問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ?    作:鴉紋to零

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耀の奪還のようですよ?

城の中は、案の定ボロボロだった

 

だが、ギャオスがいることはマナの反応でわかったのだが、数が多すぎて耀と飛鳥のマナを断定するまではにはいきつけなかった

 

ギャオスにも感知能力があるからバレている気もするが、一応、俺は声を潜め

 

「十六夜。俺は右を調べるから。お前は左を調べろ」

 

「わかった」

 

こうして、俺達はめいめい二人を探すことになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かれこれ、十数分。俺は違和感を感じていた

 

おかしい。ここまでマナの痕跡が残っていないとなると、耀は何処に行ったんだ?

 

俺は、まだ行っていない場所を探しながら考える

 

その時、微かに。ほんの微かに、声が聞こえた

 

「!!上か!」

 

俺は階段を使うのももどかしく、天井をぶち抜いて、上の階へと向かう

 

「耀!」

 

天井を幾枚もぶち抜いてたどり着いたのは、広いバルコニーだった

 

「フッ!キタカ、チキュウノコトワリヨ!」

 

ああ。やっぱりか

 

「やっぱりお前か、イリス。通りでマナの痕跡が一切ないわけだ」

 

そこには、この星の生物とは思えないような姿をした、ギャオスの亜種、イリスがいた

 

話せないはずのこいつが話せているのは、耀からマナを吸いとったからだろう

 

サイズは、普通のものより随分と圧縮され、五メートル前後といったところだろうか

 

「で、耀は何処だ?返してもらえれば、お前が襲ってこない限りはなにもしないつもりだが」

 

ここは箱庭だ。ここでの決まり事には従っておくべきだろうと怒りを押さえ込み、一応、イリスに問う

 

「チャパツノメスナラワタシノタイナイダカエシテホシクバ、ワレヲタオシテミヨ!」

 

この言葉に俺は、押さえていた怒りを爆発させた

 

「OK。なら死ね」

 

俺は、バーニング・シフトlevelⅤを発動する

 

「ユケ!ギャオスヨ!」

 

左右から数十体のギャオスが飛び掛かってくる

 

こちらも縮小され、小さくなっているようだが

 

「数で押せばどうにかなると思ったか!!」

 

ギャオスの飛びかかりが当たるまで、二秒のところで、俺は、体内のマナを回りに放出する

 

「ハァ!」

 

俺を中心に大爆発が発生する

 

近距離にいたギャオスはおろか、離れていたイリスにも爆発の衝撃が届く

 

「グッ……」

 

イリスの巨体がよろめく

 

「もらった!」

 

俺はイリスの懐へと潜り込み、下から上向きにアッパーカットをマナでブーストしながら放つ

 

「グガッ……」

 

上を向き更によろめくイリス

 

俺はその瞬間、イリスの人を捕獲するところと思われる場所にマナを纏った抜き手で突き刺し、横に広げる

 

「当たりか!」

 

中には、耀がいた。しかし顔色も悪く、いつも首にかけている生命の目録もなかった

 

奪われたのなら、後からその事を吐かせるかと、冷静になっている頭で思考する

 

無理矢理、イリスの神経らしきものを引きちぎりながら耀を抱え、その場から飛び退く

 

俺のいた場所には八本の触手が刺さっていた

 

間一髪か

 

「耀!大丈夫か!」

 

俺は、叫びながら耀にマナを送る

 

いつもならその人にあったマナを送るのだが、生命の目録がない以上、危険と判断した俺は、自分のマナを適合させずに送っている

 

「ぅ…………。こ……う?」

 

「良かった!気がついたか!」

 

「うん。私、いったい?」

 

「まあ、それは終わってから話す、今は休んでな」

 

「うん。わかった」

 

俺は、耀の頭を撫でてから、イリスの方へ向き直る

 

 

 

 

 

 

だが、肝心なイリスが消えていた

 

「なに!」

 

俺は、即座にマナを探知する

 

「グッ、アッ。ハイパー…………キ、サマ……」

 

それより早く、イリスの最後の言葉が聞こえた

 

「なっ!アイツ、自分の仲間のマナを吸っていやがるのか!?」

 

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