ルドウィークの月光の聖剣が個人的に一番好きです
夕方
博麗神社
「やっと戻れたか」
目覚めた後
ルーミアを起こし、人里へ行って霊夢から渡されたメモに書いてある品を買って長い階段まで戻ってきた
「すまないガスコイン。貴方の紹介を兼ねた宴会だと言うのに、霊夢には私から言っておくよ」
「構わない、引き受けたのは俺だ。逆に慧音に手伝わせてしまってすまないと思っている」
買い出しを終えた頃に慧音と会い、丁度博麗神社に向かおうとしていたそうだ
買った品の半分を持ってくれた、俺は心配はないといったんだがな
「先生、おじさん、早くくるのだー」
「あぁ」
先にどんどん行くルーミア
俺と慧音も少し早めに階段を登っていく
そしてやっと神社にたどり着いたがその場はまだ夕方にも関わらずひどい状況だった
「おぅガスコイン。遅かったな」
「・・・おいヘンリック。なんだこの状況は」
既に多くの見慣れない輩が集まって、騒いでいた
場は鼻をつく程の酒の匂いで覆われている、この場に居るだけで頭が少し痛くなりそうだ
「あぁ、お前が来るまで待っているつもりだったんだが待ちきれない奴らが勝手に始めたらしくてな」
「はぁ、全く。これじゃあ宴を開いた意味が無くなるじゃないか」
「・・・とりあえず、挨拶程度はしておくか」
「なら、ガスコインが持っている方は私が運んでおくよ」
「すまない、ヘンリックはどうする?」
「俺は大体の挨拶は済ませた、とりあえず全員じゃなく各勢力の頭と挨拶をしておけばいいだろう」
ヘンリックに言われた後、まだ会ったことの無い勢力を整理してみた
とりあえず、俺が会った事がある幻想卿の勢力は
博麗神社の霊夢
紅魔館のレミリア
天人の天子
そして人里の慧音くらい
残っているのは
永遠亭、守矢神社、地霊殿、命蓮寺くらいか
「とりあえず、適当に済ませよう」
その後
結局、酒を飲んでいなかった命蓮寺の聖白蓮と永遠亭の八意永琳以外は酒で潰れてまともに挨拶など出来ない状態だ
本当に何の為に開いた宴会が分からなくなる
終わった頃には空はもう暗くなっていた
「ガスコイン、終わったか?」
「終わったには終わったが、殆どまともに出来ていない」
「ふっ、この幻想卿の女は一癖も二癖もある奴らばかりだ・・・だが、あの悪夢よりはここは平和だ」
「・・・だが、この幻想卿にも奴らが溢れかえっている。今でも狩り続けられそして奴らは此処にくるだろう」
「だが、病が溢れてないだけでマシなんだろうな。おいガスコイン、飲むか?」
「酒は飲まない。神を信じる事を止めてもな」
「大丈夫だ、ただの水だ」
「・・・だな」
ヘンリックから渡されたコップに入った透明の飲み物の匂いを嗅いで酒では無いことを確認し、少しの間水に映った夜空を見ながら昔を振り返った
神を信じる事を止め、医療教会の狩人になるも教会を離れヘンリックと共に獣を狩り続けてきた
そして俺は病に飲まれ、他の狩人に狩られ幻想卿にやって来た
あの悪夢よりはここは何より平和な場所だ
なぜ俺は此処にこれたというのに、ヴィオラは此処にこれず、娘はあの悪夢の中に囚われている
いまだに忘れる事は出来ない、ルーミアになつかれて親みたいな事をしているがただ娘の代わりのように見ている
俺は本当に弱い
「・・・」
「おじさーん」
「ぬっ・・・」ナデナデ
「えへへ」
飛びいて来たルーミアの頭を撫でながら俺は水を飲む
待っていてくれヴィオラ、いずれ俺も死ぬ
いつかはお前の下に必ず行こう
だから待っていてくれ
「おじさーん、あれ見て」
「む?」
「綺麗な緑の星なのだ」
「緑?・・・ッ!」
言われてから気がついた
空から宴の場となる博麗神社全体を照らす程の淡い緑の光が月を背に存在していた
それに気づいた幻想卿の住人たちは皆、緑の光を眺めていた
「お、おい霊夢。あれはなんだぜ?!新手の異変か!」
「わかるはず無いわよ。でも、自然に起こるような現象じゃな、ッ!!」
突如、光は一気にこっちに向かって来たのだ
「皆!伏せろ!!」
ヘンリックの叫びに全員がその場から身を低くする
そして緑の光は博麗神社の賽銭箱辺りに落ちた
「賽銭箱が!!」
霊夢の悲痛に近い悲鳴を無視し、俺とヘンリックは砂煙の中へ走っていった
「くっ!何が落ちたっていうんだ?・・・ガスコイン、あれは」
「・・・緑の大剣?」
賽銭箱が会った場所には淡い緑の光を放つ大剣が突き刺さっており、そこには仰向けで倒れる男の姿があった
「月光の光・・・遂にあの狩人は教会の秘密に近づきつつあるわね」
スキマから博麗神社に落ちた緑色の光を見て呟く八雲紫
「古き狩人たちがやって来るのも時間の問題ね」
さぁ、何が来たか分かる人はもう分かるでしょう