獣になった神父狩人が幻想入り   作:BATTU

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聖剣の狩人

 

 

血、血

 

 

血、血、血

 

 

私の目の前に広がる赤い血の池

 

 

悪夢の様な世界に囚われ、私自身が醜い獣に成り果て、未だに血を求めていた

 

 

どれだけ狩ってもどれだけ血に濡れても私を満たす事は出来なかった

ただただ赤い血の池と死体の山の上を歩くだけ

 

 

一体何の為に獣を狩り続け、何の為に私は今も生きているのか

それさえも分からなくなった

 

 

そんな私をずっと師は見ていてくれたのだ

いつも私を導いてくれたのだ

 

 

月光はいつだって私を導いてくれる

そして次はこの血の池と死体しかない暗闇の世界で月光の光は一筋の道を照らしだす

 

 

行こう、我が師よ

 

 

私は月光を背負い、光の指す場へと走っていく

 

 

例えその先がまた悪夢だとしても月光がある限り、私は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ・・・あぁ」

 

 

重い瞼をゆっくりと開く

 

 

見えたのは夜空と無数に輝く星々、そして回りに舞う砂煙

 

 

「うぅ、私は一体?」

 

 

暗闇の中を月光が照らし出す道を走り、その先で体を覆い尽くす程の光が広がったと思えば私は横になっていた

ズキズキと痛む頭を私は手で押さえた

 

 

「・・・?、手?」

 

 

私はもう一度自分の手を見た、それは醜い獣の手ではない

“人間の手”だった

 

 

「何故だ?私は・・・何故、人間に戻っているんだ?」

 

 

「おい、あんた」

 

 

「?」

 

 

声を掛けられ振り向くとそこには目を包帯で隠した大柄の男と黄味がかった狩装束を来た男がいた

 

この二人を見てすぐ分かった、彼らは狩人だ

 

 

「大丈夫か?怪我はないか?」

 

 

「あ・・・あぁ、大丈夫だ」

 

 

差し出された手を掴み、ゆっくりと立ち上がろうとするが足に力が入らなくてまた屈んでしまう

 

 

「す、すまない。脚に力が入らないみたいだ」

 

 

「ヘンリック、永琳を呼んでこい。診てもらった方がいいかもしれない」

 

 

「分かった」

 

 

ヘンリックという男性が走っていき、私は周りを見渡してみた

周りには慌ただしく騒ぐ声が多い、しかもその殆どが女性だ

 

本当になんなんだ?此処は何処だと言うんだ?

 

 

「ちょっとあんた!」

 

 

「?」

 

 

赤と白の奇抜な服装をした少女が怒った表情で私の方に来た

 

 

「よくもうちの賽銭箱壊したわね!どうしてくれるのよ!」

 

 

指を指しながら怒りの籠った声で言う

その方向に目をやるとそこには一本の剣が突き刺さっていた

 

 

「・・・我が師」

 

 

淡い月光を放つ私の剣

動けない足を無理して動かし、剣に近づき柄を掴みゆっくりと立ち上がり剣を引き抜いた

 

その瞬間、光は小さくなりただの剣となった

 

 

「・・・」

 

 

「ちょっとあんた聞いてんの!?」

 

 

「っ、あぁ」

 

 

「止めておけ霊夢。なにが起きたのか俺達にもこいつにもわかっていないんだ」

 

 

「そうだぜ霊夢、どうせ参拝客なんて来やしないんだし、あっても意味無いだろ?」

 

 

「魔理沙、それ以上いったらあんたを先にしばくわよ?」

 

 

「じょ、冗談だぜ。まぁとにかくまずばおっちゃんの名前を聞いた方がいいんじゃないか?」

 

 

「・・・まぁそうね。とりあえず先に名乗っとくわ、私は博麗霊夢よ」

 

 

「博麗、霊夢・・・覚えた、私の名はルドウイークだ」

 

 

「ルドウイーク?・・・ルドウイークだと!」

 

 

「お、おい。どうしたんだガスコインのおっちゃん!?」

 

 

私の名を聞いてガスコインと思われる男が驚きだした

 

 

「まさか、医療教会最初の狩人、ルドウイークだと言うのかあんたが!?」

 

 

「・・・そうだ」

 

 

「はいはい、なんだが驚愕の事態っぽいけど医者を無視しないでね」

 

 

そこへ割り込むようにまた女性が会話に入ってきた

 

 

「ルドウイークと言ったわね。私は八意永琳、こう見えても医者よ、貴方の体を診させてもらうわ、なにせ空から落ちてきたんですからね」

 

 

「?、いや、私は大丈夫だ。脚にも力が入るようになった」

 

 

「だーめ。ちゃんと診ておかないと、うどんげ手伝ってちょうだい」

 

 

「は、はい!」

 

 

「霊夢、ちょっと中借りるわよ?」

 

 

「えぇ、良いわよ」

 

 

私はとりあえず、この永琳という女性についていく

なにが起きているのかは後で知ればいいだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガスコイン視点

 

「・・・奴が」

 

 

「ガスコイン、今のは本当なのか?」

 

 

「分からん。俺もかつて教会の狩人だったが実際にルドウイークを見た事はない」

 

 

だが、もし奴が本当にルドウイークならなぜ俺やヘンリックより後にこの幻想卿にきたのだ?

奴の消息が不明になったのはかなり昔のこと。既に死んでいるのではと噂もされていたが真相は分かっていない

 

 

「なぁ、二人とも。あのルドなんちゃらはそんな凄い奴なのか?」

 

 

「それは「ルドウイークはガスコインやヘンリック、この二人よりも古参の狩人よ」ッ!」

 

 

突如スキマから出てきた紫がルドウイークの説明を始める

 

 

「二人よりも古参?どういうことよ紫?」

 

 

「ルドウイークはガスコインが言っていたように彼らの世界に存在する組織、医療教会から初めて出された古き狩人の一人・・・しかし、彼は突如消息を断ったのよ長い間ね」

 

 

「そんな奴がなんで急に幻想卿に現れたんだぜ?」

 

 

「あら、それなら簡単じゃない」

 

 

「レミリア」

 

 

紅魔館の主であるレミリアが会話に交ざり、自分に手を当てながら言った

 

 

「私の能力で彼の運命を覗いて過去を見ればどうしてやって来たか分か「やめなさいレミリア・スカーレット」ッ!」

 

 

突如、威圧的な声でレミリアに止めるように言い放った紫

その全身からは滲み出る妖力からは殺意さえも感じられた

 

 

「彼の過去を見るのはおすすめ出来ないわ。いくら500年を生きた吸血鬼の貴女でも後悔することになるわよ、見なければよかったってね」

 

 

「う、うぐ・・・」

 

 

「・・・ッ」ガクガク

 

 

不意に腕を見ると無意識に震えていた

俺は今の八雲紫を恐れている、回りの者たちも今の紫の状態に警戒していた

 

震える腕を押さえながら言った

 

 

「レミリア、紫の言う事を聞いておけ。何故かは知らないが紫がここまで言っているんだ、詮索しない方がいい」

 

 

「わ、分かったわよ」ガクガク

 

 

口ではまだ強気だが、そっと咲夜の後に隠れる辺り今の八雲紫を恐れているのは同じようだ

咲夜も冷や汗をかきながら警戒している

 

 

「分かればよろしい」

 

 

フッと紫の威圧は消え、全員安堵する中

例の男が戻ってきた

 

 

「恐ろしい程の殺気を感じたがどうかしたか?」

 

 

「いや、なんでもない。ところでどうだ?」

 

 

「異常なしよ。空から落ちて来たのに不思議と言っていいほど異常は無かった、全くの健康体よ」

 

 

「初めまして。私は八雲紫、この幻想卿の創設者の一人ですわ」

 

 

「ルドウイークだ、早速だが聞かせて欲しい。ここは何処で何なのかを」

 

 

「では、私が順を追って説明いたしますわ」

 

 

紫はルドウイークに俺やヘンリックと似た様な説明をし始める

 

 

俺達は終わるまでとりあえず待つ事になったが、皆はまた宴を再開し始めた

どれだけ元気なのだろうか?

 




ルドウイークは渋めで少し黒めの銀髪って感じな妄想しています
性格は少し謙虚っぽい感じ

獣化して頭だけになったルドウイークとの会話だけしかないから性格とか分からない
一人称も私でいいのかも分かりませんが大体これが自分の妄想で出来たルドウイークです

何かルドウイークの見た目や印象で意見があれば感想でコメ下さい
あと、ルドウイークは幻想卿勢力のどこにいれて欲しいとかご希望あれば同じく感想でコメください

協力、出来たらお願いします
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