ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮)   作:ヘタレ権三郎

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なんか、異様に長くなりました。



Ⅸ:状況把握と敵本拠、そして逆鱗

ミッテルトが言うには、珍しい神器である『聖女の微笑(トワイライト・ヒーリング)』を上に献上すれば出世できると言われ協力したらしい。

 

「おいおい、何てことだ・・・」

 

「こんな事とはね・・・」

 

「部長・・・これは少し急いだ方がいいかもしれませんね」

 

「ええ、そうね朱乃、、すぐにジャンプする準備をしてちょうだい」

 

「はい、部長」

 

「え?なんなんすかいったい、そんなに慌てて?」

 

ミッテルトがなぜ影幸たちが焦るのかはわからないようで聞いてくる。

 

「ミッテルト、あんたは知らないようだがな、神器を抜かれた者は・・・死ぬんだぞ」

 

「神器ってのは所有者の魂と深く結びついてるから抜き取られれば、魂を抜き取られたも同然だ。

だから死ぬんだ」 

 

「!!」

 

それを聞いた瞬間ミッテルトの表情が固まった。

 

「そ、そんな、そんなこと・・・聞いてない・・・」

 

どうやらミッテルトはそんなことを知らなかったようだ。

 

そうこうしているうちに、姫島先輩の転移魔法陣が完成したようだ。

 

「センパイ、ミッテルト(コイツ)どうします?」

 

影幸がいまだショックを受け項垂れているミッテルトを指しそう聞くとグレモリーは、

 

「そうね、このままにしてもいいけど、少し心配だわ」

 

「そんじゃ、こいつの力、俺が封じておきますね」

 

「出来るの?」

 

「俺にかけてるこれの応用でいけますよ」

 

影幸は自らの背中を指さしながらそう言ってミッテルトに近付く。

近付いたことに気が付いたのかミッテルトが顔を上げる。

 

「これからあんたのアジトに移動する。ミッテルト、アンタにもついて来てもらうが力は封じさせてもらう。

・・・いいな?」

 

その言葉にミッテルトは力なく小さくうなずく。

 

「よし、じっとしてろよ。・・・

パス・アン・ビリカル

誓約の鎖よ 彼の者に異能の制約を」

 

ミッテルトの腕に黒いラインが1本走り異能を封じられる。

 

「これで封印完了。じゃ俺たちは別ルートで教会に向かうから、二人は転移魔法陣で直接ジャンプするんだよな」

 

「ええ、そうよ。教会に直接ジャンプするのは初めてだから少し緊張するけどね・・・」

 

「じゃ、気をつけてな」

 

「ええ、あなたもね」

 

そう言いグレモリーと姫島先輩は魔方陣の光に包まれ消える。

 

「さて、俺達も行くぞ。道すがらあんたのことも色々と聞かせてもらうからな」

 

そう言い影幸とミッテルトは教会に向かって歩いていく。

 

              ~       ~

 

 影幸とミッテルトが教会に近付くと、バリンッ、と教会の窓が突然割れ、そこからボンテージ衣装を纏った堕天使の女が飛び出してきた。

 

「レ、レイナーレ様!!」

 

ミッテルトが驚きの声を上げる。

どうやらこの堕天使がこの計画の発案者の堕天使の様だ。

地面に激突しても起き上がることなく、それどころか気絶している堕天使レイナーレを二人が見ていると。

 

「・・・神野先輩?」

 

声の聞こえた方に顔を向けるとそこには少し傷のある小猫が立っていた。

 

「小猫か。何だ?こいつを回収に来たんか?」

 

「はい。・・・その娘は?」

 

小猫が影幸の隣に立っているミッテルトについて聞いてくる。

 

「こいつはこんなんでも一応堕天使だ。今は俺がその力を封印してるがな」

 

「そうですか。じゃあ私は行きますので」

 

そう言って小猫はレイナーレの襟首を掴み引き摺って教会に歩いていく。

 

「あいつを助けなくていいのか?ミッテルト」

 

「・・・」

 

影幸の質問にミッテルトは顔を俯かせることしかできず、「え、あ・・・う・・・」と呟いていた。

おそらく、自分はいったいどうしたらいいか、まだ踏ん切りがついてないようだ。

それを見て影幸は答えを催促するようなことをせず、黙って小猫の後をついて行きミッテルトもそれを見て小走りについて来た。

 

そして教会に着くと小猫が、

 

「部長、持ってきました」

 

「というより、引き摺ってきたじゃね?」

 

と言いながら中に入っていった。影幸たちも入ると中はかなり荒らされていて、祭壇にある磔刑像にいたっては顔が削り落とされており、痛ましい姿をさらしていた。

そしてイッセーが力なく木場に支えられていた。

イッセーの左腕には、神器が発現していたが最初に見た時とは様相が変わっていた。

それに、影幸はその神器から強力な龍の力が感じていた。

 

「ありがとう、小猫。さて、そろそろ起きてもらいましょうか。朱乃」

 

「はい」

 

姫島先輩が手をかざすと宙に水が現れ、気絶しているレイナーレにかけた。

 

「ゴホッゴホッ!」

 

「ごきげんよう。堕天使レイナーレ」

 

「・・・グレモリーの一族の娘か・・・」

 

「はじめまして、私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期頭主よ。

短い間でしょうけど、お見知りおきを」

 

グレモリーが優雅に挨拶をするがレイナーレは口元を歪ませ嗤う。

 

「・・・しやったりと思っているでしょうけど、残念。

今回の計画は上に内緒ではあるけれど私に同調し、協力してくれている堕天使もいるわ。

私が危うくなったときに彼らは私を―――」

 

「彼らは助けに来ないわ」

 

「!?」

 

「堕天使カラワーナ、堕天使ドーナシークはそこにいる魔法使い影幸の手によって倒されたわ。

それに堕天使ミッテルトは影幸の手によってその力を封じられているわ」

 

イッセーが影幸を信じられないようなものを見る目で見ている。

 

「嘘だ!!」

 

レイナーレは上半身を起こしグレモリーの言葉を強く否定する。

しかしグレモリーは懐から2枚の黒い羽を取り出した。

 

「これは彼らの羽。同族であるあなたならわかるはずよね?

そして・・・影幸」

 

「はいよ~」

 

そう言いずっと入り口付近にいた影幸に声をかけた。

 

「!・・・ミッテルト」

 

レイナーレは影幸の後ろにいるミッテルトの存在に気付いて様だ。

 

影幸はミッテルトの右手を掴みその手首にある黒いラインを見せる。

 

「これが見えるか?こいつがある限りミッテルトはその異能を封じられ戦うこともできない。

今はそんな状態だ」

 

「・・・くっ・・・」

 

レイナーレはとても悔しそうに睨み、そして、

 

「使えないわね」

 

そう小さく呟いた。それを聞いた途端、今まで暗く俯いていたミッテルトは一瞬驚愕の表情を現したがその次の瞬間悲しそうな顔をして目を伏せた。

 

グレモリーはイッセーの変化した神器に興味を示しており観察をしている。

 

「成程、イッセーが堕天使に狩った理由が分かったわ」

 

曰く、イッセーの神器は『神滅具』と呼ばれる神器の中でもレア中のレアであること。

曰く、その能力は所有者の力を一定時間ごとにパワーアップしていく能力であり、一時的にでも神や魔王を超える力を得られる代物であるということ。

 

これが、イッセーが堕天使レイナーレに勝てた原因であるらしい。

 

「さて、最後のお勤めをしましょうかしらね」

 

グレモリーがレイナーレを睨み付ける。

その眼光は鋭く、冷徹さを帯びている。

 

「消えてもらうわ、堕天使レイナーレ。勿論その神器も回収させてもらうわ」

 

「じょ、冗談じゃないわ!!この癒しの力はアザゼル様とシェムハザ様に――」

 

「愛のために生きるのもいいわね。

でも、あなたはあまりにも薄汚れている。とてもエレガントではないわ。そういうのは、私許せない」

 

グレモリーの手がレイナーレに向く。

 

「・・・!!・ミ、ミッテルト!私を助けなさい!」

 

「え・・・ウ、ウチは・・・」

 

「私を助ければあなたの出世を約束するわ!」

 

「オイコラ、アンタさっき自分が言ったこと覚えてるか?『使えない』って言ったんだよ。

自分で捨てておきながら、必要になったら回収とか クズのすることだ」

 

影幸が怒りで顔をひきつらせながら言い放つ。

 

「ミッテルト、こいつについて行くこたぁ無い。こいつについて行くとあんたの人生ダメになるぞ」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ミッテルト‼‼」

 

ミッテルトが黙り、レイナーレが叫ぶ。

 

「ごめんなさい」

 

「・・・!」

 

ミッテルトはそう言ってレイナーレから目を背けた。

 

「下僕にも見捨てられたわねレイナーレ。哀れね」

 

ガクガクと震えるレイナーレ。

だが、イッセーもその視界に入れた瞬間、媚いるような目になった。

 

「イッセーくん!私を助けて!」

 

この言葉が、影幸の逆鱗に触れるとも知らずに・・・

 

 




こんな感じに、レイナーレにはとことんゲスキャラになってもらい、影幸君の逆鱗に触れてもらうことになりました。
激怒状態の影幸君は何をやらかすのか?

次回をお楽しみに。

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