化け物とは動植物、無生物が人間の姿になって現れる存在
または人間には無い力を持つ存在
はたまた人間に害をなすと存在と答えは様々だ
だが、忘れないで欲しい。化け物にも心はあるのだ
っと。
「化け物とはなにか、だと?」
「えぇ、そうよ」
どういう意味だ?
俺から見た幻想郷の妖怪たちの事を言っているのか、それとも俺が獣どもに抱いている事を言えばいいのか
「難しく考える事はないわ。ただ貴方の思う化け物とはなにかを話せばいいわ」
「そうだな。やはり、人間に仇なす存在なのではないか?」
「そうね、それが最もな解答ね。じゃあ、人外の種でも人間に害をなさない者はどうかしら?化け物と呼べる?」
「・・・呼ぶ者もいれば、呼ばない者もいる。人間は同じ種ながら生きた環境、文化などによって区別してきた。だから、人外がどう接しようが化け物と見る者と人間と仲良くなれるなら人外でも仲間と呼べる者と考えはバラバラだ。あえて、俺の答えを出すなら幻想郷では意思疎通が出来、友好に接せるなら妖怪だろうが俺は化け物とは思わない」
これが俺が幻想郷に来て思えた事だ
「・・・なるほどね。では、獣はどうなのかしら?」
「獣には意思疎通などは出来ない。血を求めて人間を殺し続ける化け物だ」
「そうね。でなければ八雲紫が貴方に獣を殺すようになど頼まないでしょうね・・・でも、貴方はそうでも他はどうかしらね」
「何のことだ?」
レミリアは微笑しながらガスコインに言った。まるでなにかを知っている様な素振りを見せながらだ
「何を隠している?お前は俺に何を言おうとしている!答えろ!!」
ダンッ!!
あまりの焦らしに限界が来たガスコインは机に拳を叩きつけレミリアに威圧する
後ろで控えていた咲夜がナイフを構えようとしたがレミリアが構わないと言うように手を上げ制止させた後、鋭い目付きでガスコインを見ながら口を開く
「貴方の世界に居る狩人は貴方だけではない筈よ。彼らも幻想郷に来れば最初は右も左も分からず戸惑うかもしれないけど、この幻想郷に獣がいると知れば迷わず狩るでしょうね・・・先ほど貴方が言った“人外がどう接しようが化け物”と言う考えを持つ者がきたらどうなるかしら?」
「・・・ッ」
ガスコインは何かを悟ったように驚く
ヤーナム市街に居た狩人はガスコインだけではない。自分と同じような狩人は幾人も居る
この幻想郷は忘れ去られたものが流れつく場所、夢を見ずに死んだ狩人が忘れ去られ此処に来る可能性もある
もし、その狩人がレミリアが言った様な者ならば・・・
「気づいたようね。そう、人間も妖怪も必ず同じ思想に行き着くわけじゃない。経験した過去、過ちによっては危険な思想を持つ者だっている・・・そういった狩人が現れて、貴方が大切だと思う幻想郷の住民に手をだそうとすれば」
「貴方は同じ狩人だった者と戦わなければならないわ。もし、貴方に守りたいと言う意志があるならだけど」
「・・・」
レミリアの言葉に何も反論出来なかった
考えすぎだと思ってしまったが、俺にはその予想を否定出来る根拠は何もない
正論だ。確かに狩人の中には獣以外にも、ただ血を求め狩人を狩る狩人などもいれば、他者に対し暴虐的な奴だって居ないわけではなかった。もしレミリアの予想が当たりそんな奴らが幻想郷に来れば妖怪だろうが構わず殺すかもしれない
・・・もしかしたらそれは俺がなったかもしれない事だ
始めて幻想郷に来た時に出会ったルーミアのあの発言に俺は少なからず恐怖を感じていた
見知らぬ場所、武器が無いという状況等によって焦りはしたが徐々に落ち着かせ話し合いで何とか出来た
だが、もしあの状況で武器が手元にあったら俺はきっとルーミアを・・・
帽子を押さえ、ふぅっと息を吐くガスコイン
「でも、これはあくまで私の予測よ。絶対当たるとも限らないわ。でも最初に幻想郷に来た貴方には知ってもらいたかった、だからこそ私は貴方の事を知っておきたかったの」
俺がそういった者でないかを見極めようとしたかった、それだけの思考や予測が出来るという事はそれだけこの幻想郷に彼女にとって守りたい何かがあると言う事か
「話は分かった・・・机を傷つけてしまってすまない」
「構わないわ、私も焦らさずちゃんと意見を話しておくべきだった。でも、最悪な未来を回避するためにも貴方にはそれだけの予測が出来る様になって欲しかったの」
「努力しよう。では、そろそろ戻る」
「貴重な時間を裂いてしまい申し訳ないわ。今度からはいつでも来なさい、歓迎するわ。それと最後に忠告よ」
「何だ?」
「近々、新しい外来人がやって来るわ」
「なに?一体どんな奴だ」
「それは分からない。よく見ようとしたけど顔や服装まで細かくは見えなかった、もしかしたら狩人かもしれないわ。その外来人がどうなるかも私にも分からない、だからこそ気をつけなさいガスコイン。咲夜、彼の見送りをしてちょうだい」
「かしこまりました」
俺はレミリアの忠告を受けた後、部屋を出て咲夜に門まで案内してもらい見送られながら紅魔館を後にした
・・・・今回の話は色々考えさせられた、出来ればそんな者が現れない事を願いたい
だが、もし現れ殺戮を行うなら俺は狩人を狩る狩人にもなろう
今や俺は教会の狩人でも月の下僕でもない、幻想郷を守る為に生きる狩人なのだから
オマケ
そう言えば、門に来た時に美鈴がまた寝ていたが今回咲夜は投げナイフの刑はしていな・・・
ギャァァァァァァ〜〜!・・・
「・・・・」
俺は何も聞かなかったことにし、早々に人里へ向かった
その頃、紅魔館では
レミリアの部屋
「う~・・・う〜・・・」
美鈴へのしょk・・・お仕置きを終えた咲夜に涙目で抱きついていたレミリア
「ちょっと焦らしたからって、あんなに怒鳴って机を叩かなくたって、いいじゃないの〜・・・う〜」
「よしよしお嬢様、怖かったですね(ガスコインさまGJです)」ッ〜
鼻血を出しながらレミリアの頭を撫でる咲夜の姿があった
??
「・・・こ、こは」
真面目な話とカリスマのままで終わると思った?
残念、ブレイクだよ(`・ω・´)