レンと不良のデュエルが始まった頃、店の外には観客が来ていた。
ヴィジュアル系「……始まったようだな。」
舎弟系「そーっスねー。でもこっからじゃよく見えないっスよ、手塚さん。中入らないんっスか?」
手塚「……その必要は無い。このデュエルの勝敗は既に見えている。下駄箱にちょっとした『アイサツ』も入れて来た。なにより、俺の占いでそう出ていた。」
舎弟系「お得意の占いっスねー。じゃあじゃあ、今度競馬の当たり券教えて欲しいっスよ手塚さん」
手塚「断る。勝手に買って、勝手に自滅しろ。ケイト」
ケイト「あぁんヒドイ。じゃあ代わりにカ・ラ・ダ・でサービスするっスよ~。ほらぁ、オンナノコのカラダ、興味ないっスかぁ?」
そう言うと、胸元を少しだけ露わにして男に迫る。因みに大きさはお察し。
手塚「悪いとは思うが、一応俺にも好みがあるんだ。守備範囲外の女性から色仕掛けで迫られても、何と言うか……滑稽なだけだ。すまないが諦めてくれ」
ケイト「……本当に酷いっスね……ボク泣いちゃうっスよ、マジで」
手塚「済まないな。来世ではもう少しキミに興味が持てるように努力してみる。……きっと、努力すれば、人間は運命だって乗り越えられる……!」
ケイト「現世のボク全否定じゃないっスか!来世のボクの扱いも酷いっス!!ボクそんなに魅力ないっスか!?手塚君はもうちょっと心を開いて見聞を広めてみるべきっス!!
レン君なんて、ボクが涙流して『許して下さい』って懇願してもガン無視してボクのこと襲い続けたッスよ!涙はでるわ涎は垂れるわ舌は乾くわ一睡もさせてくれなくてクマが出来るわで!あ、血は出なかったスね。しかも朝起きたらオムツしなくちゃ服着れないくらい濡れ――」
手塚「そろそろ黙れ。キミの性格では公共の場で許される範囲を逸脱しても構わず話し続けるだろう。」
ケイト「ママにならなかったのが不思議――あ……」
周囲の奥さま方が『最近の若い子は~~』
とかこどもの「お母さん。あのお姉ちゃんオムツしてる――「しっ、見ちゃいけません!!」的な会話で周囲に迷惑がかかっていることを察した手塚は、即座にケイトを黙らせにかかった。
ケイト「……あ、あーアレでしたね。隠密ッス。はい」
手塚「……そこまでとは言わないが、今はあの男と会う時ではない、占いでそう出ていた。
会うのは勝手だが、俺はもう行く。今日は顔を見に来ただけだからな。」
ケイト「………行っちゃったっスね~。そんじゃ、ボクはもうちょっと見て行くっスかね、初めての相手の勇士を。」
レナ「………。」
ひよの「どうしたんです?レナさん」
レナ「ううん。なんでもない。ちょっと窓の外が気になっただけ」
ひよの「窓の外ですか。熱心なストーカーさんでもいたんです?」
レナ「くすっ…どうだろうね。」
ひよの「………。」
冷たく笑うレナの表情は、若干お漏らししてしまいそうになったしまったという。(ひよの後日談)
ストーカー(?)「な…何スかねえ??今おにいちゃんを取られた妹が真剣持ち出して斬りかかってくるイメージが見えたっスけど……っと、デュエルデュエル。」
レン「俺のターン。手札から、伝説の黒石(レジェンド・オブ・ブラック)を召喚する」
レナ・ひよの「へ?」
飛娘「あ”……」
レンがモンスターを召喚した瞬間、レナとひよのは信じられないようなものを見たように驚き、飛娘はこの世の終わりのような表情をした。
店長「……アレは確か、今度発売の新パックに登場する真紅眼サポートのモンスターですね」
飛娘「………そ、そうアルね。何処でフラゲしたんだカ……ハハハハ。」
店長「そう言えば昨日、飛娘ちゃんには新パックを運んでもらってましたね。ずいぶん遅く帰って来ていましたが」
飛娘「アワワワワワワ………!!!」
レナ「あれ、飛娘ちゃんが…?」
ひよの「ずるいです~」
飛娘「………昨日町中連れまわされテ、おっかなくてたまたま手元に有ったパック、渡してしまったアル……」
レナ「それって、にーが脅したってこと?」
ひよの「恐喝ですか!?それは記事になりそうです。」
飛娘「………うう…」
店長「そうなのかい?飛娘ちゃん」
飛娘「それは…ソノ……。」
レン「『伝説の黒石』の効果を発動する。」
伝説の黒石
星1 闇 ドラゴン族
0/0
「伝説の黒石」の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードをリリースして発動できる。デッキからレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地のレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。
ひよの「………えっと、ゴホン。確かあのカードは、デッキのレッドアイズと名のついたモンスターを召喚出来るんでしたね。じゃあ、アレでレッドアイズ呼ぶんですかね~」
飛娘「……たぶん違うネ。バニラのレッドアイズは、『真紅眼融合』のために残しておいた方が良いアル。」
レナ「好みにもよるけど、炎と雷が両方入っているなら、レナならとりあえず雷かな」
ひよの「炎?雷?なんですソレ」
レン「伝説は誓いに。代償は過去の道に。辿り着きしは弱者を屠る悪魔の雷――紅き瞳よ、ここに来たれ。
特殊召喚、現れろ。『真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン』(レッドアイズ・ライトニング・ロード-エビル・デーモン)!!」
真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン
星6 闇 悪魔族
2500/1200
(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。
その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードの攻撃力より低い守備力を持つ、
相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。
レン「カードを一枚伏せて、ターン終了。」
ひよの「あれも、新しいカードですね……もしかして、昨日みくさんとしたデュエルの時から、あのデッキだったんでしょうかね?」
レナ「………もし、そうだとしたら。昨日のデュエルは全く本気を出せていなかったってことだけど…どうなの?飛娘ちゃん」
飛娘「…カードは、昨日あげたアル。その時すぐにデッキに入れてるの見たカラ、多分昨日からネ。」
店長「へえ、そうなんだぁ。そんなにアドバンテージがあるんなら、もちろんキミの彼氏君は、勝って店を守ってくれるんだよね…?」
飛娘「ひぃ~!?(ガクガクブルブル)」
レナ「にー。絶対に勝ってね。飛娘ちゃんのクビがかかってるよ、このデュエル。」
レン「ああ、任せろ。」
ケイト(おぉ~真紅眼ッスか~~
やっぱりレン君は真紅眼似合うッス!!朱い瞳に紅い髪。マッチしてるッス!!
あぁヤバい…もっと近くで観たい………)
不良B「オレのターンだ、ドロー」
一瞬――不良Bの手が不自然な軌跡を描いた。
レナ「………。」
不良B「ヘッヘッヘ。こりゃあ、速攻で決まっちまうかもなあ。
行くぜ、手札から機械族専用融合魔法『パワー・ボンド』を発動!!」
レン「………。」
不良B「手札の三体の『古代の機械巨人』を融合だ!!」
飛娘「この融合素材は――!!」
不良B「オレの最強の切り札『古代の機械究極巨人』を召喚だあー!!」
古代の機械究極巨人
星10 地属性 機械族
融合/効果モンスター
4400/3400
「古代の機械巨人」+「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。このカードが破壊された場合、自分の墓地の「古代の機械巨人」1体を選択し、召喚条件を無視して特殊召喚できる。
ひよの「超重量級のモンスターじゃないですか!!」
飛娘「攻撃力4400 貫通 攻撃時の魔法・罠の封印。かなりの強カードアル。」
レナ「にー。『パワー・ボンド』にはもう一つ効果が――」
レン「知っているよ。
特殊召喚した融合モンスターの元々の攻撃力分攻撃力をアップするカード、だろ」
古代の機械究極巨人 ATK4400→8800
レナ「知ってたんだ」
レン「ああ。昨日みくに苦戦してから、カードの効果を片っ端から頭に叩きこんだ。一夜漬けだが」
飛娘「叩きこんだって、どのくらいアル?」
レン「歴代の大会出場者がデッキに入れていた『カード効果』・『コンボ』・『裁定』の全てだ」
ひよの「何か明らかに人間には不可能なことを言ってのけたです。………そんなの1から覚えるくらいなら、数学や古典の教科書丸暗記する方が楽ですよ…絶対に。」
飛娘「………ワタシも、そんなことするくらいなら日本の漢字1から覚えるほうがいいアル……」
ショップ内にいた何人かの人間も、様々な目でレンを見る。
レン「………??」
レンが周囲の人間に気を取られていた時だった。
不良B(今だ!)
不良B「バトルだ!!『古代の機械究極巨人』でエビル・デーモンに攻撃だぁ!!!」
レン「ン……?」
レナ「レンくん!!」
不良B「古代の機械究極巨人の攻撃宣言時に魔法・罠の発動は出来ない。よってこのままダメージ計算だ!!こ・こ・で・ぇ~~速攻魔法『リミッター解除』だあああああぁぁぁぁーー!」
古代の機械究極巨人 ATK8800→17600
不良B「オワリだぁ!!『赤髪のレン』破れたりいいいいいぃぃぃぃぃーーー!!」
岩をも砕く拳をもつ強大な古代の巨人は、その体躯を更に鍛え上げ、強大なものとし、遂にはその身の稼働の終息と引き換えに、持ちうる全ての力を解放し、大地をも砕く一撃を放つ。
不良B「アルティメット・マンマミーヤ・パンチ!!」
エビル・デーモンは成すすべもなく、その拳に五体をすり潰され、レン・ファムグリットに襲い掛かった。
レン「………。」
レンは目の前に降りかかる現実を視界に入れることなく、手札のカードに視線を注いでいた。
レン「………相変わらず恐ろしいな、アイツの占いは」
不良B「なんだぁ?なんですかぁぁ?負け惜しみなら聞いてやりますよぉぉ~~」
楽しそうな表情で少し手札を眺めた後、スッと瞳を閉じると、レンはデュエルディスクに少し触れ、腕を下ろした。
不良B「ギャハハハハハハ!!何もできませんってかぁ!?
自分から喧嘩売っといてワンターンキルかよ!!超だっせえ~~!!」
ひよの「うう…なんてマナーの悪い……わたしあの人きらいです」
レナ「………カッコ悪いのは、どっちになるのかな」
レンは懐からコインを取りだすと、ピーンと弾き『古代の機械究極巨人』に放った。頭部に当たり、コツンと音を音を立てた‐‐瞬間、レンに襲い掛かっていた拳が消えた。
不良B「何!?攻撃が止まっただと!!」
レン「余りにも目に余るカードの無駄使いだ。だからこんな占いが出てくる。
『アルカナフォースⅩⅣ-TEMPERANCE』‐‐節制のカード」
戦闘ダメージ計算時、このカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い、その裏表によって以下の効果を得る。●表:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分が受ける戦闘ダメージは半分になる。●裏:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。
レン「『無駄使いや浪費ばかりしていないで、少しはテメェの力量を上げることを考えろ』だそうだ」
ひよの「アレって防御用のカードですよね。いつの間に墓地へ送ったんですかねぇ?」
レナ「さっき墓地に手が行ってたから、その時だと思う。」
ひよの「むむむ…レンさーん!カードは発動していたって言うのはどうかと思うのです。ルールもマナーも無いのですー」
レン「勝負は非情だ。リスペクトなんて甘えた戦争ごっこは余所でやれ!」
不良B「テメェ…ゲームをなんだと思っていやがるんだ!!ルールとマナーを守れ!」
飛娘・ひよの・レナ「‐‐お前が言うな!!」
不良B「ぐ……カードを伏せて終了だ。」
レン「この瞬間、お前の発動した『パワー・ボンド』の制約により、究極巨人の攻撃力分のダメージが襲う。
不良B「ぐっ…!!」
不良B LP8000→3600
レン「更に、『リミッター解除』の反動により、究極巨人は破壊される。バカな指揮官を持つと、苦労するのはいつだって部下だ……同情するよ」
不良B「だが、この瞬間『古代の機械究極巨人』の効果発動!!融合素材として墓地に送った『古代の機械巨人』を蘇生する」
レン「さてと…オレのターン、ドロー。」
不良B(ククク。オレの伏せカードはミラフォだ…赤髪のレンが何を出してこようが怖くねえ)
ひよの「クンクン…」
レナ「どうしたの?ひよのちゃん先輩」
ひよの「この臭いは……死亡フラグ臭なのです!」
レナ「………しぼ…フラ??」
ひよの「どうやら今回は簡単に決着が付きそうですね!!レンさんファイトです!!」
レナ「………???」
レン「クス…そんじゃ、ご期待に応えて、少しサービスしてやるか。まずは手札から、『おろかな埋葬』を発動する。この効果で、『真紅眼の黒炎竜』を墓地へ送る。
そして、リバースカードオープン。罠カード『レッドアイズ・スピリッツ』を発動。
墓地からエビルデーモンを蘇生する。更にチェーン2で速攻魔法『銀龍の轟咆』を発動、真紅眼の黒炎竜を特殊召喚。」
蘇生カード二枚の連続召喚により、レンの場に真紅眼の『雷』と『炎』が肩を並べた。
ひよの「おお~!これがさっき言ってた雷と炎ですか!!壮観です~~」
レン「………。」
その光景に無邪気に喜ぶひよの姿を見て、レンは少し微笑んだ。
不良B「へへっ、何かと思えば、さっきボコった雑魚カードじゃねえか。」
レン「………。」
ひよの「雑魚なものですか!優秀なドラゴンなのです!!」
不良B「ハハハハ!!優秀!?さっきまで墓に眠ってたそのカードがか?
笑わせてくれるぜー!」
ひよの「……やっぱりわたし、あなた嫌いですっ」
不良B「アーっハハハハ!!!図星突かれてグゥの根も出ねえってかぁ~なっさけねえのwww」
不良Bの心無い言葉にひよのは少し落ち込んだ。その瞬間、レン・ファムグリットの目つきが変わった。
レン「………ヤメだ。」
不良B「は?何だぁサレンダーかあ?」
レン「お前のデュエルは力に頼るだけで芸が無い。しかも力を使いこなすどころか振り回されていると来た。これ以上長引かせてもイラつくだけだ……もう
レン「魔法カード、『融合』を発動。場の『真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン』と『真紅眼の黒炎竜』を融合する。
悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン
闇属性 ドラゴン族 星9
3200/2500
融合・効果
レベル6「デーモン」通常モンスター+「レッドアイズ」通常モンスター
自分は「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。①:このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。②:融合召喚したこのカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、自分の墓地の「レッドアイズ」通常モンスター1体を対象として発動できる。墓地のそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。その後、そのモンスターをデッキに戻す。
不良B「こ、攻撃力3200!?う…うそだろ、こんなモンスター見た事ねえぞ……何であんな雑魚モンスターからこんな化け物が!?」
レン「小さな力、大きな力、そのすべてに意味があり、価値がある。バトルだ。ブラック・デーモンズ・ドラゴンで攻撃。ライトニング・ウェーブ!!」
不良B「ククク…今攻撃って言ったなァ!リバースカードオープ…」
レン「ライトニング・ショート」
不良B「‐‐な、なんだ!?カードが発動しないぞ!!ミラフォが撃てない!!」
レン「たかが人間が、既に落ちてきている雷に反射神経が追いつくと思うか?」
BDD ATK3200 VS 古代の機械巨人 ATK3000
不良B「くそっ…だがまだライフは残っている!」
不良B LP3400
レン「そうだな、まだ殴る部分が残っている。」
レン「悪魔竜の効果発動。墓地の『真紅眼の黒炎竜』をデッキに戻すことで、相手に戻した真紅眼の攻撃力分のダメージを与える。
受けろ、真紅眼の炎を。”ブラック・インフェルノ”!!」
不良B「ぎゃああああああああーー!??な、何だ!??ソリットビジョンなのに熱い!!熱いいいいいいいいいいいーー!??!??」
不良B LP3400→1000
レン「カードを一枚伏せて、ターン終了」
悪魔竜の効果でダメージを受けた不良は、まるで本当に炎に焼かれているかのようなオーバーリアクションで苦しんでいる。
ひよの「あんな馬鹿にした演技までして、まだ余裕ってことですか!!レンさん!!もっとやっちゃってください!あんな人やッつけちゃうのですー!」
レン「アレって本当に演技なのかな?全然そうは見えないんだけど」
店長「……?なんでしょう、何か焦げ臭いような……??」
レン「さあ、テメエのターンだ、さっさとカードを引け!」
不良B「う……ぐひゃ…」
レン「
不良B「………ド…ロ……ガクッ」
ひよの「あ、倒れたのです。」
レナ「……黒こげだね、これどうしたの?にー」
レン「知るか、戦えないならもう用は無い。その辺捨てとけ!クソッ、不完全燃焼もいいとこだ、この雑魚がァ!!」
ドカッ
焦げて横たわる不良Bの腹にいい感じの蹴りを入れると、レンは店を出て行った。
レナ「あ、ちょっと、にー!ありゃりゃ…あれは本当に不機嫌さんだ……」
ひよの「というか、何でデュエル中に急に
レナ「なんでだろうね……。」
そう言いながら、レナは不良Bがドローしたカードを確認した。
レナ「……二枚目の『パワー・ボンド』か…この勝負は完全に、にーの勝ちだね。さっきリバースがミラフォだって言ってたし」
飛娘「おかしいアル、レナ・ファムグリット」
レナ「うん。知ってるよ」
ひよの「何がです?」
レナ「この人が使ってた『パワー・ボンド』っていうカードは、機械族専用の融合カードなんだけど」
ひよの「はい、知ってます。さっきレンさんも言ってましたね」
飛娘「この『パワー・ボンド』って言うカードは『薩摩サイバー次元流』と言う流派の道場で有段者のみに配られる一般の人間ではまず手に入れられないカードアルヨ。」
ひよの「じゃあこの人はデュエルの有段者ってことなんです?」
レナ「とてもそうは思えないよ…だってこのカード、レプリカだし」
ひよの「レプリカ!?」
レナ「多分デュエルディスクをいじって無理やり使えるようにしたんだね。」
ひよの「この野郎とんでもないヤツなのです……」
飛娘「でも、いったい誰がこんなことを」
???「あーあ、気づいちまったか。まさかレプリカだって分かるやつがいるとはなぁ……」
飛娘「誰アルか!?」
皆が入口の方を振り返ると、そこには制服姿の人間が何人もいた。
???「お前ら…タダじゃ帰れないよ?」