ取りだした。

レナ「何で都合よく水が…?」

レン「よし、相変わらず色んな物が入ってるポケットだな。良い子だ。ご褒美に水をやろう」

ケイト「えへへ~褒められたッス……ゴクゴク」

レナ「ひよのちゃん、大丈夫?飲める?」

ひよの「有難うございます……ごくごく」

この有様を、飛娘は苦々しい表情で観る。

飛娘「な、なんてことアル。三幻神だけでなく、ナンバーズまで出てくるなんて…この町はどうなってるアル」

王城「ふん。貴様はヴォルカザウルスの熱に当てられていないのか」

飛娘「七皇はみんな特別なカードによって、モンスターの影響を最小限に抑えられているネ。この熱でワタシのプレイミスを誘おうと言う魂胆なら、失敗アル。」

王城「まさか。この程度でへばられては興ざめだ。死ぬのならまず存分にヴォルカザウルスの炎を味わってからにしろ!!ヴォルカザウルスの効果発動!!オーバーレイユニットを一つ取り除き、相手モンスターを破壊し、攻撃力分のダメージを与える!

素早いモモンガを焼き尽くせ!!『マグマ・バーン』」

『キュウウウウウー!!』

飛娘「ぐあああああああーー!!?」

 

飛娘 LP6400

 

王城「さらに、ヴォルカザウルスでジャンク・シンクロンに攻撃!!『火炎砲台』!」

 

ヴォルカザウルスATK 2500 ジャンク・シンクロン ATK1300

 

飛娘「ぐううううっっ!!」

 

飛娘 LP5200

 

飛娘「ぐ…はあっ……さ、さすがに、ダメージまでは防げないアルね。」

王城「ほれほれ、早く何とかせんと、仲間諸共焼け焦げて死ぬぞ!フハハハ!

ターンエンドだ。」

 

大蔵寺 王城 LP9000

手札 0枚

場 ヴォルカザウルス ATK2500

 

伏せ×2

王 飛娘 LP5200

手札1

場 素早いモモンガ×2 DFF100 

 

レナ「まずいなぁ…かなり旗色が悪くなっちゃった。」

レン「そんなにまずいのか、今の状況。」

レナ「うーん…もし次のターンまでヴォルカザウルスが残ってたら、飛娘ちゃん、負けるかもしれない。なのに、相手はリバースが二枚。飛娘ちゃんの手札はまず魔法・罠破壊系のカードじゃないだろうし、厳しいね」

レン「何故魔法・罠破壊じゃ無いと思うんだ?」

レナ「飛娘ちゃんが地砕きでシェキナーガを破壊した時、ワンショットキルし損ねたって言ったのは……覚えてる…かな。にー?」

レナはほんの少し前の出来事に対し、もしかしたら覚えていないかもしれないという気持ちでレンに聞いてみた。

レン「………なんとかな。」

その答えにほっとすると、レナは説明を続ける。

レナ「あれはきっと、『モンスターがいれば相手にダメージを与えることが出来る』カードだと思うんだ。

それも9000あった敵のライフを削り取れるくらいのダメージになるカード。」

ケイト「それはありえそうな話ッスよ、レン君」

レン「あ?心当たりあんのか?」

レンが聞き返すと、ケイトはうなずき返して未だレンが持ったままのスマホを指でたどたどしく操作する。

ケイト「……これ。」

目的のカードが表示されると、ケイトはレンのカラダに身を預けるように眠った。

体力の限界がきたようだった。

レナ「うん。レナもこのカードが一番可能性高いと思う。」

レン「………。なるほどな。そりゃあ、キツイわな……」

ケイトが見せたカードは、レベルの低いモンスターカードだった。たしかに、これならさっきのターンでケリが付いていた。和睦の使者が伏せられていたあの状況では、あまり意味のない仮定かもしれないが。

レン「このデュエル…負けるかもしれないな」

 

 

ラッシュ・ウォリアー

風属性 戦士族 星2

300/1200

 

「ラッシュ・ウォリアー」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分の「ウォリアー」Sモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。その戦闘を行う自分のモンスターの攻撃力は、そのダメージ計算時のみ倍になる。②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「シンクロン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

 

 

飛娘「ワタシのターン。ドロー。」

飛娘は、自身の手札を見ていた。最初のターンから持っていたモンスターカード。『ラッシュ・ウォリアー』のカードを。

 

飛娘「…………。」

七皇‐NO.6 王 飛娘。その戦術は、徹頭徹尾ワンショットキル。それ以外の戦術を良しとしない不後退(さがらず)の拳士。しかし、デュエル・モンスターズにおいて、攻撃札のみに頼ったデッキ構成は自身の不利な状況に対し恐ろしく脆さを露見させる。そして、対峙する敵側はしっかりと身を守る防御札を用意して、相手の行動の制限などを利用して上手く自分の有利な千強へ運んで行く堅実なデュエル。独りよがりの攻撃一辺倒なデュエルは、敵をリスペクトし、対策を怠らないデュエリストには勝てない。それを相手との読み合いと一瞬の隙の探り合いの中で戦う『剣道』で天才と呼ばれたレナは知り尽くしていた。自分を凡才と語り、一夜漬けでカードの特徴や戦術を叩き込んだレンは、過去のギャンブル尽くしの生活から、対策を怠る愚かさと恐ろしさを思い知らされた。

 

なら、王 飛娘は……?

 

飛娘(とにかく、今はドローしたカードを確認……。)

そのカードを確認した飛娘に衝撃が走った。

飛娘「‐‐これなら行ける!ワタシはモンスターカードをコストに、魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動!メインデッキからレベル1モンスター『ジェット・シンクロン』を特殊召喚。」

ヤブイヌ「これで場の合計レベルは5になった。ここから呼び出されるモンスターは…」

王城(ふん。大した問題では無いわ。ここで『ジェット・ウォリアー』を呼ばれようともな!)

王城「ならば『ジェット・シンクロン』の特殊召喚時、リバースカードオープン。

『安全地帯』これをヴォルカザウルスを対象に発動する。」

 

安全地帯

永続罠

フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、戦闘及び相手のカードの効果では破壊されない。また、そのモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できない。このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

 

レナ「……ここで安全地帯か。これが吉と出るか凶と出るか…だね。頑張ってね、飛娘ちゃん。」

飛娘「ふん。お前にいわれるまでも無いアル。レナ・ファムグリット。ワタシは、モモンガ二体に、ジェット・シンクロンをチューニング。不動の要はここに有り。調和と進化を繰り返し、我は竜へと昇華する。シンクロ召喚。調和の使者 『TG ハイパー・ライブラリアン』」

王城「な…んだと。そのカードは……っっ!」

このデュエル。初めて大蔵寺の顔が青ざめて行く。

レン「……あのカードは確か、制限カードに指定されている奴だよな?

なんかの雑誌で読んだんだが…死ぬほどメンドクサイことが書いてあったような……。」

その状況に今一つ理解が及んでいない初心者レン・ファムグリットは僅かに首をかしげる。

レナ「うん。戦術を研究する『学会』の戦術理論で、最も有名なソリティア理論の二大巨頭。『不動性ソリティア理論』の必須カードだよ。」

 

この世界には、デュエルに関する研究や実戦指導を行う機関が幾つも存在する。

規模の小さいものは『塾』と呼ばれ、これが最も数多く存在する。学習塾などと同じくデュエルの理論や戦術を学ぶことが出来る。

その塾の中で特に優秀な成績を収めたものは、塾の推薦状をもらい『道場』と呼ばれる塾よりも規模の大きく複雑な勉強をすることが出来る場所へ赴くことが出来る。

大抵は山の上や砂漠のド真ん中など、普通なら人間が立ち寄らない場所に多く存在するため、推薦状無しでは場所の特定すら困難である。

更にその道場の中で師範代の資格を得た者の中で選りすぐりの者だけが入会を許されるデュエルモンスターズのエリートの集まり。それが『学会』なのである。

その学会のエリート達の中でも特に優秀なものの多くが研究の題材に選ぶのが『既に完成されていながらも時代と共に貪欲に力を喰らい、そのデッキは人の寿命すらも喰らい、もはや実際のデュエルには使用不可能』と言われる。究極の理論デッキを構築できる『満足ソリティア理論』と『宇宙の如く成長と膨張を止めず、決闘者の手を離れて進化し続ける、その真価を見るのは運命を支配する『超律者』のみ』究極の理想デッキの構築を目指す『不動性ソリティア理論』なのだ。

 

レナ「その不動性ソリティア理論の研究生は、優秀な論文と、実技試験での結果次第で、手に入れることが出来るカード。それこそが『TG ハイパー・ライブラリアン』なんだよ。」

レン「ZZZ…ZZZ……」

レナ「にー?聞いてた…ねえ?」

レン「はっ…………!お、おう。良い子のお昼寝の呪文のような説明アリガトウ。

あやうく眠って焼け死ぬところだった。要するに、ウザいくらい長ったるい時間をかけて、アホみたいに勉強を繰り返した先にしか手に入らない、金持ちボンボンザマァ(www)のスーパーレアカードってわけだ。」

レナ「むぅ…なんか表現がすごく乱暴だけど…にーがそれで分かるんならいっか。」

レン「んで、そのガリ勉君御用足のカード効果は…っと」

 

TG ハイパー・ライブラリアン

闇属性 魔法使い族 星5

2400/1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

①:このカードがフィールドに存在し、自分または相手が、このカード以外のSモンスターのS召喚に成功した場合に発動する。このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、自分はデッキから1枚ドローする。

 

レン「ふーん。まあ優秀なカードだな。でも中国のやつの手札は0じゃねえか。敵のシンクロに期待でもすんのかこれ?」

飛娘「フッフッフッフ~。そんなことでは不動性ソリティア理論の単位なんて未来永劫貰えないアルよ?レンさん。」

レン「欲しくねえ…俺、強いて言えば融合メインだし。ガリ勉とか勘弁してくれ。一夜漬けが毎日とか、イラつきすぎて目が合う人間片っ端から殴りに行きたくなるじゃねえか。」

飛娘「ひぃっ!?と、ととと兎に角!レンさんは黙って観てるアル!!今まで散々バカにされた汚名挽回ネ!!」

レン(手札〇枚からどうやってシンクロ召喚する気だか……。あと、汚名挽回は突っ込まないし突っ込ませない。)

 

飛娘「――ここからは、ずっと『オレのターン』ネ!!墓地から『ラッシュ・ウォリアー』を除外して効果発動!墓地の『ジャンク・シンクロン』を手札に加えて、通常召喚アル!更に、モモンガを特殊召喚!」

王城「ぬう…もう何度も観た効果だが…っっ!」

飛娘「さあ、真髄はここからアル!シンクロ召喚。アクセル・シンクロン。カードを一枚ドロー。そして今ドローした『レベル・スティーラー』を捨てて、墓地から『ジェット・シンクロン』を特殊召喚。そしてアクセル・シンクロンのレベルを一つ下げてレベル・スティーラーを特殊召喚。レベル1のレベル・スティーラーをとレベル1のジェット・シンクロンでチューニング。『フォーミュラ・シンクロン』をシンクロ召喚。ライブラリアンの効果発動、チェーンでフォーミュラ・シンクロン効果。で合計2枚ドロー!!」

 

飛娘 場

TG ハイパー・ライブラリアンATK2400 星5 

アクセル・シンクロン DFF2100 星4(レベル・スティーラー影響)

フォーミュラ・シンクロン DFF1500 星2

手札2

 

レン「――!?!?は?おい、待て・・・」

レン(な、何だ!?俺いつの間にか気でも失っていたのか!?)

飛娘「更に、魔法カード『調律』」

 

調律

通常魔法

①:デッキから「シンクロン」チューナー1体を手札に加えてデッキをシャッフルする。その後、自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。

 

飛娘「手札に加えるのは、もちろん『クイック・シンクロン』その後トップを墓地へ。手札の『チューニング・サポーター』ーを墓地へ送り、クイックロンを特殊召喚。ハイパー・ライブラリアンのレベルを下げて、レベル・スティーラーを特殊召喚。レベル・スティーラーとフォーミュラ・シンクロンでシンクロ召喚。星3『霞鳥クラウソラス』。1枚ドロー。」

レン「な、何がどうなってやがる…なんか気持ち悪くなってきたぞ」

飛娘「フッフッフ~。この程度でスピード酔いアルか?レンさんも意外と意気地なしアルね!」

レン「あぁ!?んだとコラァ!誰がスピードで酔うか。こっちとら今でも現役で走り屋だバカ野郎!!」

レナ「まだそんなことしてたの?にー。危ないからやめてって何度も言ってるのに……。」

レン「あ”しまった…‐‐してません。」

飛娘「さあ、まだまだスピードを上げて行くアル!」

王城「おのれ…!!貴様いつまで続けるつもりだ!!」

飛娘「ワタシが満足するまでアル。喧嘩売って来ておいて、ヴェーラーも握ってないなんて甘ったれたこと言わないヨロシ。クイックロンのレベルを下げてレベル・スティーラーを特殊召喚。そして霞鳥クラウソラスとスティーラーにクイックロンをチューニング。‐‐戦士達の主はここに。蔑まれし非力さを武器に昇華し、今指導者が君臨する。シンクロ召喚。『ロード・ウォリアー』。

 

ロード・ウォリアー

光属性 戦士族 星8

3000/1500

「ロード・シンクロン」+チューナー以外のモンスター2体以上

①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキからレベル2以下の戦士族・機械族モンスター1体を特殊召喚する。

 

飛娘「1枚ドローして、ロードの効果発動。デッキからシンクロン・キャリアーを特殊召喚。そして手札から、三枚目のジャンク・シンクロンを通常召喚。」

レン「おい待て、お前さっきジャンク・シンクロンを召喚してなかったか!?」

飛娘「シンクロン・キャリアーの永続効果。通常召喚に加えてシンクロンモンスターを通常召喚可能アル。」

レン「…もう俺は着いていけない。メインフェイズが終わったら起こしてくれ。」

ヴォルカザウルスの炎ですっかり炎の絨毯になりつつある芝生に何の迷いも無く寝そべり始めるレン。

レナ「ちょ!?ダメだよ、にー。火傷するよ!?」

レン「大丈夫大丈夫。俺、神龍に頼んで熱湯300℃まで耐えられるカラダにしてもらってるからよ」。

レナ「鉄でも溶ける温度だよ!?そんなカラダ上島隆平ぐらいしか喜ばないよ!!っていうか神龍って何!?ツッコミどころが多すぎてレナ1人じゃ捌けないよ!正気にもどってー!!」

 

飛娘「むぅ…外野がなんだか不味いことになって来たアル。やっぱりこの熱さは常人には辛いアルね。早く終わらせないと。アクセル・シンクロンの効果発動。シンクロン・エクスプローラーをデッキから墓地へ送り、レベルを2下げて星2にする。

シンクロン・キャリア―とチューニング。星4 『波動竜フォノン・ドラゴン』

ハイパー・ライブラリアンでドロー。そしてロード・ウォリアーのレベルを下げてスティーラー。ジャンクシンクロンとシンクロして『アームズ・エイド』召喚。ドロー。ロードのレベルを下げてスティーラーを特殊召喚。」

 

王 飛娘 LP 5200

手札2枚

 

『ロード・ウォリアー』 ATK3000 星6

『波動竜フォノン・ドラゴン』 ATK1900 星4

『TG ハイパー・ライブラリアン』 ATK2400 星4

『アームズ・エイド』 ATK1900 星4

『レベル・スティーラー』 DFF0 星1

 

飛娘「さあ、そろそろ関所崩しを始めましょうネ……。」

 

 

 

 

 

 

レン「………七皇すげえ」

 




何がとは具体的に言いませんが、初の試みをした回でした。
レン君は一体どこまで傍若無人なのでしょうかね?


ほむん。ご意見・感想を待つ所存である。
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