獣になった神父狩人が幻想入り   作:BATTU

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生き様も生き方も・・・

 

何時間、話しただろう

 

 

俺が話すことを天子は飽きることなく、時おり質問もしながら聞いていた。はっきり言ってあまり聞いていていい話ではない為、途中から聞くのを止めるかと思ったが顔色一つ変えずに聞いている

 

 

その表情は逆に楽しそうだ。人や内容にもよるが自分が知らない事を聞き、知るというのが楽しいのかもしれない、天子の表情からはその類の物が見てとれた

 

 

数時間話してから疲れたので一旦休憩することにした。天子は永江衣玖が来ないから様子も見に行くそうだ。確かに装束を取りに行くだけにしてはあまりにも遅い

 

 

この辺りを知らない俺が探しに行った所で迷惑になるかもしれないのでただ待つことにした

 

 

『・・・』

 

『・・・』

 

 

「?」

 

 

その時だ、障子越しに2人の男の声が聞こえてきた。俺は障子に近づき聞き耳をたてた

 

 

『またあの不良天人が何かしたらしいな』

 

 

『なんでも、怪我をした人間を連れてきたらしい。この天界に下界の人間などを連れて来るとは何を考えているやら、天人としての誇りも感じられん』

 

 

『何も考えていないさ。所詮、家の名だけで天人になった半端者の小娘さ』

 

 

『ハハハ、違いない。下界に行きたいなら、いっそ永久に天界から追放すれば良いのだ』

 

 

その後、笑いながら話していた二人はその場を後にした

 

 

俺は障子を開け、部屋から出た。空はまだ青く昼のようだ、この天界に夕方や夜があるかも知らないが・・・

 

 

「・・・ああ言われて何も思わないんだな」

 

 

そう言うとヘンリックが寝ていた部屋の左の曲がり道の角から天子がひょこっと出て来た

 

 

「言われ慣れてるわ。家の名で天人になったのも真実だし、古参の天人は頭が堅いからね・・・何が誇りよ、そんなの・・・・」

 

 

帽子を下げて顔を隠す天子。体は本当に微弱ながら震えている

 

 

俺はなにも言わず、隣に立つ天子の頭に手を乗せる

 

 

「これはなに?慰めてくれてんの?」

 

 

「どう捉えてもらっても構わない、鬱陶しかったら払ってくれてもいい。俺は名族や高貴な生まれじゃない、だからあいつらが言った誇りなんて知らない・・・ただ、お前はお前だ。お前自身がどう生きるかは自由だと思うぞ」

 

 

「・・・そう。ところで地上に降りて博麗神社に行ったら、やっぱり帰っちゃうの?」

 

 

「ああ、お前にも話した通り俺は狩人だ。元の世界に居る獣を狩るのが俺たち狩人の役目だ」

 

 

「もし、帰れなかったら?」

 

 

「・・・その時に考えよう」

 

 

帰れないなどと考える暇はない。ヤーナムにはガスコインとその妻子さんがいる

 

 

ガスコインが出なくても俺が終わらせればあいつが獣狩りに行く必要もなくなるんだ・・・天子が言った様に俺はお前のやり方も生き様にも意見はしない、できる立場なんかじゃない。だが頼むガスコイン、俺が戻ってくるまで絶対に獣を狩る事など考えるなよ

 

 

そう思いながらじっとしていたら、聞きなれた女性の声が聞こえてきた

 

 

「すいません。遅くなり・・・お二人ともいかがされました?」

 

 

永江衣玖だ。両手には俺の狩り装束を抱えていた

 

 

「あら衣玖、遅かったじゃない。ちょっとヘンリックに身長の事でいじられちゃってね〜」

 

 

「・・・年上だと上から目線で言われても俺の顔を見上げているんじゃ、説得力が無くてな」

 

 

「言ったわね!ちょっと表出なさい!しばいてやるわ!」

 

 

「俺は怪我人だぞ。そんな事をしたらお前の印象が崩れるんじゃ・・・ああ、元から良い印象などないか」

 

 

「ムキーーー!!(#゚Д゚)」

 

 

額に青筋を浮かべながら腰から一本の剣を取り出し、追いかける天子。ヘンリックは軽い身のこなしで乱暴に振るう剣をよけながら逃げる

 

 

衣玖はそんな二人の様子を唖然としながら見ていた

 

 

しかし、途中から衣玖の目に入ったのは怒っていた筈の表情が満面の笑みに変わっていた天子の姿だった。彼女は唖然とした表情から微笑みに変わった

 

 

二人の追いかける様を嬉しく思うように




そろそろ獣との戦闘も書かなきゃ、皆が飽きてしまう( ゚∀。 ;)
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