問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ? 作:鴉紋to零
俺は、今、上空にいる。まあ、さっきとは違って、自分の力で飛んでるんどけどね
さてと、あいつらどこにいるんだー
かれこれ、三、四分くらい飛ぶとドームのような場所の前で黒ウサギ達を見つけた
あれ、十六夜がいない。まあ、いいか
近付いていくと、黒ウサギの焦った声が聞こえる
「ギフトを持った獣を指す言葉で、特に″世界の果て″付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間では太刀打ち出来ません!」
「あら、それは残念。もう、彼はゲームオーバー?」
「ゲーム参加前にゲームオーバー?………斬新?」
俺は着地しながら会話に口を挟む
「いや、斬新というより、無理ゲーだろ。それ」
「冗談を言っている場合じゃありません!って、甲さん!何処行ってたんですか!」
「あれ、俺、耀に一言言ったはずなんだけど。まあ、いいか。えーと、ちょっと用事があったんだ。気にすんな」
黒ウサギはいろいろなことを含めたため息をついて立ち上がると
「ジン坊っちゃん。申し訳ありませんが、御二人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」
ジンと言われた、だぼだぼのローブを着た少年は返事をした
「わかった。黒ウサギはどうする?」
「問題児を捕まえに参ります。事のついでにーーーーー″箱庭の貴族″と謳われるこのウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてやります」
まあ、無理でしょうけどね
黒ウサギは目に見えるほどの怒りのオーラを噴出させた
だが、次に起きたことに甲は少し驚いた
なんと、黒ウサギの髪の色が淡い緋色へと染まったのだ
おー、ずげぇな。髪の色が変わるって珍しいな
外門めがけて、空高く飛び上がった黒ウサギは、外門にあった彫像を駆け上がり、外門の柱に水平に張り付いた
「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくりと箱庭ライフを御堪能くださいませ!」
そう言うと、黒ウサギは門柱にヒビを入れながら弾丸のように三人の視界から消えた
「………。箱庭の兎は随分速く跳べるのね。素直に感心するわ」
「そりゃ、兎の脚力を人間サイズに直すと、物凄いからな」
「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属。力もそうですが、様々なギフトの他に特殊な権限も持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣と出くわさない限り、大丈夫だと思うのですが………」
「そう」
と、飛鳥が言う
「まあ俺の場合。レベルにもよるが大半の幻獣は楽勝だから大丈夫だ」
「すごい自信ですね」
「まあな。さてと、黒ウサギが堪能してくださいって言ってたし、十六夜より先に箱庭に入らせて貰いますか。案内はジンがしてくれるのか?」
「え。何で、僕の名前を?」
俺は、呆れながら答える
「さっき黒ウサギがそう呼んでたから。全く、それぐらい気づけよコミュニティリーダーさんよぉ。まあ、いいけどさ」
「すいません。えーと、コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします。三人の名前は?」
飛鳥が一歩前に出て、自己紹介をする
「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱えてるのが」
「春日部耀」
「それで、さっき厳しい事を言っていたのが」
げっ、言いたくねぇな。でも、仕方ないか
「城崎甲だ。よろしく。ジン」
「城崎?ということはまさか!」
「お前の言いたいことは分かる。だから、先に答えを言おう正解だ」
「やっぱり!こんなに強い人が来てくれるなんて!」
ジンは軽く半泣きになっているって、ちょい!
「ジン?泣くのだけは止めてくれよ。俺、子供の涙だけは苦手なんだ」
「あ、すいません。それじゃあ、行きましょう!」
ジンはさっきよりテンションが、上がりながら箱庭の外門をくぐった