獣になった神父狩人が幻想入り   作:BATTU

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香霖堂と烏少女

幻想入りから数日後

 

 

「Zzz・・・・Zzz・・・うぬぅ、朝か」

 

 

外から小鳥の鳴き声が聞こえ、朝である事を感じさせた

 

 

「ふぅ・・・ぬ、またか」

 

 

俺は上半身だけを起こし、掛け布団を剥がした

 

 

「スー・・・スー・・・むにゃむにゃ」

 

 

「おい、起きろルーミア」

 

 

頭を掴み、左右に揺らして起こした

 

 

「うぅ・・・おはようなのだ〜」

 

 

「また潜り込んで来たのか?寝るなら慧音の部屋でと言っていただろう」

 

 

「おじさんと一緒だと暖かいし、ぐっすり寝られるのだー」

 

 

「・・・ハァ」

 

 

とりあえず、ルーミアを慧音の下に行かせて着替える事にした。着替えると言ってもいつもの服だが

 

 

結局、話し合いで紫が勝ち俺は慧音の家に居候する事になった。ルーミアに関しては俺は知らん、だが一緒に住みたいと言い出して慧音はしばしば承諾した

 

 

何を考えているかは知らないが人間に危害を加えなければ人里にも妖怪は居られるらしい

 

 

あと幻想郷の事と妖怪については慧音の家にある本でだいたいは分かった。大雑把に答えると人間の負の感情から生まれた化け物みたいなものだ、ルーミアみたいに人間を喰らう妖怪もいれば人間と友好な関係を持つ妖怪もいるそうだ

 

 

最後にいつもの帽子を被り、部屋を出て居間に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

居間

 

 

「おはよう」

 

 

「あぁ、おはよう。丁度朝食が出来たから席についててくれ、私もすぐ行くから」

 

 

「あぁ」

 

 

俺は食卓につき、先に食べようとするルーミアを抑えて慧音を待った

 

 

この幻想郷の食文化はなかなか面白い。主食の米や味噌汁と言うスープ、焼き魚などどれも手が込んでいて旨い

 

 

一番驚いたのは納豆という食物だ。初めて見た時は豆が腐っているのかと思ったが、腐っているのではなく大豆という豆を発酵、つまり熟成させた食べ物らしい。最初は抵抗があったが慣れれば悪くない味だ

 

 

ただ、あのネバネバをどうにか出来ないものか。髭につくと取るのが難しい、食す時の難点はそこだけだ

 

 

「よし、では食べるとしよう。いただきます」

 

 

「いただきますなのだー♪」

 

 

「・・・いただきます」

 

 

飯を食べる前に両手を合わせ、いただきますっと言ってから食べるのが正しい作法だと学んだ。元の世界ではどうだっただろう?もうほとんど覚えていない、叶うならまた妻の料理を食べたいものだ

 

 

食事をしている途中に慧音が話してきた

 

 

「ところでガスコイン、今日はどうするんだ?私は寺子屋の仕事がありますが」

 

 

「私も寺子屋に行くのだー」

 

 

「今日は前に話していた香霖堂とやらに行ってくる。幻想郷の通貨に換金と武器の調達をな」

 

 

「やはり、守護兵たちが使っているものでは駄目なんですか?」

 

 

「槍や剣は合わない。俺はもう少し力がいるような物が性に合う」

 

 

「そうですか。場所の方は・・・」

 

 

「霊夢から場所は聞いている。問題はない」

 

 

この前、この幻想郷で使える通貨に換金してくれる場所を霊夢から聞き手持ちに持っている硬貨を換金してもらおうと思ったのだ。店の名は香霖堂、人里と魔法の森の間ぐらいにある店だ

 

 

そこでは外から忘れさられた様々な品々を取り扱っているらしく、武器も扱っているらしいので武器調達も兼ねて今日から行ってみようと考えていた

 

 

それと前まで敬語で喋っていた慧音だったが、タメ口でも構わないと言ってから普通に名を呼ぶようになった。ルーミアからは変わらずおじさんだ、特に異論は無い

 

 

まぁ、そう話してるうちに朝食も食べ終え慧音とルーミアは寺子屋に向かった

 

 

俺も所持している道具を持って香霖堂に向かう事にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道中

 

 

「・・・右?いや左?・・・・全く分からんぞこの地図」

 

 

片手に霊夢が書いた人里から香霖堂への手書き地図を見ながら歩いていたが全く分からない

 

 

色々、ぐにゃぐにゃと道しるべが書かれていて右へ行くのか、左に行くのか、まっすぐ行けばいいのかさっぱりだ

 

 

「・・・こんな事なら誰かに案内してもらえば良かったな。一旦戻るか?いや、このまま道沿いに行けばなんとかなるか?」

 

 

「おやおや、見ない方ですね」

 

 

「?」

 

 

いきなり声が掛かり、辺りを見渡すが誰もいない。妖怪の類か?

 

 

「よっと、どうもこんにちは」

 

 

突然目の前に1人の少女が落ち・・・いや、降りてきた

 

 

「誰だお前は?」

 

 

「あやややや、自己紹介をしないのは失礼でしたね。私は清く正しい文々。新聞記者、烏天狗の射命丸文と申します、以後お見知りおきを」

 

 

烏天狗、妖怪の山に住んでいる上位妖怪の種族らしい。今更だが出会う妖怪は皆、人間とあまり見た目が変わらない。上位妖怪は人間の姿をしているものなのか?

 

 

・・・いや、だったらルーミアはどうだ。どう見ても上位妖怪の一種とも思えない

 

 

「俺はガスコイン、最近幻想郷にやってきた外来人というものだ」

 

 

「あやややや!貴方があの人里に現れた妖怪まがいを倒したガスコインさんでしたか!それは丁度いい」

 

 

「どういう事だ?」

 

 

「実は貴方の事を知ってから取材に行こうと思っていたのですが、突然八雲紫さんに出会って『獣』に関しての事を念入りに聞いて下さいと言われていたので」

 

 

「取材?獣に関してなぜお前に話さなければならない?」

 

 

「あれ?新聞って知りません?これなんですけど」

 

 

「?」

 

 

射命丸が取り出したのは数枚の紙だ。その紙には色々な事が書かれていた。意味がよく分からない事ばかり書かれている

 

 

「私たち記者が幻想郷で起こった事や特ダネのスクープをまとめた物、それが新聞です。時にそれがこれから起こりうる異変や事件を事前に知らせる事が出来る方法でもあるんです」

 

 

「・・・なるほど、幻想郷の住人どもも獣と戦うと八雲紫が言っていたな。いいだろう、獣の事は話してやる」

 

 

「本当ですか!?助かります!では早速「その前に」あや?」

 

 

「俺はこれから行きたい場所があるんだが、道に迷ってしまってな。出来れば道案内を頼みたい。その後に取材とやらを受けよう」

 

 

「なるほど、了解しました。それでどこに行くんです?」

 

 

「香霖堂という店だ。知ってるか?」

 

 

「あぁ、霖之助さんの店ですか。はい、知ってますよ。では、案内しましょう」

 

 

「頼む」

 

 

まぁ、ルーミアと同じで飛んで行こうとしたから飛べないと言ってから歩いて案内してもらったがな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香霖堂 前

 

 

「はい、ここが香霖堂ですよ」

 

 

「店なのか?これが・・・」

 

 

建物自体は特になんとも思わないが、問題はその周りにあるものだ。何か字が書いてある板やらガラスがついた四角い大きな箱やら何に使うのか分からない物ばかり

 

 

思っては悪いがただのゴミばかりではないだろうか?

 

 

「どうしました?」

 

 

「・・・いや、なんでもない。入るとしよう」

 

 

ドアに近づき、ノックをしてから店の中に入った

 

 

「いらっしゃい。文さんに、おや?見なれない御仁だね」

 

 

「ガスコインだ。最近幻想郷にやって来た外来人だ」

 

 

「あぁ。君が霊夢が言っていたガスコイン神父か、僕は森近霖之助、この香霖堂の店主だ。どう言ったご要件かな?」

 

 

「ここで幻想郷で使える通貨に換金出来ると聞いてな。それが終わったあと武器がみたい、気に入った物があれば買う」

 

 

ガスコインは懐から残り二枚の硬貨を霖之助の前に出した

 

 

「霊夢が持って来たのと同じか。分かった、ちょっと待っててね」

 

 

「私は他のを見ていますね」

 

 

「ご自由に。壊さないでくれよ」

 

 

射命丸は他の品々を見に行き、霖之助は一つの箱を取り出し蓋を開けた

 

 

「1枚の金貨でこれくらいだったから、2枚で・・・これくらいかな」

 

 

「・・・これは硬貨なのか?真ん中に穴があいているようだが」

 

 

1枚の真ん中に穴があいた硬貨らしきものを手に取ってみた。普通の硬貨よりも少し小さいくらいか

 

 

「その形だと穴に紐なんかを通せば持ち歩きに便利だからね。ちなみに名称は銭って言うんだ、一応紐に通しておいてあげるよ」

 

 

「すまない。次は武器だな」

 

 

「武器と言っても色々あるからね。何かご希望はあるかな?」

 

 

「・・・とりあえず、お前のオススメを見せてくれ。一通り見ても駄目なら全部見て俺が決める」

 

 

「分かった。ちょっと待っててね」

 

 

霖之助は奥の部屋に行き、オススメの武器を探しにいった

 

 

とりあえず、俺は適当に座って来るのを待った

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