問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ?    作:鴉紋to零

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ハイパー登場のようですよ?

「いやー、おつかれさん。イリス。いい手駒として働いてくれてありがとう!」

 

イリスの後ろにいると思われる、ハイパーと呼ばれた者の声が聞こえる

 

「慈悲深い僕は、君のマナを少しだけ残して上げよう。少しでも長く苦しむようにね♪」

 

イリスの首らしきところの奥から突き出てきたのは、人の指ほどの触手だった

 

「グァ!」

 

「いいねぇ、その声!もっと苦しめよ!叫べよ!さあ!さあ!」

 

俺はまた、軽く怒りを覚えていた

 

こちらとしては、数が減ってくれる事を喜ぶべきなのだろうが、いくら敵とはいえ、このようなところを黙ってみていられるほど俺の精神は図太くない

 

なので俺は、右手に三発のハイプラズマ火球を作る

 

ただし、今回のはホーミング弾なので、イリスに当たることはない

 

「よっと!」

 

三ツ又に別れた火球がイリスを越え、一点で交わる

 

「うわ!危ないな、まったく」

 

チッ。外したか

 

その時、声の発生する場所がイリスの上に変わった

 

「へえ、地球の理といっても。人形なんだね」

 

俺は、イリスの上を見上げる

 

そこには、水色の髪をした人間がいた

 

否、人ではなかった。手はイリスの触手のように人の爪に当たる部分が変化していた

 

胸の部分からは淡い橙色の光が見えている

 

だが、何より俺が気になったのは

 

「へえ、最近のイリスは人の姿まで真似られるようになったのか」

 

そう。顔や体付きが耀そっくりだったのだ

 

声は完全に別人だとわかるのだが、人としての部分は全て耀にそっくりだった

 

「まあ、これみたいな平凡なやつには出来ないハイパーだけの特権だよ」

 

手についたイリスの血液を振り飛ばしながら。それは言った

 

「そうだ。地球の理君。これ、欲しいでしょ?」

 

そいつが、ポケットから何かを取り出す

 

「あ、私の!」

 

どうやら、耀の方が早く気づいたようだ

 

「お前か、耀の生命の目録を奪ったのは」

 

「その通り!さあ、交換といこうじゃないか!」

 

「交換だと」

 

「そう!君のマナ全てとこれを交換しよう!」

 

チッ。こいつ、やっぱり俺狙いか。まあ、生命の目録の恩恵の内容を知らないだけましか

 

「………………わかった」

 

「甲!」

 

耀が叫ぶ。そりゃそうか、自分のせいで友人を死なせようとしてしまってんだもんな

 

「以外と自分の命を使うことに躊躇わないね」

 

「まあな」

 

適当に返してハイパーのもとへと歩みを進める。ん?ホントに死ぬつもりかって

 

そんなこと…………万が一にでもあると?

 

俺の手が閃き、ハイパーの手にある生命の目録を掠め取る

 

そのまま。俺は、足からジェット噴射でその場を離れる

 

「ふーん。以外と速いんだね。でも、今の行動は地球の理としてはどうなんだろ?」

 

「まあ、奪われた以上。奪い返してもいいだろ」

 

そう言いながら、耀のもとへ振り返らずに近付く

 

「ほら、これで立てるか?」

 

耀に生命の目録を握らせる

 

「うん。ありがとう。でも、心配をかけるのは良くない」

 

耀が立ち上がりながら言う

 

「すまんすまん。まあ、無事ってことでよしとしてくれ」

 

俺は、ハイパーに向き直る

 

「さあ、後はお前を倒して帰るだけだ」

 

ハイパーは呆れながら言った

 

「ま、それは叶わないけどね」

 

ハイパーの周りに風が吹く

 

「さあ、それはそれはどうかな!」

 

俺は、バーニング・シフトlevelⅤから更にマナを加速させて、Ⅵにまで引き上げた

 

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