やはり赤羽業(カルマ)の悪戯はまちがっている。   作:sewashi

9 / 11
戸塚登場。
カルマ君の思い出。あの彼をいじり倒したあの日々を……


たしかに戸塚彩加は誰かに似ている。

体育。授業内容はサッカーかテニスの選択。

俺はサッカーを選び、比企谷君はテニスだ。ちなみに材木座君はサッカー。

その為、パス練習で『二人組作れ』で材木座君はポツンと余った。

俺は無視して体育はサボった。だって俺の身体能力じゃ、周りと違いすぎて相手にならないんだもん。

 

昼休み。職員室。俺は平塚先生に呼び出された。

「さて、体育をサボった理由を聞こうか?」

「いや~、だって俺の身体能力じゃ体育の先生に習うことなんてないので……」

すると平塚先生は……

「……一応、中学時代の担任から『サボりぐせがある』とは聞いていたが、ここまでとは……」

その担任は正確には副担任です。もちろん平塚先生は『例の教室』の事情は知らない。というか、それは今でも国家機密になっている。

「ま、体育は飛び級扱いで~」

「できるか! なら手加減してやれ! というか、本当にお前はそんなに運動能力が高いのか?」

「見せる機会があれば……」

「体育で見せろ!」

平塚先生に言われた。しかし、俺のフリーランニングの運動能力はあまり公にできない。

したら周りが利用しようとか思われたらやだし。

そんな感じに俺は平塚先生にこっぴどくしかられた。

 

昼休み。飲み物を買いに来ると、比企谷君と由比ヶ浜さんを見つけた。

「あっれぇ~? 二人でこんな人気のないところでお昼? おあついねぇ~」

俺は、ちょっとからかいを入れて話しかけた。

「な!? ななな、ち、違うし!?」

うわーお、予想通りのリアクション。

「ほ、ほんとに違うからね!? ひ、ヒッキーとなんて……き、キモいし!?」

……ん? なんか由比ヶ浜さんの反応がおかしい? まさか……嘘から出た誠ならぬ冗談から出た真実?

すると、今度はなにやらジャージ姿の女子が近くに来た。

「あ、さいちゃんだ。練習?」

「うん、うちの部、すっごい弱いからお昼も練習しないと……というか、先輩が卒業して部員が減っちゃったし……」

どうやらこの女子はテニス部のようだ。たしかテニス部が弱くなった原因は俺にあるけど……

「そういえば比企谷君って、テニス上手いよね」

へえ、由比ヶ浜さんと雪ノ下さん以外の女子が比企谷君の名前を覚えてるって珍しいね。比企谷君も驚いているのか、キョドってて面白い……

「あ、カルマ君も居たんだ?」

!? バカな。比企谷君よりも俺の存在に気づくのが遅れた!? そういうのは比企谷君の専売特許なのに……

なんか、屈辱だ……

「へー、ヒッキーってテニス上手いの?」

「うん、フォームがとっても綺麗なんだよ」

「いやー照れるなはっはっはっ。で、誰?」

最後は由比ヶ浜さんにだけ聞こえるように言った。

「同じクラスじゃん! 体育も一緒でしょ!」

そうだったんだ? 俺も知らなかった。

「体育は男女別だろ……」

だよね? ん? まさか……

「あはは、ぼく、男だよ」

やっぱり!? さいちゃんと呼ばれる人は、ハーフパンツに手を当てて言う。

「証拠見せてもいいけど……」

「とるなら、早い方が良いらしいよ? ホルモンとかの関係で……」

「待って、カルマ君!? とらないよ!?」

おお、渚君と同じ反応だ! ってことは本当に男なんだ!

「改めてよろしく、比企谷君。戸塚彩加です」

何で性別がわかりにくい人って、男女どっちでもありそうな名前が多いんだろ?

ともあれ、戸塚彩加はあの彼に似ている。




次回はテニス部編。
カルマ君がテニス部でやらかしたことを投稿します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。