コードギアス オールハイルブリタニア!   作:倒錯した愛

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新たなる『条例』を

ツキトside

 

 

 

「では、話しましょう、まずは昨日の時点での各エリアの成長率、並びにブリタニアへの貢献度をご覧下さい」

 

あらかじめ用意しておいたデータを端末に差し込みモニターに映す。

 

「見た所EU方面のエリアの成長率が高いな」

 

EU方面に多くあるエリアはブリタニアの政策に不満がないのか隠しているのか知らないが、そこそこの成長率を見せている。

 

「それに対し、アジアのエリアの成長率とブリタニアへの貢献度は低いです、エリア11に至ってはテロリストなどによりついに貢献度がマイナスになりました」

 

グラフにはプラスの値しか無いがエリア11の貢献度がグラフの外に突き出している。

 

「マイナスなのはエリア11だけだな、アジアのエリアは全体的に低いようだが………」

 

「アジア圏のエリアの成長率並びに貢献度が低いのは、【ゼロ】の登場によるものと思われます」

 

「奴か」

 

「さらにこちらが一ヶ月前、ゼロが現れる前の成長率、貢献度のグラフです」

 

一ヶ月前の成長率と貢献度のグラフを先のグラフの隣に映す。

 

「…………下がっているな」

 

「はい、ゼロの登場により、アジア圏各エリアのナンバーズの怒りが爆発したものと考えられます」

 

「なぜ今になって?」

 

「ゼロは頭が切れます、おそらくエリア11がブリタニアに降伏してからの七年間、隠れてちからを蓄えていたのでしょう」

 

「なるほど、ゼロは数年前、いや、少なくとも数十年は前から反ブリタニア勢力を作っていたと考えられるな」

 

「ええ、反ブリタニア感情の主な原因は、ブリタニア人のナンバーズへの差別や虐殺が問題でしょう」

 

「おいおいツキト、皇帝陛下はナンバーズを区別しろとおっしゃられたのだぞ?」

 

「区別しろと言っただけで差別しろだなんて言ってないでしょう?ナンバーズとブリタニア人を分けて考えろと陛下はおっしゃられたのです」

 

「つまり、差別ではなく区別こそ陛下の望むものだと?」

 

「そうです、陛下は弱者から一方的に奪うことこそ真の弱者だとおっしゃいました、ゆえに、侵略し占領下にあるイレブンという弱者から略奪している我々こそ弱者なのではありませんか?」

 

「ふむ…………では、それと喫茶店前での騒ぎの関係はなんだ?」

 

「これから行うことに向けての布石です」

 

「何をするつもりだ?」

 

「エリア11内のみでのナンバーズの待遇改善政策です」

 

「…………続けろ」

 

「エリア11の成長率並びに貢献度を上げるには、エリア11の人口のほとんどを占めるイレブンにやる気を出させる他ありません、そのために、まずは今推し進めている名誉ブリタニア人制度を廃止します」

 

「なぜだ?」

 

「名誉名誉と謳っておきながら結局はイレブンと同じ扱いを受けます、私の友であり部下である枢木スザクのように」

 

面倒な書類を何枚も書いて申請して名誉ブリタニア人になっても結局扱い変わらないんじゃやる気なんて起きないわな、当たり前だ。

 

「その代わり、ブリタニアの経営する企業、現在エリア11の各地にあるIT企業やゲーム会社などの大企業、それとブリタニア軍にて二年以上勤務すれば【ブリタニア人】となり、同等の権利を得られる、というものです」

 

「それなら誰でもブリタニア人になれるな」

 

「そうでもありません、大企業の幹部はイレブンの自社への就職を快く思わないため、まず企業に入れたらラッキーですね」

 

「………結局ツキトはその政策で何をしたいんだ?」

 

「エリア11を自治区にします」

 

「なに!?」

 

コーネリアは驚き後ろに下がる。

 

「そんなことをすれば皇帝が黙っていないぞ!」

 

「コーネリア様、弱肉強食なのです、エリア11を成長させ、貢献度を上げるための政策なのです」

 

「自治区にする必要など……」

 

「あるのですよ、コーネリア総督」

 

一拍おいて話し始める。

 

「現状の成長率と貢献度ではコーネリア総督の能力を疑われます、成長率を上げるにはエリア11のナンバーズ、イレブンに頑張ってもらわねばなりません、そこで先ほどの政策、【二年でブリタニア人になろう!】によって能力のあるイレブンが優遇されるように仕向けます、そうすることで競争を強制し、熾烈な競争のもと就職したイレブンはその褒美として二年後にブリタニア人としての市民権を獲得することができます、軍も同様に志願制で募ります、予想では1.2〜1.3倍ほど志願者の増加が見込めます、これを機にテストの難易度を上げ、より洗練された部隊を構築すれば、反ブリタニア勢力への牽制にもなるでしょう」

 

「…………まとめると?」

 

「二年勤めればブリタニア人にしてやるという破格の条件でブリタニアの国是である弱肉強食に基づき競争を強い、ブリタニアをより強く美しい国家へと昇華させる!それこそが我が天命である!!オール・ハイル・ブリタニア!!!オール・ハイル・ブリタニア!!!」

 

私の右手が赤く燃える!愛国示せと轟き叫ぶぅぅう!!オール・ハイル・ブリタああああああああニアあああああ!!!

 

「ハァ………変わらんな、昔からそういうところは」

 

「愛国心を持つ者こそ真の強者だと私は考えています」

 

「相変わらず硬い頭だ……」

 

「…………でも膝は柔らかかったでしょう?」

 

「ひぇ!?//////ば、バカなことを言うな!あ、あれは疲れてたから眠ってしまって………」

 

「私は一言も眠ってしまった理由を尋ねていませんが?」

 

「うぅぅ……ツキトのバカ……//////」

 

あれれ〜?かわいいぞ〜?

 

ふざけてる場合じゃない、さっきまで真面目だったのに、くそ、気づけば勝手に口説いてた、なんて笑えんぞ。

 

ちっ、やはりスザクも一緒に置いておくべきだったか、この部屋でコーネリアに発情でもされたら逃げられんぞ。

 

それに私は童貞を墓まで持っていくつもりなんだ、こんなところで散らしてたまるか!

 

「………というわけで、数週間後にこの政策を発表し、その日から一週間のブリタニア軍の先行志願を行い、政策が真実のものだと思わせます、どうでしょうか?」

 

「い、いいんじゃないか?つ、ツキトがやって失敗したことはなかったし………」

 

どもるな、かわいくて鼻血が出たらどうする気だ。

 

「そうでしょうか?それではこの書類に判子をください」

 

「ああ……」

 

トン

 

判子が押された書類をしまう。

 

「それではコーネリア様、私はそろそろ行きますね」

 

「うむ…………また来てくれるか?」

 

「コーネリア様がいい子だったら、きっと来ます」

 

「待ってるからな」

 

総督室を出て扉を閉める、総督室からコーネリアの悶える声が聞こえるが無視、こういうのは知らない(聞こえない)ふりしたほうが長生きできる。

 

「スザク」

 

「はっ!」

 

扉の外で待機していたスザクを呼ぶ。

 

「ユーフェミア様のところに行くぞ」

 

「はい」

 

ユーフェミアのいる部屋はすぐにわかる、あんな警備ガチガチにしたら逆にここだと言ってるようなものだしな。

 

警備の一人にマリアンヌのレイピアを見せるとギョッとした顔になった、すると。

 

「通せ」

 

「はっ!」

 

通してくれた、なんの種も仕掛けもない、マリアンヌの人望がなせる技だ、その信頼の証たるこの剣を見れば誰でも言うことを聞いてくれるだろうな。

 

扉を開けスザクとともに中に入るとユーフェミアがベッドの上です三角座りをしていた。

 

なんでお前ら姉妹はこんなにいちいちかわいい仕草をしているんだ!

 

「あっ…………ツキト、スザク、姉様とのお話は終わったの?」

 

「ええ、エリア11を、【元日本】をよりよくするための政策について話をしてきました」

 

その瞬間スザクの顔がピクリと動く、扉のすぐ外にいたから私のあの叫び声が聞こえていたかもしれないな、まあいい、【コーネリア相手にはああ言うしかなかった】とでも言えばいいか?………いや、普通に言えばいいか。

 

「まあ!そういうお話なら、私も混ぜてくれればよろしかったのに!」

 

「ユーフェミア様が一緒にいたらきっと喧嘩になっていたかもしれませんから………」

 

「そんなことないわ、それよりツキト、前みたいに話してくれない?」

 

「え?いや、それは………」

 

「ユフィ、ツキトは立場の問題でそういうのは難しいんだ」

 

お、ナイスフォローだス

 

「だけど、ここなら誰も聞いてないからツキトも昔の喋り方でもいいと思うよ」

 

………ああそうだよな!スザクはこんなやつだったよな!!でもいいこと言ってるから言い返せねえんだよ!

 

そうか!だからウザクなのか!

 

正しいからウザいって、それ完全に悪役のセリフ…………ってルルーシュは悪役だったな、同時にヒーローでもある、よく聞く【ダークヒーロー】っていうやつか。

 

とりあえず反論を。

 

「いや、スザク、さすがにそれは………」

 

「ユフィだって昔の喋り方のほうがいいよね?」

 

「はい!いつもじゃなくても、こういう時くらいは昔の喋り方のほうが………」

 

………ルルーシュはこういう味方を作るのを計算してやってるのにスザクは天然でやるんだからすごいな本当。

 

原作通りいくとは思わないが、もしゼロレクイエムが起きてスザクがゼロになったらスザクに鞍替えしよう、うん。

 

「ねえツキト、お願い、昔のようにユフィって呼んで……」

 

そんなことを考えていたらユーフェミアが上目遣いでおねだりしてきた…………あ、鼻血でそう………。

 

「くっ…………わかりまし………わかったよ、ユフィ」

 

「ツキト……ツキト!」

 

「うわっ!」

 

ユフィと呼んだら抱きつかれた件について、ナナリーといい、なんで女ってこんなに柔らかいんだ?

 

「ツキト、ツキト、ああツキト」

 

「ちょ、ちょっとユフィ、いきなり抱きついてくるなんてびっくりするじゃないか」

 

「あぅ、ごめんなさい、でも嬉しくて……」

 

「その気持ちはわかるけど、スザクだっているし、はしたないよ?」

 

「ごめんなさい……」

 

「ん、わかってくれたならいいよ」

 

ナデナデ

 

「あ……うん////」

 

かわいい、ナナリーも大きくなったらこんな感じになるのか、主に胸。

 

「ユフィは甘えん坊だね」

 

「ん、ツキトが甘やかしすからよ」スリスリ

 

「じゃあやめる?」ピタッ

 

「そんなことしたら私死んでしまいます」

 

「じゃあ、やめられないかな」ナデナデ

 

「うん………」

 

「(早く結婚したほうがいいんじゃないかな)」

 

スザクが小声で囁いてきた。

 

「(冗談でもやめてくれスザク)」

 

そんなことしたらナナリーに殺される、コードを持っていてもナナリーには問答無用で殺されそうで怖い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして……。

 

「そろそろ戻します」

 

「ああ、もうちょっと……」

 

「だめです」

 

「うぅ……」

 

「だめです」

 

「………はい」

 

ユーフェミアをなだめて椅子に座る、隣にはユーフェミア、逆隣にはスザクが座った。

 

「ではコーネリア総督とお話した政策について説明いたします」

 

「はい」

 

「簡略的に説明いたしますと、エリア11の成長率と貢献度をあげるために新たな条例を制定することになりました」

 

「新しい条例ですか」

 

「はい、二年間ブリタニアの企業、またはブリタニア軍に勤めたイレブンは、ブリタニア人になれる、という条例です」

 

「二年間でブリタニア人に!?姉様がその条例を許可したのですか!?」

 

「ええ、説得したら結構あっさりと」

 

「(それはツキトだからでしょうね)」

 

「(それはツキトだからだろうね)」

 

「この条例により成長率と貢献度が大幅に向上する、という建前は置いておきまして、この条例により、イレブンと呼ばれ蔑まれてきた人達もブリタニア人となり、ブリタニア人と同等の権利を保障されます、苦しむ人がたくさん減り、幸せな人がたくさん増えるんです」

 

「すごいわツキト!こんなことを思いつくなんて!」

 

「そこで、ユーフェミア様にお願いがあります」

 

「お願い?」

 

「はい、この条例の制定を発表するのを、ユーフェミア様にやっていただきたいのです」

 

「私、が?」

 

「はい、コーネリア様ではイレブンが萎縮してしまいます、ですがユーフェミア様なら、きっと話を聞いてくれることでしょう」

 

「なるほど……」

 

「ツキト、それだけじゃないだろ?」

 

スザクがしたり顔で言う、おいイケメンその顔はやめろ。

 

「ばれたか」

 

「え?それだけじゃないってどういう……」

 

「ユーフェミア様にやっていただく理由はもう一つあります、それは、将来、コーネリア様はユーフェミア様に総督の座を明け渡すことでしょう、その時にコネだなんだと言われないために、今回の条例の発表を功績の一つにしようと思ったからです」

 

「ツキト…………そこまで考えて……」ウルウル

 

「さすがツキトだ」

 

「ああ、そうだ、スザクにもやってもらうことがある」

 

「僕に?」

 

「実はな、その発表する式典でスザクを条例の成功を祈って名誉ブリタニア人(イレブン)からブリタニア人になった第一号にしたいんだ、どうだろうか?」

 

「つまり、式典で僕をブリタニア人にして、条例が本物だと信じてもらうためなんだね」

 

「そうだ、そしてスザクには、ユーフェミア様の騎士をやってもらいたい」

 

「私の騎士を!?」

 

「僕が!?」

 

天然夫婦が驚いた顔で固まった。

 

「理由はいくつかありますが、まずスザクの身体能力とKMFの操縦技術があればユーフェミア様をお守りすることができると考えたからです、それに元イレブンでもブリタニア皇族の直属として働くことができるとイレブンや名誉ブリタニア人に思わせることができる、そうすればこの条例に賛成的な人が増え、ユーフェミア様の総督就任にも何のイザコザも起こる心配はないでしょう、それに………」

 

「人に希望を持たせることができる、ということですね?」

 

「その通りですユーフェミア様」

 

「そう…………スザク、貴方がよければ、私の騎士になってくれませんか?」

 

「うん、僕は大賛成だよ、ユフィ、必ず条例を成功させよう!」

 

「はい!頑張りましょう!」

 

ふふふふふ…………これでユーフェミアは行政特区という手を打つことが難しくなる、今回のこの条例も本国から文句が言われないギリギリの条例、これ以上に危険がある行政特区構想などできまい、仮にできたとしても【主義者】として逮捕される可能性がある、それにそうなればスザクもただでは済まないだろう。

 

もし行政特区を考えていた場合はスザクのことで脅せばいい、自分の騎士を裏切りたくはないはずだからな。

 

「では式典での進行手順を説明いたします、アナウンスに従いユーフェミア様が壇上に上がります、そして一礼して自己紹介から…………」

 

行政特区という考えができて、その式典にてゼロ(ルルーシュ)のギアスが暴走、日本人大虐殺なんてことは起きない、ルルーシュはギアスを持ってない、ユーフェミアは行政特区という考えを持ってない、つまりユーフェミアは死なないし、スザクがギアスを知ることもないし、コーネリアが部屋にこもるなんてことも無いだろうしな、いや、コーネリアって部屋にこもっていただろうか?まあいいか。

 

「そこで僕がツキトに今日からブリタニア人だって発表されて…………」

 

「最後に私がスザクを騎士にすれば…………」

 

「式典は終わりです、大まかにはこんな感じですが、式典の日が決まったら練習をしますので」

 

「ええ、これで、悲しむ人々が減るのですね」

 

「そうさ、僕たちがこのエリアを変えていくんだ」

 

「スザク!ツキト!私たちでこのエリアを世界一のエリアにしましょうね!」

 

「うん!」

 

「イエス、ユアハイネス」

 

ふう、これでいい、エリア11は順調に成長する、そしてブリタニアはさらに強く美しくなるのだ。

 

「騎士になることが決まったなら、制服を作ってもらわねばな」

 

「あ、そうだね、でも僕はどういうのがいいのかわからないや」

 

「それなら私が一緒に選びましょう」

 

「え、いいのかい?」

 

「ええ、私たちは同じ未来を目指す仲間ですもの!」

 

「仲間………うん!じゃあユフィにお願いするよ」

 

「お任せください!」

 

【同じ未来を目指す仲間】、か、じゃあ私は仲間には入らないな、まあそう嘆いてられないか、今のうちに覚悟しておかなくてはな、ユーフェミアやスザク、親しい者すべてを裏切る覚悟を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーフェミアと別れスザクと二人で例のラーメン店に来た。

 

もうすでに日が暮れてしまっている、怒られるなこれは、と思いつつカウンターに腰を下ろす。

 

私のことを中継で知ってしまった人が何人かいるようで私をガン見している、視線は困惑が多いようだな、そりゃそうか、ブリタニア人といえばメイド喫茶の曹長のようなことを平気でやる人種だと思われているだろうしな。

 

「味噌ラーメン大盛り、トッピングにチャーシュー二枚」

 

「味噌ラーメン大盛りトッピング全部とモヤシマシマシ」

 

しかし店主は嫌な顔もせず麺を茹でる、無関心なのだろうか。

 

「あ」

 

「どうしたんだいツキト?」

 

「ユーフェミア様に土下座するの忘れてた」

 

実際さっきまで忘れてた。

 

「…………いいんじゃないかな?ユフィも気にしてなかったし」

 

と笑顔で言い切るスザク。

 

「ならいいんだが、で、スザク、ユーフェミア様はどうだった?」

 

「どうって、とても綺麗で正義感のある優しい人だと思うよ」

 

ふむ、スザクはユーフェミアを好きになりつつあるな。

 

「ほう?結婚したいとか思ったか?」

 

「あんなに綺麗な人と結婚したいと思う人なんてたくさんいるよ、でも僕は無理かな」

 

「無理じゃないさ、スザクは数週間後にはブリタニア人になるんだ、階級だって中佐くらいになる、ユーフェミア様との結婚も夢じゃないさ」

 

「でもユフィはツキトが好きそうだったけど?」

 

とぼけてみるか。

 

「………嘘だろ?」

 

「嘘じゃないよ、ユフィがツキトの話をする時ものすごく楽しそうだしね」

 

「そうか…………ナナリー様といい、なぜ私なんだ、スザクのほうが背も高いしイケメンじゃないか…………」

 

本当どうしてだよ、どう考えてもスザクのほうがいいだろ。

 

「そうかい?僕はツキトがもてても不思議じゃないけどね」

 

「嬉しいけど嬉しくない…………はあ、どうすればいいんだ」

 

「ツキトの思うようにすればいいと思うよ、だけど女の子を泣かすのはダメだよ」

 

「わかっているよ、ズルズル…………うまい」

 

「ズルズル………ツキトは確かナナリーと付き合ってるんだよね?」

 

「ナナリー様にふさわしい相手が現れるまでな」

 

「ツキト以上の人なんているの?」

 

「身体能力ならお前のほうが上だぞ?」

 

「でも僕は頭が良くないし……」

 

「そうだ!スザクもアッシュフォードにこないか?」

 

「アッシュフォードに?」

 

「ああ、ルルーシュ様とナナリー様に毎日会えるぞ」

 

「でも僕はまだイレブン(名誉ブリタニア人)だよ?」

 

「私とユーフェミア様のお気に入りとして入れば問題ない、それにスザクは数週間後にはブリタニア人の騎士になるんだ、誰にも文句は言わせはしないさ」

 

「本当にいいのかい?君にも迷惑をかけちゃうと思うけど」

 

「私のほうがたくさんかけてきたんだ、その恩返しだよ、それに、ユーフェミア様の騎士が勉強もできないようでは呆れられてしまうからな」

 

「勉強かあ、少しづつやってはいるけど、自信ないなあ」

 

「まあせいぜい頑張ってくれ、ユーフェミア様の騎士殿」

 

「将来の、がつくけどね」

 

そんな会話をしながら味噌ラーメンを食う、うん、やはりうまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スザクと別れ、アッシュフォードのクラブハウスに戻る。

 

「ただいま戻りまs「ツキトさん!」

 

「どうしてあんなことしたんですか!?下手をすればツキトさんが………」

 

帰るなりナナリーの雷、怖い。

 

「申し訳ありませんナナリー様、あの時はユーフェミア様の身分を隠すためだったのです、お許しください」

 

「ユフィ姉様が!」

 

怒った顔から花のような笑顔に変わる。

 

「ユフィが?もう来ていたのか」

 

ルルーシュもナナリーの声を聞いてきた。

 

「はい、ルルーシュ様」

 

「そうか…………計画を早めるべきか………」

 

「その必要はないかと」

 

「なぜだ?」

 

 

 

説明中…………。

 

 

 

「【二年でブリタニア人になろう!】、か…………よくそんなの思いついたな、穴がない」

 

ルルーシュには判子付きの書類を渡した、ルルーシュは理解が早いから説明無しでもわかるだろうと思ったからだ。

 

「あの、ツキトさん、お兄様が読んでいる書類は………」

 

「簡単に言いますと、元日本人の人たちを優遇しようという政策です」

 

「元日本人の人たちをですか?」

 

「はい、スザクのような人たちです」

 

「スザクさん!生きていたのですね!」

 

「はい、今はブリタニア軍で働いています」

 

「そうなんですか、あの、ワガママを言うようですけど、スザクさんに会いたいです」

 

「わかりました、時間があったら連れてきます」

 

「ありがとうございます!楽しみだなあ……」

 

椅子に座って足をブラブラさせるナナリー、年相応の中学生らしさがとてもかわいい。

 

「………ツキト、話がある」

 

「わかりました」

 

ルルーシュに呼ばれ、ルルーシュの部屋に入り鍵をかける。

 

「なぜラウンズだと公表した?」

 

「ルルーシュ様の見解はどうですか?」

 

質問に質問で返すのは愚行だが、させてもらう。

 

「…………ナナリーと別れるため、か?」

 

ほんっっっっっとシスコンだなお前。

 

「それもありますが、一番はスザクの立場をより強固にするためです、数週間後にその書類の発表式典を行います、そこでスザクをユーフェミア様の騎士になるまでナイトオブラウンズの部下であると思わせ、不要な争いを防ぐためです」

 

「なるほど、だからスザクをブリタニア人にするのか」

 

「はい、それとルルーシュ様」

 

「なんだ?」

 

「お願いがあります、スザクをアッシュフォードに学生として通わせてあげてください」

 

と言って土下座をする。

 

「お、おいツキト………」

 

「スザクは騎士になるために勉強ができなくてはいけないと悩んでおりました、お願いしますルルーシュ様、何卒、スザクをアッシュフォード学園に………」

 

「わかった!わかったから土下座はやめてくれ!頼むから!」

 

「ありがとうございますルルーシュ様!」

 

そう言って立ち上がる、泣き落としに弱いな、まあそこがいいんだが。

 

「スザクの件は俺が学園長に言っておく、ダメなようならツキトの名前を出すが……」

 

「構いません、むしろ出してください、【ラウンズ直々の命令でスザクを入学させろ】とかですね」

 

「わかった、会長に噂として流すよう言っておく、それでツキト、ナナリーはどうする?」

 

「身分がばれた以上、別れるしか………」

 

「ナナリーのことだ、剣の勝負で決めてくださいと言ってくるぞ、おそらく真剣で」

 

「…………勝ち目がないのですが」

 

「ナナリーも勝たせる気はないだろうな」

 

「…………どうすれば良いのでしょうか?」

 

「そのまま付き合ってればいいんじゃないか?」ニヤ

 

この鬼!悪魔!!

 

「とりあえずその時になったら考えましょう」

 

「そうだな、ツキト、それまではナナリーを頼む、俺がいなくてもナナリーは生きていける、だが俺はそれでも心配だ、だからナナリーをささえていてくれないか?」

 

「私でよければ」

 

「俺はお前しかいないとおもうがな、それでツキト、これからだが……」

 

そのあとは黒の騎士団旗揚げの演出について話し合った、そして………。

 

「そういえば、近々日本解放戦線の者たちがビルの占拠を企んでいるようですが………」

 

「なに?…………そうか、これなら!ふふふふふふ、ハハハハハハハハハハハ!!やれる!やれるぞ!」

 

案の定ビルの話をしたら食いついてきた、これで原作通りのことができるな。

 

今後の予定が山積みだな、苦しくはないがな。

 

さて、今夜もブリタニアのために計画を練ろう。

 

すべてはブリタニアのために、オール・ハイル・ブリタニア!

 

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