初めての投稿なので、温かい目で見てください。
とあるラボにて
「あれ……おかしいな?突然IS反応が出現。しかもそのISは白騎士?」
機械で出来たウサギ耳をした少女はモニターを見て驚いていた。
「白騎士のコアはあれに転用したし、そもそも白騎士はちーちゃん以外に扱えないように設定されているはず……」
この少女こそISを開発した天災の篠ノ之 束である。
白騎士事件から10年が過ぎ、白騎士そのものが無いはずの存在。
しかし、突如として現れたISは紛れもなく白騎士であった。
「回収しに行こうかな?面白そうだし」
ウサギ耳をぴょこぴょこ動かして、嬉しそうに束は言った。
束は無人機を出して、白騎士の捕獲に向かった。
数分後に白騎士を抱えて無人機が戻って来た。
「人が乗っているね~。ちーちゃん……じゃないだろうけど、一体誰なのかな?」
まるで宝箱を開けるようにわくわくしている束は、白騎士の展開を解いた。
「え!?」
白騎士のパイロットを見て驚いた。
パイロットは男であった。
だが、それ以上に驚いたことは自身が知っている人物に良く似ていることだ。
「いっくん?いや、なんでいっくんが白騎士に乗っているの?他人の空似?でも、いっくん以外に男でISを動かせるはずないし……」
ぶつぶつと考え事を言っていると、男が意識を取りも出した。
「うぅ……ここは何処だ?」
「やあやあ、起きたかね」
「束?そうか、あの後気を失って……お前が回収してくれたのだな」
「ねぇ?なんで私の名前を知っているの?」
束の名前を知っている男。
それなのに束は彼の事を知らない。
「なぜだと?俺の名前を忘れたのか束?」
「知らない。それになんで白騎士を乗っているの?あれはちーちゃんだけのISなんだよ?なんでおまえが乗っているの?」
少し強い口調で束は言った。
「……ちーちゃん?いつから俺はちゃん付けされるようになったんだ?それに白騎士は俺の為ではなく、俺たちの夢の為だろう?」
「夢?」
「そうだ。いつか宇宙に行く為の翼であり、俺たちの夢である。……違うか?」
その言葉は、以前に大親友であるちーちゃんこと織斑 千冬に言われた言葉だった。
「……おまえは一体誰なの?」
「本当に忘れたのか。俺の名前は織斑 千冬……お前の親友だろうが?」
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果てしなく続く時間の流れ。
そこに生じるのはいくつも枝分かれした道筋である。
属言うパラレルワールド。
例えばお昼にそばを食べるかうんどんを食べるかで迷った時、そばを食べた未来とうどんを食べた未来、それ以外の未来に分かれる。
これはもしもから始まるIFと言う物だ。
この例はごく小さいIFだが、人類が生まれた未来や生まれていない未来、地球がある未来にない未来など、大きなIFも存在する。
つまり、この織斑 千冬(男)はそんなIFの世界からやって来たのであった。
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「成程、パラレルワールドか」
「いや~、まさか男版ちーちゃんに出会えるなんて……世の中面白ことはある物だね」
二人はパラレルワールドと言う答えにたどり着いていた。
束は先ほどまでと態度が違っていた。
それは彼をお気に入りにしたと言う事である。
(どの世界でもお前は変わらないのだな)
千冬(男)は心の中でそう思った。
「それで?帰る方法は無いのか?」
「無理」
即答である。
「束でも無理となるとお手上げだな。今頃、向こうでは騒ぎになっているだろうが……騒いだところで帰る事は出来んか」
ふうとため息をついた。
「それじゃあ、こっちで暮らしたらどう?」
「断る。向こうのお前がそれを許さんだろうからな。絶対にパラレルワールドを渡れる機械を造ってやって来るだろう」
「信用されているね~、私って。でも、帰るまでどう暮らすの?」
「何とかなるさ。俺は一人で暮らしてきたからな」
束は首を傾げた。
「男版ちーちゃんは弟か妹がいないの?」
「いない。一人っ子だ」
「そうなんだ」
パラレルワールドから来たのだから、こちらと違っても不思議ではなかった。
「こっちの俺は兄弟がいるのか?」
「うん。いっくんと言う弟がいるんだ。そうだ!」
束はあることを思いついた。
「いっくんがISを起動して、IS学園に入学するんだ」
「こちらではISは女性にしか扱ないのだったな。IS学園は女子学園か?」
「うん。だから、いっくんは男一人だけIS学園に入るの」
千冬(男)は全てを理解した。
「俺にIS学園へ入学しろと?」
「そうだよ。流石はちーちゃん。男でも呑み込みが早い」
褒められたのに、ちっとも嬉しくなかった。
「……やることもないし、こちらの俺の弟と言うのも興味がある」
「ちなみに女版ちーちゃんもIS学園で教師をしているよ」
「それはますます興味がある。分かった。IS学園に入学しよう」
こうして男版である織斑 千冬がIS学園へと入学する事になった
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