ハイスクールD×D§転生魔法使いの非日常§(仮)   作:ヘタレ権三郎

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Ⅵ:はぐれ悪魔と悪魔の駒、そして戦闘

 俺とイッセーがオカ研に入って数日がたった。

その間にかなり(イッセーが)面白いことがあった。

 例えば、イッセーが依頼者のもとへ転移魔法を使って行くのだが魔力が足りず、前代未聞のチャリでの訪問悪魔となったり、依頼者のもとへ行ったはいいが契約が取れず、だと言うのにアンケートには最大の賛辞をもらったとゆう。

これを笑わずにいられようか、否、笑わずにはいられない。(反語)というわけで大爆笑してやった。

しかもそれを二回連続でやったとなると、もう笑いすぎで呼吸困難になった。

 

 

         ~数日後~

 

 

 「二度と教会に近付いちゃダメよ」

 

グレモリーがイッセーに向かって怒っている。

何があったのか隣にいた木場に聞いてみると、どうやらイッセーは道の迷った(金髪)シスターを教会にまで案内したらしい。

悪魔になったくせに教会に近付くなんて度胸があるなーと思っているとイッセーに対する説教が一通り終わり姫島先輩が『はぐれ悪魔の討伐』が来たことを知らせた。

 

はぐれ悪魔。

主のもとを離れ、また殺し主なしとなった悪魔がそう呼ばれる。

これがなかなか厄介な存在である。なまじ人間からかけ離れた力を持つため抑えるものがなくなり自由な状態になると害悪を振りまく者でしかないらしい。

これは天使、堕天使側にも見つけ次第殺すようにしているらしい。

 

今回はそれが依頼の形でこちらに来たらしい。

 

ぶっちゃけ野犬狩りだ。

 

イッセーはグレモリーからそんなレクチャーを受けながら歩いていると件の悪魔のいる廃屋に着いた。

 

「・・・・・・血の匂い」

 

小猫がぼそりと呟き鼻を制服の袖で覆った。

 

「丁度いいわ今回の戦闘で二人には下僕の特性を説明してあげるわ」

 

下僕の特性、確か上級悪魔が人間などを悪魔に転生させるときに使うアイテム『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』はチェスを基に作られており、主である悪魔を『(キング)』として『女王(クイーン)』『騎士(ナイト)』『戦車(ルーク)』『僧侶(ビショップ)』『へ』と五つのクラスそれぞれの特性を付けたという。

 

これによって悪魔社会で自らの下僕同士を戦わせる『レーティングゲーム』が流行りだしたらしい。

 

       閑話休題

 

「部長、俺の駒は?役割や特性ってなんですか?」

 

「そうね、―イッセーは・・・」

 

そこまで言ってグレモリーは言葉を止める。

それもそのはずだ、今まで感じていた敵意や殺気が一層濃くなったのだから。

 

「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?

甘いのかな?苦いのかな?」

 

まるで地の底から響いてくるような声、不気味さはハンパでは無い。

イッセーは恐怖のあまり顔が引きつっている。

 

「はぐれ悪魔バイザー。あなたを消滅しに来たわ」

 

グレモリーはその恐怖に臆さず言い放つ。

 

 ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタ

 

これまた不気味な笑い声が響き

 

ぬぅ・・・

 

暗がりから姿を現したのは上半身裸の女だった。

しかし女の体は宙に浮いている。いや違う・・・

 

ズンッ

 

重い足音が響く。そして女の全貌があらわになる。

上半身は確かに裸の女だが下半身は巨大な四足の獣の体だった。

まさに異形の存在だ。足の一本一本は太く大木の様でそれに相応しく生えてる爪も太く鋭い。尻尾は蛇の様に蠢いている。

全長はオオヨソ5メートルほどだと思われる。

そしてその両の手に槍と思われる得物を一本ずつ持っている。

 

正直帰りたいと思った・・・

 

「主のもとを逃げ、己の欲望を満たすためだけに暴れまわるのは万死に値するわ。

グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」

 

「こざかしいぃぃぃぃぃ!小娘ごときがぁぁぁぁぁぁぁ!

その紅の髪の様に、おまえの身を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁぁぁ!」

 

吠える化け物にグレモリーは鼻で笑う。

 

ま、こんな台詞を吐いてる時点で死亡フラグがたっているんだがな・・・

 

「雑魚ほど洒落のきいたセリフを吐くものね。裕斗!」

 

「はいっ!」

 

グレモリーが声をかけると木場がその場から飛び出す。なかなかに早いな。

 

「イッセー、影幸、さっきの続きをレクチャーするわ」

 

?さっきのというと悪魔の駒云々のことか?

 

「裕斗の役割は『騎士』、特性はスピードよ。

『騎士』となったものは速度が増すの」

 

バイザーが槍を振るうが木場には当たらない。

 

「そして裕斗の最大の武器は剣」

 

木場はその手にいつの間にか握られていた西洋剣を鞘から抜き放ちバイザーの両腕を切り落とす。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

あまりの激痛にバイザーは叫び声を上げる。

 

「これが裕斗の力。目では捉えきれない速力と達人級の剣技。

二つが合わさればあの子は最速のナイトになれるの!」

 

(目で捉えきれないと言うが、俺は普通に見えてるし剣技もまだ無駄が多くあるのでお世辞にも達人級とは言えないな。)

 

バイザーの足元に近付く人影があり、見るとそれは小猫だった。

 

「次は小猫。あの子は『戦車』。戦車の特性は―」

 

「小虫めぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!」

 

ズズンッ!

 

バイザーの脚が小猫を踏み潰す!

しかしバイザーの足は完全に地についておらず少し浮いていた。

 

ぐぐぐ・・・・。

 

ワァオ・・・小柄な少女が化け物の足を少しずつ持ち上げていく。

 

「『戦車』の特性はバカげた力。そして、屈強なまでの防御力。

無駄よ。あんな悪魔の踏み潰しでは小猫は沈まない。潰せないわ」

 

グンッ

 

完全にバイザーの足を持ち上げどかし、

 

「・・・ふっ飛べ」

 

高くジャンプしバイザーのどてっ腹に拳を鋭く打ち込む。

 

ドドンッ!!

 

バイザーの体が後方へ大きくふっ飛んだ。

イッセーはそんな小猫を見て少し怯えている。おそらく小猫は怒らせないようにしようと思っているんだろう。

 

「最後に朱乃ね」

 

「はい部長。あらあら、どうしようかしら」

 

小猫も一撃で倒れているバイザーに近付いていく。

 

「朱乃は『女王』。私の次に強い最強の者。『兵士』『騎士』『僧侶』『戦車』全ての力を兼ね備えた無敵の副部長よ」

 

「ぐぅぅぅ・・・」

 

姫島先輩に睨みを利かせるがそれを見て姫島先輩は不敵な笑みを浮かべる。

 

「あらあら。まだ元気みたいですね?ならこれはどうですか?」

 

天に向かって手をかざすと、

 

カッ!

 

刹那、天が光輝きバイザーに雷が落ちた。 

 

「ガ ガ ガ ガガッガガガッッ!!」

 

激しく感電するバイザー。

 

「あらあら、まだ元気そうね?まだまだいけそうですわね」

 

そこからはただの蹂躪だった。バイザーに対し幾度も雷を落とす姫島先輩の顔はトッテモイイエガオだった。

この顔を見た瞬間俺は理解した。この人はドSだということを。

 

数分間この攻撃が繰り返された。

雷が止み地に伏すバイザーにグレモリーが近付く。

 

するとバイザーが、

 

「今だ!殺れ!」

 

と何かに命令した。

 

「GAAAAAAAA!」

 

と奥から鎧を着こんだ頭が豚の魔物が飛び出してきた。

 

「・・・!オーク!」

 

不意を突かれた所為でグレモリーたちはオークを逃してしまいこちらに近付く。

オークが俺を殺すためにその手に持つ斧を振り上げる。

 

「ジン!あぶねぇ!」

 

イッセーが叫ぶが俺は、静かに・・・・・・・・・笑った。

 

「GA!」

 

オークの足元から影の手が伸びその体に纏わりつき動きを封じる。

 

そして俺は魔法で造り上げた炎の剣を振りかぶり、

 

「残念だったな!!」

 

斬りかかった。

 

「しのぶれど 築きしかばね 修羅の道」

 

言霊を唱えながら斬りかかる。

 

「月みしたびに 涙ながる々」

 

「GAAAAAA!!]

 

とどめを刺されたオークはその場に倒れ伏し、

 

「な、なんだ・・・と・・・!?」

 

バイザーがこの結果に唖然とする。

グレモリーたちも同じだったがすぐに気を取り直し、グレモリーがバイザーに手をかざす。

 

「最後に何か残すことはあるかしら?」

 

「・・・殺せ・・・」

 

「そう、なら消し飛びなさい」

 

冷徹な一言のあとその手に赤黒い魔力が集まり打ち出される。

その魔力がバイザーを包み込み魔力が消えるとそこには何もなかった。

 

これではぐれ悪魔の討伐は終了。

 

「部長、あの聞きそびれたんですが」

 

「何かしら?」

 

「俺の駒・・・っていうか、下僕としての役割って何ですか?」

 

期待のこもった目でグレモリーを見るイッセー。だが次の瞬間その期待が崩れ去った。

 

「『兵士』よ。イッセー、あなたは『兵士』なの」

 

その回答にイッセーはショックを受け、勿論俺は大いに笑ってやった。




今回かなり長くなりました。
ちなみに影幸君の戦闘シーンには、もう一つ候補がありました。
某奇妙な吸血鬼さんの技を再現しようかなと思ったり思わなかったり・・・・・・・

でわでわ、次回をお楽しみに。

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