やはり赤羽業(カルマ)の悪戯はまちがっている。 作:sewashi
放課後。俺は比企谷君がテニス部に勧誘された事を雪ノ下さんに話した。
結果は予想通りに……
「無理ね」
……だった。
「あなたに集団行動ができるはずないもの」
「だよねー、しかも『テニス』ってのがさらに問題だよね、一見個人競技だから問題ないと思いがちだけど、ぼっちじゃ、練習もまともに出来ないしねぇ……」
「うるせぇよ」
すると雪ノ下さんは……
「いえ、ある意味、彼という共通の敵が部内にできることで他の部員達が一致団結できるかもしれないわね。でも自身の向上に向けられることは無いわ。ソースは私」
「あっはは、実体験? 中途半端な時期に入部して、メチャクチャうまくて他の人達に嫉妬されて排除させそうになったとか?」
「ええ、そうよ……自らを高めようと努力した人間はいなかった……あの低俗共……」
うわっお、アタリだったんだ。
すると……
「やっはろー!」
由比ヶ浜さんが部室に来た。その後ろに……
「あ……比企谷くんっ!」
戸塚君もいた。
「今日は依頼人を連れてきてあげたの、ふふん」
由比ヶ浜さんは大きな胸をはっていう。そして続けて言う。
「やー、ほらなんてーの? あたしも奉仕部の一員じゃん? だから、ちょっとは働こうと思って……」
ん? 由比ヶ浜さん、なにいってんの?
「由比ヶ浜さんって、部員だっけ?」
「ちょっ!? カルルン、失礼だし!」
「いえ、由比ヶ浜さんは別に部員ではないのだけど……」
「違うんだっ!?」
「ああ、やっぱり~、依頼以来、暇潰しに部室に来てただけだもんねぇ」
「ええ、入部届ももらってないし、顧問の承諾も無いから部員ではないわね」
入部届は俺も比企谷君も書いていないけど、平塚先生によって無理矢理承諾されてしまったから俺らは部員だけど、由比ヶ浜さんはただの元依頼人だもんねぇ。
「書くよ! 入部届くらい何枚でも書くよっ! 仲間に入れてよっ!」
由比ヶ浜さんはルーズリーフに『にゅうぶとどけ』と書いた。
「なんで漢字で書かないの?」
「カルルン、うるさい!」
ああ、とっさに漢字が出てこない時ってあるよね~、俺も完璧の『璧』の字が下の部分が『土』なのか『玉』なのか、とっさにわからなくなること……ないね!
「で、戸塚彩加くん、だったかしら? 何がご用かしら?」
「テニス部の実力向上の依頼じゃないの~」
「そうなの?」
「う、うん、そうなんだよね」
「ああ、そうだ。俺って戸塚君に謝んないといけないんだ。テニス部が弱くなった原因俺だし……」
すると昼休みの会話を知らない由比ヶ浜さんと雪ノ下さんが……
「へ? どゆこと?」
「貴方はいったいテニス部で何をしたの……」
俺は一日に二回も同じ話をすることになった。
サブタイトルと関係ない内容ですね。
次回こそテニス対決編。