コードギアス オールハイルブリタニア!   作:倒錯した愛

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お、ま、た、せ、!

内容は流石TKTNK!って感じだねうん。

久しぶりにあの人登場!?


この『糞木偶人形』風情が!

no side

 

 

「お待たせいたしました、コーネリア様」

 

「ツキト!一体何をしていたんだ!?」

 

「ロイドにアンドロイドを止める方法を聞きに言っておりました」

 

戻ってきたツキトは、コーネリアにそう報告した。

 

「そうか…………暗号の解読が終わった、内容は」

 

「私一人で中に入ってこい………そうですね?」

 

「わかっていたのか…………いかにツキトが強靭でも一人では行かせられない、護衛をつけていくんだ」

 

私も付いて行きたいが…………そう小さく零し、チラチラとツキトを見るコーネリア。

 

だがツキトはそんなことに見向きもせず言った。

 

「一人で行きます」

 

「カーライル卿!コーネリア様は卿を心配して…………」

 

「木偶人形供は、在ろう事か我が王を侮辱したのだ!!」

 

「………だ、だが!それとこれとは…………」

 

「あのような木偶ごときに、我が王を辱められる怒りが、貴様にわかるまい!」

 

ルルーシュとナナリーへの忠誠と敬愛から来る、止めどない怒り。

 

ツキトは今、かつてないほどキレていた。

 

「我が王への侮辱は許し難き所業!従者なれば、その愚者を断罪することこそ使命!その邪魔をするなら…………ギルフォード、今日を貴様の命日にしてやってもいいんだぞ」

 

疑問形ではなく、宣告としての言葉をギルフォードへ向ける。

 

この場においてツキトに勝てるものはいない、ギルフォードは、引き下がるしかなかった。

 

「…………」

 

標的にならずに済んだダールトンは、冷や汗を流しつつ必死にポーカーフェイスを維持していた。

 

そしてコーネリアは決断を下す。

 

「……わかった、だが無茶はするな」

 

「はい」

 

それだけ言って、ツキトはテントから出て行った。

 

「やっぱり、私なんぞツキトの眼中になかったか」

 

力無く椅子に腰掛けるコーネリア、ギルフォードは閉口することしかできず、ダールトンもまた、静かに佇むことしかできなかった。

 

「あぁ、私は愚かだ…………亡くなった弟と妹が、誰よりも羨ましく思ってしまった……」

 

コーネリアはふと、ツキトの王である、今は亡きルルーシュとナナリーに嫉妬した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツキトside

 

 

「89……88……87……86……そろそろか」

 

ケータイを取り出して咲世子にかける、繋がると同時に一言だけしゃべる。

 

「咲世子、【投げろ】」

 

言い終わると同時にケータイをきる。

 

これ以上口を開けば何を言うのかわからない。

 

説明不足で咲世子には悪いが…………あいつなら理解できる、そう確信している。

 

だてに10年近く同棲しとらん。

 

「な、なんだあれは!?」

 

「飛んでいくぞ!?」

 

「か、カーライル様!お避けください!!」

 

「あぁ!?当たる!!」

 

右腕をあげる。

 

ガチッ!!

 

ふむ、さすが咲世子、時間、場所、すべてパーフェクトだ。

 

「騒ぐな、鬱陶しい」

 

たかが剣が飛んできただけで在ろうに…………まったく、肝が小さいやつらだ。

 

まあいい、そこらへんの再教育は後でジェレミアにやらせる。

 

スラァッ……

 

抜剣━━━━行くか……。

 

「バリケードを退けろ」

 

「はっ!」

 

バリケードが外されて行く、透明なガラスの扉から廊下が見えた。

 

奥にアンドロイドらしき人影が見える…………律儀に待っているとは、さすがは私のコピー(紛い物)。

 

…………気に入らんな。

 

「私が入ったらすぐにバリケードを閉めろ、指揮所には私が連絡するまで何もするなと伝えろ」

 

「そんな!我々も……」

 

「貴様らでは足手纏いだ…………入る」

 

「は、はい、御武運を」

 

武運だと?

 

ふっ、ふふっ。

 

この私が、武運を祈られるとは、たかだ木偶の相手程度で。

 

よかろう新兵ども、その祈り…………無用であると知るがいい。

 

中に入るとすぐに入り口がバリケードで塞がれる。

 

振り返らず正面のアンドロイドを見つめて歩を進める。

 

5メートル程度の距離で相対し、声をかける。

 

「貴様らの願い通り、来てやったぞ木偶人形」

 

「…………ツキト・カーライル、お前は主人を見殺しにした、その報いを受けろ」

 

アンドロイドは背中から湾曲した刀を両手に持って襲いかかって来た。

 

「S型か」

 

「そうだ、ツキト・カーライル、お前の剣では防ぎきれない」

 

S型、ショーテル装備型は、その湾曲した刀の扱いのみに特化した調整を施されたアンドロイド。

 

「お前の剣術は全て理解している、諦めて死ね」

 

他のアンドロイドよりも手首などの関節の動きを柔軟にし、ショーテルの強みである盾などの防具を避けて攻撃を通すためにあらゆる角度からの攻撃ができるようになっている。

 

「穴だらけになれ」

 

ヒュヒュンッ!ヒュヒュンッ!

 

弱点は、まあ……。

 

「ふん」

 

フッ…………ベギャァッ!!!

 

柔軟、つまり、装甲が薄く柔らかいのだから、破壊は容易と言う事だ。

 

「なぜ、そんなに容易く……」

 

ガギッ……ガシャァンッ━━━!!

 

「期待以下だな…………粗悪品めが」

 

所詮、今世の私の剣の腕の劣化コピーでは、この程度か。

 

「なぜ容易く貴様を壊せたか、教えてやるよ…………年季が違うからだ」

 

「計算は、完、ペキな、は…ず…………」

 

「ケアレスミスの塊が、小学生からやり直せ」

 

足し算(無敵のアンドロイド➕ツキト・カーライルの剣術)のつもりだったか?

 

残念だな、引き算だ(無敵のアンドロイド➖無敵)。

 

「答えが違う、0点、やり直し」

 

ブンッ!

 

ゴッ……ぐっしゃぁっ!

 

崩れ落ちたS型の頭部を踏み砕く。

 

「あっけない……」

 

なんだ、この程度か、私の怒りを買った存在が、この程度か……。

 

「棒切れを振った程度で、簡単に砕けおって…………」

 

私と戦おうなどと考えた時点で、貴様の負けだったのになあ………。

 

まあ、よい。

 

1つめのダンジョンのボスが弱いのはよくある事だ。

 

次は…………ゲームのセオリー通りなら、上階だろうな。

 

一体ずつ相手取る必要があるわけか…………なるほど、私らしい。

 

私らしくなんともめんどくさい手段に出るものだ。

 

「相手取る価値が無いというところだけは違うようだが」

 

エレベーターに乗ろうとしたが、ボタン部分が破壊されていて呼ぶことができなかった。

 

滅多斬りにされた様子から、おそらくショーテルだろうな。

 

どうしても一体一体戦う必要があるわけか…………こちらとしては、逃げられない分好都合だが。

 

階段を登…………おっと、その前に。

 

地下へ続く階段に足を向け、進む。

 

各部署の機密文書の保管用倉庫の厳重なドアがずらりと並ぶ廊下を歩き、あるドアに目をつける。

 

「ここか」

 

特派の倉庫、鍵は電子ロックで暗号キー入りのカードキーがいる。

 

さて、カードキーを探…………すわけないだろうが。

 

「MVS・C、最後の見せ場だ」

 

キィィィイイイン!!

 

耳障りな音が廊下に反響する、振り上げたMVS・Cでドアを両断した。

 

ドアを蹴り崩し、中に入る、相変わらずガラクタだか兵器だかわからんロイド製の物体が並ぶ中、まるで【俺だ!】とでも言わんばかりの存在感を放つ剣を見つけた。

 

というか、あった、岩のようなオブジェクトに刺さっていた。

 

選定の剣が如く岩に刺さった剣を引き抜く、MVS・Cと比べると細く、軽く、短い。

 

そして何よりも、扱いやすい。

 

MVS・Cを置いて剣をよく観察する、名はMVS・C(メーサーバイブレーションソード・クレイモア)、字は同じだが、Cの意味合いが違う。

 

「しかし…………」

 

ブンッ、ブンッ

 

シュッ

 

「……馴染むな」

 

前世で極めた日本刀による剣術…………ほどではないが、なんとも実に握り心地の良い剣であることか。

 

うむ、軽いと言ったのは訂正しよう、バランスが良くて馴染みが良すぎる、気味が悪いくらいに違和感がない。

 

私に振られるために作られたみたいな剣だな。

 

よし、いいぞ、使ってやる、使ってやるぞMVS・C。

 

MVS・C(クレイモア)に持ち替え、階段を登る。

 

二階について正面の廊下を見通すと、陽炎のように歪んだ剣を握ったアンドロイドが立っていた。

 

「F型か」

 

「肯定、私は処刑部隊F型アンドロイド、あなたを引き裂いて処刑するもの」

 

「ご丁寧な説明ありがとう」

 

「例には及ばない、死ね」

 

F型アンドロイドのフランベルジェの突きが放たれる、私の剣術データを使用している故か、フランベルジェの形状がレイピア寄りだからか、S型とは比較にならない速度で突っ込んでくる。

 

動きも、舞うように攻撃してきたS型と違い直線的だ。

 

直線的な攻撃は余裕で避けられる、とりあえず回避しつつ動きを観察するとしよう。

 

フランベルジェ…………炎の揺らめきのような形をした細身の剣。

 

その形状で長さと距離の感覚を狂わせ、回避と防御を殺す剣。

 

斬られたが最後、揺らめきの部分の刃が何度も傷口を走り抜け、再生不可能なダメージを与える悪魔の剣。

 

また、F型の装甲は標準的で、S型のように削って柔軟性をあげたりなどの改造はない。

 

じゃあ、弱点はないのか?

 

はっ……笑止。

 

ヒュッ

 

ザクッ

 

「取った……?」

 

「浅い」

 

キイィィィイイン!!

 

MVS・Cの振動音が響く。

 

「しま」

 

一閃。

 

フッ……

 

スッッ…………パァッッ!!!

 

「なぜ、見切られた…………」

 

F型アンドロイドを縦に一閃、MVS・Cの切断能力は圧巻の一言だ。

 

「堪え性がないからだ」

 

ダメージを負わせようと躍起になって、速度ばかりに偏って一撃の重みが死んていた。

 

「重みの無い突きなど、私に刺さるものか」

 

服は貫けても、防刃繊維は貫けるわけなかろう。

 

「ばか、な……」

 

「プロも使う防刃ベスト、それの改良型の特注品だ、もとより、あのような稚拙な突きでは不可能であった……それだけだ」

 

突きという攻撃は、ようはどれだけ先端部にエネルギーをのせて打てるかという問題であり、斬るという攻撃とは勝手が違ってくる。

 

斬るという攻撃は、乱暴に言えば、肩を支点に指先までを一本の棒と見立てて回転させ、その遠心力によって攻撃を行う方法だ。

 

細かく言えば足捌きとか体捌きとか色々面倒だからバッサリいったが、斬る攻撃は回転運動、と考えればいい。

 

肝心の突きだが、弓を引き絞る動作から思いっきり前方に殴りかかるイメージ、と言えば分かりやすいだろう。

 

より速さを極めるならば、肘から先までを細かく動かすフェンシングのような動作になるが、F型はこの動作が出来ていなかった。

 

いかに鋭利なレイピアやフランベルジェであっても、勢いだけでは突いても効果が薄く、肌を撫でるだけになってしまう。

 

加えてフランベルジェは構造上、その波のような刃が固い物に当たると滑りやすく、さっきのような肩の上端に当たるような突きでは上へ逸れて滑ってしまう。

 

そもそも、突き攻撃自体が非常に難度の高い技であり、当てればそれこそ一撃必殺にもなる技であるが、これを当てるともなれば至難。

 

ま、つまるところ…………。

 

「たかだか10数年程度の西洋剣術の真似事で、私を殺せるわけなかろう」

 

あと100年修行して出直せ。

 

しかしまあ……。

 

「服に穴を開けてしまったな………」

 

まいったな、クレアに怒られてしまうな。

 

「ふぅむ…………詫びの品は中華連邦あたりで鍋でも買ってきた方がいいか?」

 

ルルーシュとの新婚生活を見据えてな。

 

などと、まったく関係ないことを考えつつ、さらに上、さらにさらに上を目指して進む。

 

それぞれのタイプが一体ずついるなら、あと3、4体か。

 

「この程度の性能なら、一気にきてくれたほうが早いんだがな………」

 

緊急事態だし、穴でも開けてショートカットして私のオフィスまで行ってもいいが、下手をすればオフィスもろとも吹き飛ばされかねん。

 

地道にいくしか無いか。

 

またひとつ上の階へ、もう見慣れたアンドロイドの姿、今度はM型、メイス装備型だ。

 

「いい加減一体ずつは飽きた、それに一体ずつでは勝機はないぞ?まとめてかかってこないのか?」

 

「現行統括の意志は全体の意志、合理的判断に基づく戦術であり、問題はないと断言する」

 

合理的ねえ…………無駄しかないと思うんだが。

 

まあ時間稼ぎにはなってるかもしれんな、外で何か要求してる可能性もあるが…………。

 

その場合は咲世子が対応するだろう、問題はない。

 

「さっさとやるぞ木偶人形、私も暇じゃない」

 

「同意、潰れろ」

 

飛びかかりながらメイスを振り下ろし床を陥没させるM型アンドロイド、なるほど、避けていなかったら骨折はしていたな。

 

メイスという武器は、要は超凶悪な棍棒、と言ったところだろう。

 

短い棍棒と侮るなかれ、頭に当たればメイス先端の装飾品を思わせる鋭利な金属塊が脳を破壊する。

 

胸に当たれば肋骨が心臓や肺に刺さる。

 

腹に当たれば内臓が破裂する。

 

腕や脚に当たれば骨が砕け肉が裂けて一生使い物にならなくなる。

 

メイスが輝いた時代といえば、皮肉なことに騎士の時代だった。

 

鈍重な鎧を着込んで疲弊した騎士が、革鎧を着た敵兵のメイスの一撃を避けるのは至難の技。

 

鎧越しでも衝撃は肉体へ伝導し、剣でも弓でもなく棍棒(メイス)に殺されるという当時で言えば不名誉な死を遂げた。

 

当時は騎士同士の戦いで殺しあうということはなく、負けを認めた方が捕虜となって捕まり、その保護者(領主、親など)が金を払うことで捕縛を解かれた。

 

だが、100年戦争の折、騎士の何たるかも知らない農民や傭兵が多数動員された結果、騎士は次々に死んでいった。

 

騎士道はナポレオン登場まであったと言われているが、すでに100年戦争の中期には死んだと言う学者もいる。

 

戦争は、いかに殺傷力のある剣と屈強な戦士を用意したかではなく、いかに残虐な武器と多くの兵士を用意したかで決まる。

 

かのワラキア公国の王は、丸太に敵国の兵士を串刺しにして領地に並べて林を作り、心理的効果によって不利な戦況を打破して国防を果たしたという。

 

結局のところ何を言いたいかと言うとだ。

 

「大義のために非道な手段をとることは、当人の中でのみ正当化される」

 

しかし………。

 

「しかし、他人がどのように判断するかは当人にはどうにもならない問題である」

 

現実に、ワラキアの王の最後がそれを物語っている。

 

いかなる偉業も功績も、時代を跨げば過去のもの。

 

しかし、幾星霜の時代を越えても、罪と罰は消え去りはしない。

 

決して。

 

フッ━━━━━━…………。

 

「罪の大きさと残虐性において、私に敵うものなし」

 

ガシャァン!!!

 

「な、ぜ……あたら、ない、計算は、完、璧に」

 

「0%に何を掛けても0%だろうが、木偶人形」

 

「0?0?……ありえn……」

 

メイス装備型、攻略。

 

「本当に私のコピーなのか?だとしたら、私って本当に最弱なんだな」

 

剣はもうすぐナナリーにも越されるだろうし、KMFの操縦はスザクのほうがすで上だ。

 

「フーー…………次だな」

 

これで3体、ロイドの予想通りならあともう3体ほどのはずだ。

 

…………そういえば、まったく気にしていなかったが。

 

「…………やはりか」

 

ケータイを見てみると圏外のマーク、総督府でこれはありえない。

 

間違いない、確信した。

 

プロトタイプのS型が暴走した時、ヘンゼルとグレーテルが起動しなかった理由と、ロイドから通信がなかったわけがわかった。

 

「やつら、妨害電波を出しているんだな」

 

少し考えればわかること、逃げる死刑囚の退路を断つための、連絡手段を殺すための妨害電波出力装置…………ロイドめ、いい仕事だが今はそんなのいらん。

 

まんまとやつらの檻の中に閉じ込められたわけか…………。

 

「窓はシャッターのせいで外の状況がうかがえない、音も遮断されているか…………」

 

万が一にも、外に出て暴れられたら私以外では咲世子かスザクくらいしか対応できない。

 

咲世子はおそらく大丈夫だ、逃げ切れるはずだ。

 

だがスザクは、その場に居合わせた人間のために劣りを買って出かねない。

 

スザクのフォローができるのは咲世子ぐらいのもの、あとはジェレミアが通用するかどうか………と言ったところ。

 

だがジェレミアは見かけなかった、おそらく私のオフィスで他の人間を励ましていることだろう。

 

ジェレミアがいるうちはまだ大丈夫だ、まだ戦意を保てる。

 

しかし失われた場合の損失は…………ちっ。

 

「油売ってる場合じゃないな」

 

急ぎ階段を駆け上がる、貴重な対抗手段のひとつがこんなところで消えるのは許されない!

 

「首を出」

 

「どいてろガラクタ」

 

登りきって見えた廊下にいたアンドロイドを斬り崩して進む、もう悠長に足を止めて斬り合う時間はない。

 

くそ、もっと早くにジャミングに気がついていれば………もうしょうがないことだが、悔やまずにはいられない。

 

また階段を登ったところで、ようやく見えた私のオフィスのドア。

 

破壊を試みた痕跡が見える、アンドロイドは見当たらない。

 

這い蹲り床に耳をつける…………………………モーターの駆動音も聞こえない、さっきの廊下のやつで最後か。

 

ドアをノックする。

 

「救出班のツキト・カーライルだ、ドアを開けてくれ」

 

『ツキト君か!よし、今開ける』

 

予想通りジェレミアがいたか、となれば、おそらく…………。

 

ドアから距離を取る。

 

ガチャ、キィィ………。

 

ビュオッ!!

 

ヒュッ!

 

キーーーンッッ!!!

 

ドアの隙間からレイピアが伸びてきた、素早い剣筋にやはりか、と思いつつMVS・Cで受け止める。

 

「…………うむ、どうやら本人のようだ」

 

「当然、私は木偶人形とは違いますので」

 

「私の剣を受け止められるのはツキト君ぐらいのものだからな…………しかし、すまなかった」

 

「お気にならさず、木偶人形の声真似を疑うのも当然かと、むしろ無警戒であったなら私が首を刎ねていました」

 

「ははははは!それは怖い!剣を振ってよかった、そうでなければ今頃命はなかっただろうからな」

 

…………全く問題なさそうだな。

 

「でしょうね………ジェレミア卿、残りの人員は?」

 

「奥にいる、急ぎ連れて脱出しよう」

 

「えぇ、エレベーターは死んでいます、階段から行きましょう」

 

「うむ、そうしよう……おーい!脱出だ!立ち上がりたまえ!」

 

閉じ込められていた非戦闘員と兵士たちはジェレミアに任せるとして、私は周囲警戒だな。

 

ん?ケータイが………クレア?

 

「もしもし、無事か?」

 

『無事か?じゃないわよ!何一人で突っ込んで……あっちょ!待ってくだs』

 

いきなり叫んだと思ったら今度はなn

 

『ツキト!ツキト!無事ですか!?怪我はありませんか!?』

 

まさかのユーフェミア(逆レ痴女)。

 

「ユーフェミア様でございましたか、お怪我は……」

 

『怪我はありm……あっ、ちょっと足をくじいたのでツキトに舐m』

 

「御用件は?」

 

いろいろと聞きたくないので食い気味にそう聞く。

 

ユーフェミアの口からはそういう言葉は聞きたく無い………。

 

『その、ツキトが心配でつい電話を……』

 

「はぁ…………クレアに電話を返してください」

 

『はい、わかりm『きゃああああああ!!!!』

 

「なんですか今の悲鳴は?ユーフェミア様?……ユーフェミア様!?」

 

ツー………ツー………

 

「………」

 

なんだなんだ何が起きている、いきなり悲鳴が聞こえたと思ったら電話が…………圏、外……だと?

 

「やられた……」

 

「ツキト君!全員集m…………どうしたんだ?」

 

「どうやら、まだ生き残りがいたようです」

 

ケータイの圏外表示を見せつつ告げると、ジェレミアの表情は硬直した。

 

「………その生き残りはどこに?」

 

「おそらく、外でしょう」

 

「くっ……!」

 

今こうしている間も外の兵士や患者、クレアやコーネリアやユーフェミア、そしてゆくゆくは…………ルルーシュとナナリーが危険だ。

 

もう、好きにさせてたまるか。

 

「ここから出るのは……だがせめて囮くらいはせねば………」

 

「ジェレミア卿、私は先に行きます」

 

「むっ、私も共に行くぞ!」

 

「わかりました、では……」

 

キィィィイイイン!!

 

窓のシャッターを切り裂き、不恰好な四角い穴を開ける。

 

「お先に失礼」

 

「ちょっ!?待……」

 

足をかけて外へ向けて飛ぶ、宙に身を投げ出すともいうかな。

 

あぁ、そう焦った表情を浮かべるんじゃないジェレミア、この道が1番目的地に近いだけだろうに。

 

天国に最も近い…………いや、私には地獄以外の入り口はなさそうだ。

 

生き残りのアンドロイド、寂しいだろう?仲間に先立たれて。

 

暫し待たれよ、すぐにお前の仲間に合わせてやる。

 

だから…………だから。

 

「これ以上、この私の手を煩わせるな」




アンドロイド1「ホラホラホラホラ」
TKTNK「効かねえんだよザコが」バァン!
アンドロイド2「YO!YO!」
TKTNK「効かねえんだよザコが」バァン!
アンドロイド3「見たけりゃ見せt」
TKTNK「うるせえ!」バァン!

ジェレミア「おっすお願いしまーす」攻撃しーノ
TKTNK「い〜いねぇ〜」防ぎーノ
ジェレミア「本物ゾ、みんな連れてくるゾ、あくしろ〜」
TKTNK「ん、おかのした…………ん?もしm」
クレア「あのsユーフェミア「YO!」
TKTNK「ファッ!?……(ブツッ)……えぇ……ん?おかしいな圏外だゾ」

TKTNK「あっ(察し)…………ふーん、殺そ」
ジェレミア「ええぞ!ええぞ!」
TKTNK「いきますよぉ〜…………イクッ!(飛び降り)」ピョン
ジェレミア「ああぁぁああああぁぁああぁあぁぁあぁああああ!!!!????」
TKTNK「ちょっと小心者過ぎんよぉ〜(指摘)」ヒュゥゥゥゥ……
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