やはり赤羽業(カルマ)の悪戯はまちがっている。   作:sewashi

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八幡登場。


そしてカルマは彼等と出会う。

雪ノ下さんににせゴキブリを渡したことで、雪ノ下さんは俺を睨み付けている。

「いやだなぁ、怖いよ? 雪ノ下さん」

「あら、ごめんなさい。どうすれば貴方のその悪戯ぐせを更正できるか考えていたものだから」

「無理しなくてもいいよ? できませんと言っても誰も怒らないだろうから」

「あら、自分で更正しようとは思わないのね?」

「悪戯よりも面白いことを見つけたら、やめるよ。今は悪戯しているときが一番楽しいからね」

すると雪ノ下さんは……

「……そう、寂しい生活ね」

どういう意味だよ!

すると――

「二人とも、ちょっといいか?」

――平塚先生再び。なんか目が死んだ感じの男子と共に。さっき言ってた『もう一人の問題児』と言うのは彼の事だろう。

平塚先生は俺の時と同じように雪ノ下さんに任せて出ていってしまった。

「……座りなよ。ああ、俺、2年F組の赤羽カルマ。よろしく」

「……2年F組の比企谷八幡だ」

……比企谷君か。てか同じクラスじゃん。こんな人いたっけ? これは面白そうな奴かも……

「んで、ここって何部なんだ?」

比企谷君が聞いてきた。そういえば何部なんだろ?

「雪ノ下さん。ここ何部なの?」

「……赤羽も知らないのかよ」

「俺もついさっき平塚先生に強制入部させられたんだよ。なんか提出した作文が気に入らなくてって」

「……奇遇だな。俺もだ」

比企谷君はいったい、どんな作文を書いたのだろうか? 少し興味がわいた。そして雪ノ下さんが言う。

「そうね、ではここが何部か当てるゲームをしましょう」

すると比企谷君は考えて言う。

「文芸部」

「はずれ」

「オカルト研究部」

「下らない」

俺も適当に言ってみた。

「アマチュア無線部」

「……まだ部活として存在している学校があるの? それ……」

日本全国のアマチュア無線部の人に謝って下さい。まあ、俺も出身中学にあったから言っただけだけど。

俺も比企谷君も降参。すると雪ノ下さんは言い放つ。

「ここは依頼人の依頼を聞いて、その依頼を解決する手伝いをする部。『魚が欲しい子には魚をあげるのではなく、魚の取り方を教えてあげよう』と言う感じに解決へ導く部活。ようこそ『奉仕部』へ、歓迎するわ」

奉仕部ねぇ。悪戯常習犯の俺に出来ることなんてあるのかな。

とりあえず話をしてみると、比企谷君と雪ノ下さんは口喧嘩を始めた。なんか俺がとりのこされてる……

すると今度は――

「やぁ! 雪ノ下、二人の更正は進んでいるかね?」

平塚先生再び。三度目だよ。

「不愉快ですが、てこずっています。本人達が問題を自覚してないせいです」

それは俺も含まれるの?

「酷いなぁ、雪ノ下さん。俺はこの学校で悪戯より面白いことが見つかれば、悪戯はやめるって言ってるのに……」

「そう、では何かないか考えさせてもらうわ」

すると比企谷君も言う。

「あの……さっきから俺やこいつの更正たのなんだの好き勝手にいってくれますけど、別に求めて無いんすけど……」

「……何を言ってるの? あなたは変わらないと社会的にまずいレベルよ?」

たしかに、ちょっと二人の会話を聞いただけで俺は比企谷君が『ひねくれ者のぼっち』って事はわかる。でも変わる必要性は感じないけど?

「変わる変わらないだの他人に『自分』を語られたく無いんだっつの」

「あっはは、だよねー。俺も他人に自分を語られるのは嫌だし、てか変わったつもりでもなんにも変わらないなんてパターンはよくあるし」

「そうだ。変わろうとしても変われないなんてよくあることだ。なら無理に変わろうとせずにその場で踏ん張る方が賢明だ」

「それじゃ、悩みは解決しないし、誰も救われないじゃない」

「そもそも『救う』って事が間違いだよ。何かを救うためには何かが犠牲になる。誰かが救われたら今度は別の人が不幸になるんだから」

すると平塚先生は――

「落ちつきたまえ、3人とも。しかし、面白いことになってきたな。よし、それではこうしよう。三つ巴で君たちの下に悩める子羊を導く。その者達を君たちのやり方で救ってみたまえ。そして互いの正しさを証明するがいい」

は? なにそれ?

「俺は嫌です。そもそも他人のために悩み聞いて救うなんて俺のがらじゃないですし――」

俺が言うと平塚先生はゴリゴリっと拳を鳴らす。

「――やってみる価値くらいはありますね。やります」

どういう事だ!? この俺が怯んだ!?

かくして、俺ら三人の三つ巴の奉仕バトルが始まったのであった。




後半がいろいろと難しくなりました。
次回は頑張ります。
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