俺の転生日記~なんでいったい俺なんだ~   作:やわらかチキンカツ

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脳みそが疲れた時には考えずに書くのが一番だと思いました。


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俺はいわゆる転生者というやつらしい。

 

何を言っているか訳が分からないと思うが安心してくれ,俺も同じ意見だ。

 

というか,てっきり夢だと思っていた。

少女を助けたわけでもなければ,トラックに轢かれたわけでもない。

眠っている最中に隕石が落ちてきてそのまま――というのが俺の顛末らしいが,今でもいまいち理解できていない。

 

そして転生者らしく神様――というべきなんだろうか,よく覚えていないが。

それから力もテンプレらしくもらった。

しかし夢だと思ってたからなぁ……適当に言ってしまったよ,本気で転生するなんて思っていなかったし。

 

転生者だと理解したのも幼稚園に入ってからようやくって感じだしさ。

 

ちなみに転生先は『魔法先生ネギま!』らしい。

なぜ気づいたっかって? 麻帆良って観光地にもなってんのな,テレビや雑誌でよく紹介もされているんだぜ。

 

ま,俺には関係ないかな。

テンプレ転生者みたいにハーレム作りたいわけでもなければ,原作ブレイクして俺tueeeeしたいわけでも,チートな俺は自由に生きるんだ! みたいに厨二チックに旅をしたいわけでもない。

 

どこぞの手首好きの殺人鬼のように無理をする気はないが,激しい喜びも深い絶望もいらない。

平穏無事な生活を,普通に進学して普通に就職して普通に結婚して,子供作って適当に死ねればいい。

 

なんてったて,それが前の人生でできなかったんだから。

せっかくおまけみたいな人生をもらえたんだ。

前世ではとんでもなく頭が良いわけではないが勉強に励んでみよう。

運動もそうだ。友達も,前の世界みたいに腹の割れる相手ができたらいいなと思う。

 

人生はスタートした時期も重要だ。

ありがたいことに俺はまだ幼稚園児――麻帆良に近寄らず,魔法に近づかず,いい人生にしていこう。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

~俺の日記~

 

タイトル:魔法にかかわらず第二の人生を

 

時期:幼稚園児の頃から

 

 

おれは,てんせい者にうまれかわったみたいです。

 

神さまに会って,てんせいのとくてんももらいました。

 

でも,ま法にかかわってえらそうにしたくないのでやめました。

 

まえの人せいではさいごまでいきられなかったので,それをがんばります。

 

まず,さいしょに,たくさん友だちをつくってじゅけんもがんばります。

 

きれいなおくさんもほしいです。

 

 

○先生のコメント

 素晴らしい人生でした。宣言通りに他人がうらやむ学生生活を送り,本音でぶつかり合える親友も作れたようですね。やさしい奥さんを幸せな結婚をできたことも素晴らしい。先生としてはもっと高身長巨乳であったり,ロリツルペタであったり,何でも構いませんが属性がふんだんな女性の方が好みですが(笑)。

 ただ,先生が少し残念なのが,まるで原作にかかわろうとしなかったことです。徹底的に麻帆良や京都から逃れたその精神力には感嘆すべきですが,そこまでかたくなにならなくてもよかったのではないのでしょうか?

 よって今回の人生には赤点という厳しい評価をさせていただきます。これは先生が君に期待しているからこそ,もっとできると思っているからの評価であるという事を理解してくれると嬉しく思います。

 これからの君の人生が幸多く,たくさんの人々から愛され尊敬されることを願います。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

俺はいわゆる転生者というやつらしい。

 

何を言っているか訳が分からないと思うが安心してくれ,俺も同じ意見だ。

 

というか,てっきり夢だと思っていた。

少女を助けたわけでもなければ,トラックに轢かれたわけでもない。

眠っている最中に隕石が落ちてきてそのまま――というのが俺の顛末らしいが,今でもいまいち理解できていない。

 

そして転生者らしく神様――というべきなんだろうか,よく覚えていないが。

それから力もテンプレらしくもらった。

しかし夢だと思ってたからなぁ……適当に言ってしまったよ,本気で転生するなんて思っていなかったし。

 

転生者だと理解したのも幼稚園に入ってからようやくって感じだしさ。

 

ちなみに転生先は『魔法先生ネギま!』らしい。

なぜ気づいたっかって? 麻帆良って観光地にもなってんのな,テレビや雑誌でよく紹介もされているんだぜ。

 

ま,俺には関係ないかな。

テンプレ転生者みたいにハーレム作りたいわけでもなければ,原作ブレイクして俺tueeeeしたいわけでも,チートな俺は自由に生きるんだ! みたいに厨二チックに旅をしたいわけでもない。

 

どこぞの手首好きの殺人鬼のように無理をする気はないが,激しい喜びも深い絶望もいらない。

平穏無事な生活を,普通に進学して普通に就職して普通に結婚して,子供作って適当に死ねればいい。

 

なんてったて,それが前の人生でできなかったんだから。

せっかくおまけみたいな人生をもらえたんだ。

前世ではとんでもなく頭が良いわけではないが勉強に励んでみよう。

運動もそうだ。友達も,前の世界みたいに腹の割れる相手ができたらいいなと思う。

 

人生はスタートした時期も重要だ。

ありがたいことに俺はまだ幼稚園児――麻帆良に近寄らず,魔法に近づかず,いい人生にしていこう。

 

と,いうわけでまずは本を読んで感性を高めていくことが重要だろう。

前世の人生が乗っかって落ち着いているつもりだが,肉体に合わせてどうも感情の起伏が激しい幼児な俺だ。

 

さてはて何を読もうか――そう思って自分のスペースに駆け込んだ俺は絵本を探す。

ももたろう,きんたろう,うらしまたろとずいぶん日本よりなラインナップだ。

 

そこで俺は一冊のハードカバーに目を引かれた。

こんな分厚い本を読んでいたらこの世界の両親に怪しまれる気がする――そう頭では思ってはいるのだが,気づけば手に取りトイレの中に駆け込んでいた。

 

鍵をかけてハードカバーに目を落とす。タイトルは『俺の日記』。父親のか?

そう考えると面白い――もとい悪いことをした。

こんなプライベートなものを放り出しておくのは危険だからな,ひと目見て元に戻しておこう。

 

さぁて,内容は――ほぅ,ふむ……なにこれ? たちの悪い冗談ってやつ?

 

俺が転生者だってことは両親に話した覚えはないし,話すつもりもない。

確実に頭のおかしい子扱いされるからな。第一ちょっぴり大人びた精神以外封印する予定なのに……

 

よし,見なかったことにしよう。

例えばこれが神様ってやつからの特典だったとしてもだ。

仮にそうだったとしても,忘れようと思った俺にはもう縁の無くなった話。

きれいさっぱり小便と一緒に水に流して普通の人生を――

 

「聞いて聞いて,さっきお父さんから連絡があったんだけどね」

 

トイレから出てくれば母親がうれしそうな顔をして近づいてきた。

父親の給料でも上がったのか? 

 

「転勤だって! しかも好きな場所を選んでいいなんてきっと出世コースよ!」

 

あー……それって出世コース?

まぁでも母親がうれしそうなのは何よりだ。

子供として純粋に,それと母親ながら結構な美人さんだし,美人が喜ぶのを見るのは男としてうれしいのは世界共通の法則なのだ。

 

「ちなみにどこが良い? 場所はね,麻帆良と――」

 

はい,ちょっと待った。

何と言ったんだこの女――もとい俺の母親は。

 

「ほら,テレビでやってるところ。西洋風で奇麗なところよねぇ」

 

なるほど,俺の聞き違いではないようだ。

麻帆良,麻帆良といえば原作の舞台だよな――かかわる感じなのか?

いやいやいや,諦めたらそこで終わりなんだ。

俺の生きてきた常識の彼方にある魔法とはかかわっていきたくないぜ,流石にさ。

第一に俺は転生者――二次創作を参考にするなんておかしな感じだが,麻帆良にいれば確実に原作にかかわってしまいそうな気がする。

 

……そういえばさっきいくつかの候補地があるって言ってたような。

他は? 他にまともなところはどこかないのか?

 

「他はね,京都と滋賀と,外国で中国の方と,あともっと西のちゅーとーってところだって」

 

京都はないな,京娘と鳥娘のにおいがする。

滋賀か……滋賀はなんかあったっけ? 後で調べとこ。

中国はカンフー娘だよな。

中東はゴルゴのにおい以前に危なそうでノーサンキューだ。

 

個人的な意見として,出来るだけ原作にかかわりたくないのが本音だ。

幼稚園児として短い人生しか歩いてきてはいないが,間違いなく触れるものも触れる人も本物に違いない。

だとすれば俺の中では漫画だった世界に生きる登場人物は,その人生を謳歌すべきだと思う。

 

俺みたいな異物が派手にかき回していいとは思えない。

隅っこの方でちょっぴりな人に影響を与えながら生きていけたらと思ってるわけだ。

本音を言えば一般人だった俺は魔法なんて危ないものに出来ればかかわりたくないだけなんだけどさ。

バトル漫画は別の場所でやってほしいね。

 

「それと――」

 

母親のいった聞き覚えのない地名に飛びつくように叫びながら,俺は妙な違和感を覚えた。

違和感の先は――腕の中,つまり『俺の日記』からだ。

やだなーこわいなー,魔法チックなことが現実に起きるのは初体験ですよ俺。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

~俺の日記~

 

タイトル:はじめての引っ越し

 

時期:幼稚園児の頃,父親の転勤前

 

 

おれは,てんせい者にうまれかわったみたいです。

 

神さまに会って,てんせいのとくてんももらいました。

 

でも,ま法にかかわってえらそうにしたくないのでやめました。

 

まえの人せいではさいごまでいきられなかったので,それをがんばろうとおもっています。

 

きょう,おとうさんがてんきんするっておかあさんからききました。

 

ひっこし先のあたらしいところでものんびりしたいです。

 

 

○先生のコメント

 新しい土地で新しい人生を歩んでいくという君の行動に先生はとても感心しています。以前の君はかたくなに魔法から遠ざかろうと必死でしたが,視野を広げて新しい感覚に近づこうと前向きに努力し始めようとしたのですね。

 千里の道も一歩からと言います。多くの人の意見に耳を傾けて様々な可能性を探ってこその人生です。そして世界には魔法という素晴らしい要素があり,君の見たことのない景色があらゆるところに広がっているはずです。獣耳娘や吸血鬼娘なんて素晴らしい女の子たちもいっぱいですよ。

 君の選択が君の人生をより豊かにすることを願って,本日のところは及第点とさせていただきました。まだまだ君には伸びしろがあると期待しているので,これからはもっと積極的になることを人生の先輩としてはおすすめさせていただきます。

 これからの君の人生が幸多く,たくさんの人々から愛され尊敬されることを願います。

 

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