虹の軌跡 ~ Rainbow Rain ~   作:ねこばなな

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第2話 仲間、そして笑顔

鎮守府正面海域

 

ダァーン!!

 

時雨「・・よし・・・これで終わりかな・・下級の敵だけでよかった・・・」

 

突如鎮守府の周辺海域に襲い掛かった深海棲艦の軍勢。未だこの鎮守府には時雨一人のみだったが・・

 

提督「反応消失・・うん、残りの敵は全部引き上げたようだな。よくやった時雨、戻って来い」

 

時雨「うん、分かったよ提督。それじゃあ今から帰投するね」

 

幸いにも敵の軍勢は駆逐艦の下級クラスのみでいくら出撃して間もなく練度が低い彼女でも撃退するには容易であった。

 

時雨「よし・・今日も生き延びる事が出来た・・・・あれ?」

 

 

ムクムクムク・・

 

 

提督「時雨?どうした?」

 

時雨「え、あの敵・・」

 

 

 

 

 

 

駆逐イ級Elite class「ギシャアアアアアアア!!!」

 

 

 

 

提督「なっ・・!?なんだあの反応は・・!?」

 

時雨「さっきまでの敵とは違う・・赤い瞳・・・まさか・・Eliteクラスの駆逐艦!? ここの海域にはいないはずなのに・・!!」

 

提督「時雨!来るぞ!」

 

時雨「えっ・・わわっ!?」」

 

 

イ級「シャアアアアアアアアア!!」ドンドン!!

 

 

その時、敵の駆逐イ級の奇襲が時雨の方に直撃した。

 

 

時雨「うっ・・く・・当たった・・?」

 

提督「大丈夫か!? 無理なら撤退しろ!」

 

時雨「大丈夫・・・!僕はまだいけるよ!!」

 

提督「そうか・・だがお前はまだ練度は低い、上位の敵となると倒すのは厳しいかもしれない・・大破したら大人しく撤退するんだ、いいな!」

 

時雨「分かったよ!」

 

イ級「ギシャアア!!」

 

 

 

 

 

時雨「・・・(この辺にいる駆逐艦の敵とは確かに違う・・速力も違うし火力は段違いだ・・・」

 

 

 

提督「時雨、聞こえるか?」

 

時雨「なんだい提督?」

 

提督「過去の資料から調べたがあの駆逐艦のベースはおそらくイ型だ。確かに改良こそされて速力は上がっているが弱点部位は下級と変わらない下腹部だ。

 

 

背後にある速力の要である艦尾を付けば速力は落ちる。そこを狙って弱点に魚雷を直撃させれば致命的な損傷を与える事が出来るハズだ」

 

時雨「・・了解したよ提督!」

 

 

 

イ級「ギシャアアアアアア!!」

 

時雨「・・・所詮は指揮官のいない駆逐艦クラスの敵・・動きは単調で読みやすい・・背後を取れば・・!!」

 

 

 

 

ザッ

 

 

イ級「ギ・・・!?」

 

 

 

時雨「残念だったね、これで終わりだよ」

 

 

スパァーン!!!

 

時雨の放った魚雷が駆逐イ級の船尾に命中した。

 

 

 

駆逐イ級「ギ・・ギ・・・ギアアアアアアア!!!」

 

時雨「よし、このまま・・!よく狙って・・・!!」

 

続いて控えの残りの魚雷を発射し、敵の懐に直撃した。

 

ドォォォォン!!!

 

イ級「・・ぎ・・ギギ・・・」

 

 

 

 

提督「・・やったか?」

 

時雨「急所に直撃させたから・・いくらeliteクラスといえど大丈夫だと思うよ」

 

提督「・・・反応消失・・・撃沈確認!! よくやったぞ時雨!」

 

時雨「ありがとう、けどこれは提督のおかげだよ。提督が指示を出してくれたから僕でも倒すことが出来たんだ。」

 

提督「そ、そうか・・・? けど戦ったのはお前だし・・」

 

時雨「提督。もっと誇ってもいいんだよ?僕一人だったら多分勝てなかったし・・提督がいてくれたから勝つことが出来たんだよ。」

 

提督「・・う・・そ、そうか・・なんかそう言われると恥ずかしいな・・」

 

時雨「・・やっぱり提督と一緒なら僕は・・・・・え?あれ?」

 

提督「ん!? どうした時雨!?まさかまだ・・」

 

??「・・・・・・・・・・・。」

 

時雨「い、いや・・あの敵は確かに沈めたから・・あれは・・人?」

 

提督「な、なんだって!?なんで海の上に・・」

 

時雨「ぼ、僕もわからないよ!とりあえず戦いの準備を・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「・・・・ぽい?」

 

 

 

 

提督「・・・・・は?」

 

時雨「・・・・・・・・・えっ?」

 

 

提督「・・ぽい? ・・・あんな声出す敵っていたか・・?」

 

時雨「いや、それは無いはず・・明らかに人の声だったし・・・」

 

 

??「あーーーーーーーっ!! 時雨ーーーーーーっ!!」

 

 

時雨「えっ!?」

 

??「時雨ーーっ!!やっと会えたっぽい!!」ムギュウウウウ

 

時雨「えっ、えっ!?君は・・」

 

 

 

時雨「・・・まさか君・・夕立?」

 

夕立「うん! やっと会えた! 助けてくれてありがとうっぽい!」

 

提督「時雨・・?もしかして知り合いなのか?」

 

時雨「うん、敵じゃないから安心してね。とりあえず帰ったら説明するよ。」

 

 

=================

 

夕立「こんにちは! 白露型駆逐艦の夕立よ! よろしく提督さん!!」

 

提督「よろしくな夕立。 白露型・・もしかして時雨と同じ型か?」

 

時雨「うん。僕は2番艦で夕立が4番艦。妹みたいなものだね。」

 

提督「そっか・・夕立か。 どっちも雨の名前から取ってるんだな・・

 

けどどうしてあんな海に・・?」

 

時雨「それなんだけど提督、深海棲艦ってどういうものか知ってるかい?」

 

提督「ん? ああ・・詳しくはまだわかってないけど沈んだ船の怨霊みたいなものが宿った生命体・・だっけ?」

 

時雨「そう・・それでさっき僕が戦ったeliteクラスの駆逐艦・・多分あの敵を倒したことでその怨霊が浄化されたんじゃないかって思うんだ。」

 

提督「・・待て、となると奴らってもしかして沈んだ・・」

 

時雨「詳しいことは僕も分からないさ・・・けど現に夕立が海から上がってここに艦娘としているんだ。・・そう思っても不思議じゃないと思うよ」

 

夕立「ぽい?」

 

提督「士官学校にいた時そんな事教えて貰わなかったからにわかに信じがたいが・・そう思うのが一番自然か・・」

 

夕立「・・・むー・・提督さんと時雨が話してて夕立除け者っぽいー!!」

 

提督「うっ!? すまん夕立! 決してそういうわけじゃ・・・」

 

夕立「じゃあなでなでしてよ提督さん! もっと私提督さんと仲良くなりたいんだから!!」

 

提督「ふぁっ!? ・・いいのか?」

 

夕立「私がいいって言ってるから問題ないっぽい!」

 

提督「・・え、あ、うーん・・・じゃあよろしくな・・夕立・・」ナデナデ

 

夕立「わふっ・・提督さんの手あったかいっぽい! 癖になりそう・・」

 

提督「そ、そんなにいいのか?それじゃあもっと・・!」

 

夕立「ふぁ~♪ 幸せ・・提督さん、夕立これから頑張るから期待して欲しいっぽい!」

 

提督「ああ!期待してるぞ夕立!」

 

夕立「だから頑張ったらこれからもなでなでしてね提督さん!」

 

提督「ああ・・(かわいい・・)」

 

時雨「・・・・・・・」ジト

 

提督「っ!?」

 

時雨「・・・・僕だって頑張ったのに・・・・ブツブツ」

 

提督「あー・・・・・」

 

 

ポムッ

 

時雨「!!」

 

提督「お前も十分頑張ってくれたよ時雨! これからも頼りにしてるよ」ナデナデ

 

時雨「・・ふぁ・・・あったかい//」

 

夕立「あーっ! 時雨も照れてるー! 可愛いっぽい!」

 

時雨「・・提督、これからもよろしくね」

 

提督「ああ!」

 

 




現在の練度一覧
 
時雨 Lv 10
夕立 Lv 1

第3話 現在執筆中です!(近日公開予定)
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