やはり赤羽業(カルマ)の悪戯はまちがっている。   作:sewashi

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由比ヶ浜登場の前に雪ノ下のトラウマ編。
そして次回は由比ヶ浜登場。


されど二人はぼっちである。

入部して翌日。俺と比企谷君は平塚先生にほぼ強制的に奉仕部室に連れてこられた。

そして部室について三人でいると――

「もう来ないかと思ったわ。特に赤羽君は……」

「来なかったら、逃げるみたいでやだし」

そんな感じに言うと、雪ノ下さんは偉そうに上から目線で、比企谷君はその偉そうな態度に文句をつける。そして言った。

「お前さ、友達いんの?」

と、答えは聞かなくてもわかると思うけど……

「そうね、どこまでが友達なのかわからないけど」

「あ、いいわ、それ友達いないやつの台詞だから」

「あっはは、だよねー。いるなら『いる』事を強調するはずだし……」

「そういう赤羽君もいないわね」

「失礼な。中学の時のクラスメイトや旅行先とかに何人もいるよ? これ写真」

そう言ってカバンの中の写真を見せた。両サイドに男女がいる写真だ。

「どうしてこの写真の人物は生徒手帳を見せているのかしら?」

「そして男の方は顔がボコボコなんだが……」

「ああ、旅先で問題起こした口封じ」

「「これは友達じゃない」」

二人の意見があった。まあ、たしかにそうだね。

「つか、どこまでが友達かわからないってのは同感だな、一人で過ごした方がいいと思うのは悪くない。むしろ悪いと思うやつの方が異常だと思う。好きで一人になってんのに憐れむ奴はイラッとくる」

「あなたと同意見なのが不愉快なのだけれど」

同意見なんだ?

「俺ならそんなやつには食べるものにプート・ジョロキア入れてやるけど。そしてその悪戯が成功すれば誰も俺を二度とそんな風には見ない」

「何故そんなマイナーな香辛料なのかはおいておくわ」

「んで、それはお前を見る目が憐れみから警戒心に変わっただけだろ……てかお前らそんな程度でぼっち名乗るなぼっちの風上にもおけねぇな」

「俺はぼっち名乗ってないけど?」

「そうね、自覚したくないのも仕方ないわね」

「雪ノ下さん、比企谷君に味方してる!?」

俺はぼっちじゃない! 渚君とか寺坂とか中村さんとか奥田さんとかとは今でも時々連絡とってるし! 高校ではいないけど。すると比企谷君は……

「雪ノ下は人に好かれるくせにぼっち名乗るとかぼっちの風上にもおけねぇな」

「誰にでも好かれるなら問題なかったわ。私って可愛かったから、近づいてくる男子はたいてい好意を寄せてきたわ。そしてそんな私を排除しようと女子たちに嫌がらせを去れたわ。小学生の頃、六十回ほど上履きを隠されたことがあるのだけど、うち五十回は同級生の女子にやられたわ」

「あと十回は?」

「男子が隠したのが三回、教師が買い取ったのが二回、犬に隠されたのが五回よ」

「犬率たけぇよ」

「男子率思ったより少なっ」

俺と比企谷君は驚いた。

「驚くポイントはそこではないと思うのだけれど」

「あえて聞き流したんだよ」

「えっ? それ驚くところ? 俺、中学の時、担任教師がクラスのとある男子が用意したエロ本を拾い読みするって事があったから俺はそんなに驚かないけど?」

「なにやってんだよ!? 赤羽の中学の担任教師!?」

他にも水着の写真で買収されたり、グラビアを狂ったように見いったり、やってたな……

「まあ、それは置いておいて、おかげで私は毎日上履きとリコーダーを持って帰るはめになったわ」

「リコーダーにも何かされたの?」

「やめろ赤羽。それ以上は聞かない方がいい」

比企谷君にそれ以上はとめられた。

「大変だったんだな」

「ええ、大変よ。私、可愛いから。でも、それも仕方ないと思うわ。人は皆完璧ではないから、。弱くて、心が醜くて、すぐに嫉妬し蹴落とそうとする」

なんか去年もにたような台詞聞いたな~、あの女たらしクソ野郎って呼ばれたやつ……

「不思議なことに優れた人間ほど生きづらいのよ。この世界は。そんなのおかしいじゃない。だから変えるのよ、人ごと、この世界を」

スケールデカ!?

「努力の方向性があさってにぶっ飛びすぎだろ……」

「そうかしら。それでも、あなたのようにぐだぐだ乾いて果てたり、赤羽君のように悪戯や悪事で別の感情で上書きするより随分とマシだと思うけど」

ま、比企谷君よりは真っ直ぐな答えだね。でも正しいかどうかは別。

この二人は似ている。二人には失礼だけど、二人とも人に頼らず自分で答えを見つけて自分を貫こうとする。

もし、あの人がこの二人の先生ならどうしたのだろうか?

比企谷君が動く。

「なぁ、雪ノ下。なら、俺が友」

「ごめんなさい。それは無理」

だよねー。本当にあの人ならどうしたんだろ?




進路指導アンケート

2年F組 赤羽 業
フリガナ アカバネ カルマ
出席番号 1番 性別 男
〇あなたの信条を教えて下さい。
 とにかく裏から操りたい。
〇卒業アルバム、将来の夢なんて書いた?
 悪の官僚
〇将来のために今、努力していることは?
 悪戯してもばれないように、こっそりと悪戯を仕掛けられる隠蔽能力の向上。


先生からのコメント

官僚と言う夢は立派に思えます。
官僚(国家運営の裏方)と言うことで、裏から操る。
ということなら、まずは悪戯ではなく、手助けなどにその能力を使うべきだと思います。というか『悪の』ってなんですか?
もう少し考えましょう。
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