つスッ・・・・・・
例えばこの夜が明けたら、
例えば日が沈んだら、
もし、本当にこの星が廻る光が飲まれるなら・・・・・・もし、この星を廻る光が焼かれるなら
「俺は今日、君に告白して命を終えたい。」
俺の隣に腰を下ろす、小柄で年上の少女が・・・俺を見る。
「何を言っているの?私は・・・・・・貴方の彼女なの」
「ああ。でもこの星が消えるとしたら、俺は1秒後に消えるこのカラダで、お前への愛を口にして逝きたい。
お前と寄り添い、お前と語り、お前と共に・・・俺は消えたい。」
ああ、愛おしい。
その蒼穹の髪に相対するほど紅潮しているお前が愛おしい。
消え去りそうなほどか細い声、崩れてしまいそうなほど儚い手。俺を見つめる青の瞳。
それは絶対に消えない想い。愛という・・・想い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そんなの、私はイヤなの。消えて欲しく無いよ・・・」
私のせいで偏食してしまった赤の瞳、そして元の緑の瞳をみつめてーー見とれてしまって、私は私の気持ちを口にしたの。
「ここが消えてしまうなら、どこか別のところに行きたいの・・・・・・」
もう殆ど見えていない彼の目の代わりになって、もうカードすら掴めない手の代わりになって、私は貴方と共に生きていたい。
「この星が消えてしまうなら、別の星に行きたい。貴方が生きていてくれる星へ。
貴方の手を握っていられる星。貴方をずっと、感じられる星へ・・・行きたいの。」
だから
「夜が明けても、日が暮れても。ーー2秒
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
瞼を開ける。過去にあった光景は、常にこの瞳に刻んで来た。
その代償に俺は、自分の記録が所々欠けるが・・・ああ。もちろん安い買い物だと、今でもハッキリと言える。
レン「・・・・・・・・・・・・2秒経っても、お前を感じているよ。クエリィ。」
日の光を反射する白い病室の中で、今でもお前の青髪は、
ザザザザザザザ・・・・・・!!!!!
頭の中で、砂嵐が聴こえる。
レン「また、何か記録が消えたらしい。」
ああ、取るに足らない。何が消えたのかも興味が無い。
だからもっと、お前を見ていよう。俺の愛しい・・・お前を・・・・・・・・・。
遊戯王~Fake Origin~19 その夜明け、昨日の明日へ
デュエルから一日経過。
ケイト「いや~空が青いっスね、レン君。」
レン「ああ、そうだな。マチの至る所が黒焦げだし、煙上げてるけどな」
ケツに昔なじみの仲間を乗せて、単車のアクセルを全開に走っている。
ところどころで消防やらが火消しに躍起になっている。ご苦労さまです。と。
ケイト「やっぱり昨日のデュエルの被害がマチにも出てるんスねー」
あちらこちらを遠目で見ながら、その光景に普段眠そうな目を開いている。
レン「昨日、俺がいない間に随分派手に遊んだんだな」
ケイト「いやいや、昨日ボクたちが水場でパチャパチャしてたのは、このマチの惨状とは関係無いッスよ?
レン君がバッくれた後は、レナさんがキモいチビちゃんを死ぬほど煽って煽って、待って待ってようやく召喚させた
レン「何だそりゃ??カードに人間を監禁してたってのか?」
ケイト「そうそう。どーにもナンバーズってヤツはヤバいッスよ。
燃やすわ、監禁するわで・・・・・・。」
レン「そりゃまた【召喚師】みたいな連中だな・・・・・・」
ケイト「アレはそんなチャチじゃ無い。【精霊】の域ッスよ」
レン「冗談じゃねえ。俺はもうそんなもんに関わる気はねえぞ・・・・・・」
ケイト「そうっスね~」
言いながら、ケイトは俺の肩に手を置きながら反り返って後ろを見る。
ヴヴヴヴヴヴヴヴーーー!!!!!
《そこのノーヘル二人乗り暴走バイク!今すぐ止まって端に寄せないさい!!》
ケイト「ポリ公が五月蝿いッスね~」
大して興味なさそうな、投げやりな感じでそう言った。
レン「何台いる?」
ケイト「三台。驚くべきことにピストルが見えるッスよ?撃つつもりなんスかね?このSNSで曝される時代に、この日本で」
レン「撃ってきたらこっちもモンスター召喚して煽るか」
ケイト「DQNのやることじゃねースかそれ」
レン「構うか。こんなボロボロのマチで、単車追いかけ回してる暇なポリ公なら、オモチャにするくらいしか役に立たねえ無能だろ。」
ケイト「こんなボロボロになったマチで、単車乗り回してるクズに言われちゃ、ポリ公も可哀想・・・・・・」
レン「で、実際何でこんなことになったんだ?昨日何が起こった?」
ケイト「ほいほい、レナさんがデュエルした後に、気絶してたポルノポリが起きて、こりゃマズいってなった不良さん達が」
レン「達が?」
ケイト「ナンバーズ召喚しまくってマチに放逐してこのザマっス。」
レン「へえー」
やっぱり大して面白いことも無かったんだな。
バッくれて正解だ。
そんなわけで、4年ぶりくらいに語られた昨日の話は、オレ達の知る今日になって
そして、明日が始まるのだろう。
ケイト「それで?これからどこ行くんすか?」
レナ「カードショップ。昨日手に入れたシンクロモンスター使いてえから、チューナーモンスター買いに行く。付き合え、バカ女」
ケイト「シンクロモンスターっすか。了解っす。
真紅眼に合うようなチューナーを探すとしましょうかね。」
レン「ヨシ。じゃあ飛ばすぞ。先ずは後ろのポリ公をバックミラーから吹き飛ばす!!」
ケイト「安全運転でオナシャスー」
誰も気付かない誰も気付かない・・・・・・
好きなヒロインを教えて下さい
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