獣になった神父狩人が幻想入り   作:BATTU

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静かなる狩人

 

♪~♪~

 

 

「・・・」

 

 

オルゴールを片手にメロディーを聞いている一人の男性

 

 

両眼には布が巻かれていているがその表情には笑えが見えていた、本当によく聞いている

 

 

「まだ聞いていたのか、ガスコイン?」

 

 

「ヘンリックか」

 

 

「お前も変わったな、昔はあんな無愛想な奴だったのにな」

 

 

「そう言うな、娘もこの音楽が好きなんだよ」

 

 

そう言いながらオルゴールの蓋を閉じて懐にしまい、傍に置いてあった獣狩りの斧を持つ。俺も腰にあった獣狩りの武器ノコギリ鉈と短銃を持った

 

 

「ふ、お前とヴィオラの娘だ。きっと美人になるだろうな」

 

 

「手を出そうとしたらお前でも殺すぞ、ヘンリック」

 

 

「ははっ怖いな。さて、おふざけは終わりだ、狩りと行くかガスコイン」

 

 

「ああ」

 

 

俺とガスコインは大量の獣狩りの群集に向かっていった。獣狩りの時間だ

 

 

俺もガスコインもこの程度の獣には遅れはとらない、あれだけの数も数分で全滅させた

 

 

「ふぅ、これで全部か・・・ガスコイン」

 

 

「死ね!死ね!この獣ども!死ね!死んでしまえ!」

 

 

ガスコインはまだ斧を獣に振るっていた。しかし、その獣は既に死んでいるのだ

 

 

「やめろガスコイン、そいつはもう死んで」

 

 

「死ね!死ね!死ネ、シネ、シネ、シネェ!!」

 

 

「ガスコイン!!」

 

 

俺は大声を出し、ガスコインの肩を掴んだ

 

 

「ッ!・・・」

 

 

ガスコインはようやく気づき、私の方に振り向いた。その時、布が緩み見えなくなっている目が見えた、その時の目は血の色の様に真っ赤だった

 

 

「ガ、ガスコイン・・・」

 

 

「だ、大丈夫だ。少し疲れただけだ、今日はもう戻る」

 

 

「・・・・」

 

 

その日の獣狩りを終えた次の日だ。俺はガスコインの自宅に行き、ある話をした

 

 

「な、なんだと!?俺と組むのを辞める!何故だヘンリック!」

 

 

「ガスコイン、もうお前は妻と娘の為に生きろ。狩人は他にもたくさんいる、獣狩りはそいつらと俺に任せておけ」

 

 

「し、しかしヘンリック!俺は」

 

 

「現実を認めろ!お前が狩られる側になりたいか!」

 

 

「ッ!」

 

 

あの時確信した。ガスコインは既に病に侵されつつある、教会と縁を切ったガスコインは「血の医療」を拒んだ。このまま戦えばガスコインが獣になるかもしれない

 

 

俺は狩人、獣を狩らなければならない。だが、こんな俺でも共に戦った相棒を殺したくはない

 

 

「ヘンリック、待ってくれ!ヘンリック!!」

 

 

俺は友の声も無視し、その場を去った

 

 

心配するなガスコイン。俺は簡単には死なない、お前たちの幸せの為に私が全てを狩り尽くしてやる

 

 

それから俺は獣狩りを続けた、獣の夜を終わらせる為に友の為にも

 

 

「そうだ獣ども!血だ!もっと血を見せろ!お前らの血が全てを終わらせる!!」

 

 

お前らの流す血が夜を終わらせる!お前らの流す血がガスコインたちの平穏を近づける!

 

 

もっとだ!血だ!血を流せ!血を見せろ!

 

 

俺にもっと

 

 

血ヲミセロ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!!」

 

 

悪夢から目を覚ますように大きな勢いで体を起こした

 

 

体中から汗が出てベタつく、気持ち悪い

 

 

「・・・ここは?」

 

 

まだボッーとする頭を手で押さえながら辺りを見渡す。どうやら何処かの部屋のようだが一室にしてはかなり手が込んだ造りになっている

 

 

見る限り、高貴な者が使いそうな部屋だ

 

 

「・・・服が違う、私の武器は?」

 

 

フラつきながらも体を起こし、布団から出た。体を見てみると先程まで着ていた装束は無く、代わりに肌触りが良い布で作られた服?を身に纏っていた

 

 

スッ

 

 

「あ、目を覚ましましたか」

 

 

「?」

 

 

部屋に一人の女性が入ってきた。服装もヤーナムに住む住人とは違い少し派手さがあった

 

 

「貴女は?」

 

 

「私は永江衣玖と申します。総領娘様が倒れていた貴方を見つけ、この屋敷へ運ぶように言われましたので」

 

 

「そうか、ありがとう。俺はヘンリック、ただの狩人だ」

 

 

「狩人?猟師かなにかですか?」

 

 

「間違ってはいないな。ところでその総領娘と言う者は何処にいる?そちらにもお礼を言いたい」

 

 

「えっと、総領娘様は」

 

 

「衣玖!この変な武器の仕掛けが全然動かないわよ!」

 

 

勢い良く入ってきた帽子を被った青髪の少女、片手には俺が使っていたノコギリ鉈を持っていた

 

 

「・・・しょ、少々お待ちください」

 

 

少女からノコギリ鉈を奪い床に置いた後、2人は一旦、部屋から出た

 

 

「何をしてるんですか!他人の所有物を勝手に持ち出してはいけないとあれほど言ったではないですか!!」

 

 

「いいじゃないちょっとくらい。助けたあげた見返りだと話せば分かってくれるし、軽いもんでしょ」

 

 

「そう言う問題ではありません!」

 

 

部屋の外から2人の話し声が聞こえて来るなか、俺は置いあるノコギリ鉈を手に持つ

 

 

「・・・」

 

 

此処は何処だろう?ヤーナム市街に近い場所ならすぐにでも行かなければ

 

 

そう思いながら、2人の話が終わるまで待つ事にしたヘンリック

 

 

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