ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮)   作:ヘタレ権三郎

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影幸君ブチギレ

レイナーレ、ざまぁm9(^Д^)

彼は怒らせてはいけません。


Ⅹ:魔法使いの怒りと全てを焼く炎、そして新入部員

「イッセーくん!私を助けて!」

 

 イ マ 、 コ イ ツ ハ ナ ン テ イ ッ タ

 

レイナーレが天野夕麻の姿をとりイッセーに語り掛ける。

 

「この悪魔が私を殺そうとしているの!私、あなたのことが大好きよ!愛してる!」

 

 コ イ ツ ハ イ マ 、 ナ ニ ヲ イ ッ テ イ ル

 

「ほら、これを見て。イッセーくんがくれたプレゼント、大切にしてるの」

 

「なんで、持ってるんだよ・・・」

 

「どうしても捨てられなかったの。

だって、私、あなたのことが・・・」

 

「おまえ・・・どこまで・・・」

 

「あなたのことが、好きな・・・っ!!!」

 

ドゴンッ!!!

 

轟音が響きレイナーレのいた場所に砂埃がたっている。

砂埃が薄れるとそこにレイナーレの姿はなく、教会の外に向かって床が何かによって抉られていた。

その先には先ほどよりひどい状態のレイナーレが激痛に苦しむような表情で横たわっていた。

 

「・・・!!」

 

それを起こしたであろう存在を見たイッセーは驚愕の表情を浮かべ、それを見て同じくその存在を見たオカ研究メンバーとミッテルトも同じ表情を浮かべていた。

 

そこにいたのは、彼らの知っている、気さくで、不思議な魔法使いではなく、形容しがたい異形の存在だった。

 

「おい、女」

 

異形の口から出た言葉は、聞いた者の本能に強制的に恐怖を植え付けているかのように恐ろしく、

 

「それ以上言うなら、容赦はしない。

俺の嫌うことをピンポイントで刺激しやがって」

 

まるで、そこにいるのが恐怖の権化のような存在だった。

 

「楽に死ねると思うなよ」

 

その存在はゆっくりと外で腹を抱え苦悶の表情を浮かべるレイナーレに近付ていった。

 

「俺をここまで怒らせた奴は久しぶりだな・・・特別にこれを使って殺してやる」

 

そう言ってコートの内ポケットから取り出したのは一枚の布。

レイナーレは痛みを堪えながら見上げる。

 

「こいつは思っているとうりただの布じゃない。

特別な魔法具だ。これを使ってお前を殺す」

 

「い、いや、いやぁぁぁ・・・」

 

取り出した布を持ち上げ、つまんでいたてを開く。

 

「焼き尽くせ、カグツチ!!!」

 

瞬間その位置から離れているグレモリーたちにも熱波が襲い掛かる。

あまりの炎と熱波で目を閉じ、次に開いた時にそこには”ヒト型の炎”があった。

 

「そいつを焼け」

 

一言その炎に放つと炎はその手をレイナーレに向け巨大な炎を放った。

 

「ああああああああああああぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

レイナーレは炎にまかれ絶叫を上げながらのたうち回った。

 

「その炎は、神をも焼く炎だ。

せいぜい後悔しながら死んでいくことだな」

 

そしてしばらくレイナーレは神をも焼くという炎に包まれながら時間をかけ死んだ。

 

             ~    ~

 

レイナーレが死に、その場所には何もなく、焼け跡が残っているだけだった。

否、そこには小さな緑色の光があった。おそらく、レイナーレが奪った、シスターアルジェントの神器、『聖母の微笑』だろう。

怒りを鎮めた影幸がその光を優しく持ち上げ教会にいるグレモリーたちのもとに行く。

 

グレモリーたちは、先ほどの現象を起こした者と、今目の前にいる影幸が同一人物に見えないでいた。

 

「これ、彼女の神器じゃないのか?」

 

「え、ええ。そうね」

 

グレモリーが意識を取り戻し影幸の問いに答える。

 

「ねぇ、さっきのアレはなに?」

 

「あ~、久々にキレたから少しやりすぎたわ。一応アレも俺の魔法の一部なんだけどね。

まぁ、説明はまた後ほどってことで」

 

「わかったわ。そのことについては後できかせてもらうわ」

 

そう言いグレモリーは影幸から神器を受け取り、聖堂のベンチで眠りについている少女・アーシアに返した。

アーシアを救うことができなかったことでイッセーはその場に膝をつき涙を流す。

 

「部長、みんな俺とアーシアのために本当にありがとうございました。

でも、でも、せっかく協力してくれたけどアーシアは・・・」

 

嘆き、後悔を口にするイッセーにグレモリーがポケットから取り出したものを見せる。

 

「イッセー、これ、何だと思う?」

 

紅いチェスの駒。

 

「それは?」

 

「これはね、イッセー。『僧侶』の駒よ」

 

それを見てイッセーはグレモリーが何をするのか予想して目を見開く。

 

「部長!」

 

「前代未聞だけどやってみるわ。そ、それに悪魔をも回復するその力も欲しいし」

 

後半はそっぽを向きながら言うグレモリー。

 

曰く、『僧侶』の力は眷属のフォローが主だそうだ。

それならアーシアの能力にピッタリである。

 

そして、無事に転生の義が終了し、アーシアが目を覚ました。

 

「・・・イッセーさん?」

 

イッセーがアーシアに抱き付き、

 

「帰ろう、アーシア」

 

 

    後日談

 

その後解散となり、ミッテルトは堕天使側から使者が来るまで影幸が預かることになった。

しかし、ミッテルトはあの日からずっと沈んでいる。少しはましになったが、まだ表情は暗い。

 

今、影幸は早朝に木場、小猫、朱乃サン(本人がそう呼んでほしいと言った)と共に部室に向かっていった。

道中木場たちからグレモリーのことを説明された。

『紅髪の滅殺姫』と呼ばれるほどの存在であり、強力な滅びの魔力を操る公爵家の御令嬢と。

 

(まったく、末恐ろしいお姫様だな~)

 

そう考えながら部室に近付くと中からグレモリーとイッセー、そしてアーシアの声が聞こえてきた。

 

(成程、早朝に集まった理由はこれか)

 

そう考え付き部室に順番に入っていく。

 

「おはようございます、部長、イッセーくん、アーシアさん」

 

「・・・おはようございます、部長、イッセー先輩、アーシア先輩」

 

「ごきげんよう、部長、イッセーくん、アーシアちゃん」

 

「Guten Morgen グレモリーセンパイ、イッセー、アーシアさん」

 

それぞれが挨拶をして「アーシア・アルジェント」を一員と認め、オカ研究への入部を祝った。

 

「さて、全員揃ったところで、ささやかなパーティーを始めましょうか」

 

そう言ってグレモリーはケーキを取り出し、皆で食べた。

 

 

その様を、部室の外にいる赤い鳥がじっと見つめていた。




はい、これで第一巻分は終了です。
いかがでしたか?
次は番外編を挟んで第二巻に行きたいと思います。

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