問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ?    作:鴉紋to零

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五人は外へ飛び出したようですよ?

「サ、サンドラが!?え、ちょ、ちょっと待ってください!彼女はまだ十一歳ですよ!?」

 

ジンは軽くパニックになりながら白夜叉に問い詰める

 

「あら、ジン君だって十一歳で私達のリーダーじゃない」

 

何を今さらと言わんばかりに、いや、確かに今更ではあるのだが、飛鳥はさも当然な様子で答える

 

「それはそうですけど………………!いえ、だけど」

 

ジンは渋るような口調で何かを言おうとしたが結局何も言えなかった

 

「なんだ?御チビの恋人か?」

 

「なら全力でハプニングを起こさないとな!」

 

その隙をこの二人が見過ごすわけもなく、案の定おふざけが入った

 

「悠雷。お前のハプニングには録にましな物がないから止めろ」

 

一応、フォローはしておく。………………効果はないだろうがな………

 

「ち、違います!失礼なことを言うのは止めてください!!」

 

特にジンの恋愛について興味のない耀が、話の催促をした

 

「それで?私達に何をして欲しいの?」

 

「そう急かすな。実は今回の誕生祭だが、北の次代フロアマスターであるサンドラのお披露目も兼ねておる。しかしその幼さ故、東のフロアマスターである私に共同の主催者(ホスト)を依頼してきたのだ」

 

………何かキナ臭いな

 

「何故北の他のフロアマスターと共同でやらないんだ?」

 

「………………うむ。まあ、そうなのだがの」

 

急に歯切れが悪くなる白夜叉

 

何か裏がありそうだな

 

「まだ落ち着いていないこの期を狙って魔王が攻めてくるとかか?」

 

悠雷が一見真剣そうに、だが、内心は楽しそうにも見える顔で考察を述べる

 

「もしくは、幼い権力者をよく思わない組織があるってのか」

 

俺は軽く苛立ちながらも怒りを抑え、白夜叉に問い詰める

 

「んー………ま、そんなところだ」

 

その言葉を聞いた途端に飛鳥は何かを落胆したような、不愉快な顔に歪んだ

 

俺も少し呆れというか、何か言いようもない残念な思いになった

 

「………………そう。神仏の集う箱庭の長でも、思考回路は人間並みなのね」

 

「うう、手厳しい。だが、全く持ってその通りだ。実は東のマスターである私に共同祭典の話を持ち掛けてきたのも、様々な事情があってのことなのだ」

 

申し訳なさと無念が表に出るほど、白夜叉の苦々しい思いが伝わってきた

 

同じ神仏として心苦しいが、それでもなお事情を説明しようとする白夜叉に待ったの声がかかった

 

「ちょっと待って。その話、まだ長くなる?」

 

「ん?んん、そうだな。短くともあと一時間程度はかかるかの?」

 

………………何だって?

 

下手をすれば、いや、下手をしなくとも真と黒ウサギが追い付くのに十分な時間である

 

その時、とっさにジンは白夜叉に懇願した

 

「し、白夜叉様!どうかこのまま、」

 

「雷速!」

 

「ジン君、()()()()()()

 

残念。ジンはこの時に一つ大切なことを忘れていた

 

ここにいるのは大なり小なり、というか一名特大の問題児しかいないのだ

 

そんなメンバーがいる場所で咄嗟に叫んだからといって上手くいくわけはないのである

 

ジンは下顎を力強く閉じて、悠雷に羽交い締めにされていた

 

その隙を問題児筆頭とも言える人物が見逃すわけもなく、白夜叉を促す

 

「白夜叉ー今すぐ北側へ向かってくれ!」

 

いきなりドタバタしだした場の空気に付いていけていない白夜叉は困惑した表情で尋ねる

 

「む、むぅ?別に構わんが、何か急用か?というか、内容を聞かずに受諾してよいのか?」

 

「大丈夫だ!問題ない!てか、そっちの方がおもしれぇ!」

 

ジンを羽交い締めにしながら悠雷が楽しそうに叫んだ

 

「そうか。()()()()()いやいや、それは大事だ!娯楽こそ我々神仏の生きる糧なのだからな。ジンには悪いが、面白いなら仕方がないのぅ?」

 

先も言った通り、ここには問題児しかいない(ジンの味方はいない)のである

 

「………………!!?………!!?」

 

まさかの常識人と思っていた白夜叉の反逆である

 

かのブリテンの王も驚く反逆にジンは声にならない悲鳴をあげる

 

死にもの狂いと言わんばかりに暴れまわるジンを嬉々として押さえ付けながら白夜叉の行動を待つ

 

白夜叉は簡単に柏手を打った

 

「_________ふむ。これでよし。これで御望み通り、北側についたぞ」

 

「「「「「_________………は?」」」」」

 

俺達五人はそれぞれ胸のうちに思うものが有っただろうが、それを意識することもなく外へ飛び出した

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