問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ?    作:鴉紋to零

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はあ、テスト嫌だなぁ。

甲「まあ、やれるだけやればいいだろ」

まあ、頑張りますよ


天駆悠雷は最速だそうですよ?

「様はよせ。今の私は他人に所有される身分。″箱庭の貴族″ともあろうものが、モノに敬意を払っていては笑われるぞ」

 

レティシアは、苦笑いを浮かべながら、窓から中に入る

 

「でも、別に所有されるだけならモノって訳じゃないだろ?」

 

唐突に悠雷の声が聞こえる。まあ、あいつの速度なら何処に居ようとすぐさま帰ってこれるのは分かってはいたが

 

「なっ!?いつの間に!?」

 

そして、当の本人はやはりレティシアの後ろに回り込んでいた

 

「おお、レティシアさん美し……いや、今の状態だとどちらかというと可愛いの方だな!」

 

悠雷、普通に看破したなあ、レティシアさんが姿を封印してること

 

「な、なに!?お前は何者なんだ!?」

 

「新生ノーネームのボケ担当とでもいっておこう!」

 

「俺達はお笑いコミュニティじゃねぇよ!」

 

「今からでも遅くない。さあ!変更しよう!」

 

あ、悠雷の後ろに転移陣が。………あ、刀飛んできたな

 

「これ以上ボケてると戻れなくなるから、いい加減にしろ!」

 

そう言うと、転移陣は消えた

 

黒ウサギが「かっこいい」と呟いていたのは聞かなかったことにしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、何とか元の状態に戻し、追加二人の紹介をした(悠雷はごみ袋に入っております)俺達は、レティシアの来た理由を聞いていた

 

「新生ノーネームがどの程度の力を持っているのか、それを確認しに来たかったんだ。何故窓から入室したかというのは、ジンに会わせる顔が無いからだよ。お前達の仲間を傷付ける結果になってしまったからな」

 

ここで十六夜が呟いた

 

「吸血鬼?なるほど、だから美人設定なのか」

 

「は?」

 

「え?」

 

「ん?」

 

上から順にレティシア、黒ウサギ、俺と続く

 

「いや、いい。続けてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「実は黒ウサギ達が、″ノーネーム″としてコミュニティの再建を掲げたと聞いたとき、なんと愚かな真似を……………と憤っていた。それがどれだけの茨の道か、お前が分かっていないとは思えなかったからな」

 

レティシアは一拍おいてから話した

 

後ろから、「だせぇーー!」という声が聞こえたが、空気を読んでいないため無視しておこう

 

「コミュニティを解散するように説得するため、ようやくお前達と接触するチャンスを得たとき……………看破出来ぬ話を耳にした。神格級のギフト保持者と地球の理が、黒ウサギ達の同士としてコミュニティに参加したとな」

 

黒ウサギよ、何故にチラチラ俺と十六夜を見るんだよ。仕方ないじゃないか、もう終わったことだ

 

「そこで私は一つ試してみたくなった。その新人達がコミュニティを救えるだけの力を秘めているのかどうかを」

 

黒ウサギが間髪入れずに問う

 

「結果は?」

 

レティシアは苦笑いをしながら

 

「生憎、ガルドでは当て馬にもならなかったよ。そこの地球の理……」

 

「城崎甲だ。一々、地球の理って呼ぶな。それは俺達の総称だ」

 

「そうだったな。すまない。城崎以外の彼女達はまだまだ青い果実で判断に困る。…………こうして足を運んだはいいが、さて。私はお前達に何と言葉をかければいいのか」

 

十六夜が呆れた様に言った

 

「違うね。アンタは言葉をかけたくて古巣に足を運んだんじゃない。古巣の仲間が今後、自立した組織としてやっていける姿を見て、安心したかっただけだろ?」

 

「俺もそう思うね。生き物は皆、過去にいた場所のことを気にするし。仲間がいるなら余計に気にかかるしな」

 

「…………ああ。そうかもしれないな」

 

レティシアが自虐気味な笑みを浮かべる。レティシアそんな笑みをしてると

 

「そんな笑い方するの、やめようぜ」

 

悠雷が来るぜ

 

「ああ。その不安を払う方法があるってのにな」

 

十六夜が続ける

 

「何?」

 

「実に簡単な話だ。″ノーネーム″が魔王相手に戦えるのかが不安で仕方がない。ならその身で、その力を試せばいい。ーーーどうだい、元・魔王様?」

 

「ふふ…………なるほど。それは思い付かなかった。実に分かりやすい。下手な策を弄さず、初めからそうしていればよかったなあ」

 

レティシアが弾けるように笑う

 

「ちょ、ちょっと御四人様?」

 

黒ウサギが慌て出す。だが、もう遅い

 

「ゲームのルールはどうする?」

 

十六夜が微かに笑みを浮かべる

 

「どうせ力任せだ。手間暇かける必要もない。双方が共に一撃ずつ撃ち合い、そして受け合う」

 

「ほうほう、キャッチボールいや、ボールじゃないか」

 

「最後まで倒れなかった者の勝ちってところか」

 

そう言うと、十六夜とレティシアは弾けるように中庭へ飛び出す。正しく直すならそれより早く悠雷が移動していたが

 

俺も窓から飛び降りる

 

「へえ?箱庭の吸血鬼は翼が生えてるのか?」

 

そう。レティシアは飛んでいた。まあ、そこまでの問題ではないが

 

「ああ。翼で飛んでいる訳ではないがな。…………制空権を支配されるのは不満か?」

 

「いいや。ルールにはそんなのなかったしな」

 

「俺的には直上でも問題ないぜ?」

 

「俺に至っては、最終、飛べば一緒だしな」

 

十六夜、悠雷、俺と順番に答えた

 

レティシアは自身のギフトカードを取り出す

 

俺と悠雷は一番手を十六夜に譲り、後ろへ下がる

 

「レティシア様!?そのギフトカードは」

 

「下がれ黒ウサギ。力試しとはいえ、コレが決闘であることに変わり無い」

 

レティシアのギフトカードから一本のランスが顕現する

 

「互いにランスを一打投擲する。受け止められねば敗北。悪いが先手は譲ってもらうぞ」

 

「好きにしな」

 

レティシアはランスを構えて全身のバネを使いながら投げた

 

「ハァア!!!」

 

投擲されたランスは摩擦で赤く成りながら十六夜へと向かっていく

 

「カッーーーしゃらくせぇ!」

 

そう言うと、十六夜はランスを殴り付けた

 

「「ーーーは……………??」」

 

「ふーん。なかなかだな」

 

ランスは砕け、散弾銃もかの如く、レティシアへと跳ね返される

 

ん?レティシアが不味いことになってるって?大丈夫だ。だって

 

 

 

 

次の瞬間、レティシアへと跳ね返された砕けたランスは、ただの金属の粉となった

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、十六夜にレティシアさん。ルール違反は止めようぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この場には、最速《悠雷》がいるんだからな

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