問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ?    作:鴉紋to零

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理達はギフトゲームに参加するようですよ?

ツッコミカップルに捕まった俺と耀ばサウザンドアイズ゙の支店に戻り、茶を啜っていた

 

事の経緯を白夜叉と話しながら、少し強めの抹茶を飲む

 

「そうか。ふふ。なるほどのう。おんら達らしい悪戯だ。しかじ脱退゙とは穏やかではない。ちょいと悪質だとは思わなんだのか?」

 

微笑を浮かべながら、軽く耀に問う白夜叉

 

「それは………うん。少しだけ私も思った。だ、だけど、黒ウサギだって悪い。お金が無いことを説明してくれれば、私達だってこんな強行手段に出たりしないもの」

 

頬を少しだけ膨らませ、拗ねたように耀は答えた

 

「普段の行いが裏目に出た、とは考えられんのか?」

 

言い回しは叱りつける先生のようだが、白夜叉の問いは何故かあまりキツい問いに聞こえなかった

 

「それは………そ、そうだけど。それも含めて信頼の無い証拠。少しは焦ればいい」

 

そう言うと耀は自分の和菓子に手を伸ばし、リスのように頬張りながら口に入れる

 

「まあ、今回の件は喧嘩両成敗ってところだな」

 

俺は残りの茶を飲みきると、そう言って話をまとめた

 

「耀。良かったら俺の和菓子いるか?」

 

日頃から甘いものをあまり食べない俺は、自分の和菓子を耀に薦める

 

「いいの?」

 

「ああ」

 

実際のところ、別に自分で食べても良かったのだが、耀があまりにも幸せそうに食べていたのであげたくなったのはここだけの話である

 

「そういえば、大きなギフトゲームがあるって言っていたけど、ホント?」

 

「本当だとも。特に、おんしらに出場して欲しいゲームがある」

 

「俺達にか?」

 

耀は残りの和菓子を口に入れて、白夜叉の出したチラシを見る

 

俺も肩から顔を覗かせる

 

『ギフトゲーム名゙造物主達の決闘゙

 

・参加資格、及び概要

 ・参加者は創作系のギフトを所持。

 ・サポートとして、一名までの同伴を許可。

 ・決闘内容はその都度変化

 ・ギフト保持者は創作系のギフト以外の使用を  一部禁ず。

 

・授与される恩恵に関して

 ・゙階層支配者゙の火龍(かりゅう)にプレイヤーが希望する  恩恵を進言できる。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、両コミュニティはギフトゲームを開催します。

 

゙サウザンドアイズ゙印

 

゙サラマンドラ゙印』

 

「………?創作系のギフト?」

 

「耀の生命の目録(ゲノム・ツリー)なんかか?」

 

「うむ。人造・霊造・星造問わず、製作者が存在するギフトのことだ。

北では、過酷な環境に耐え忍ぶために恒久的に使える創作系のギフトが重宝されておってな。その技術や美術を競い合う為のゲームがしばしば行われるのだ。

そこで耀ならば父から譲り受けたギフト_____生命の目録(ゲノム・ツリー)

甲ならばその右腕に通しておる精霊の奏者(スピリッツ・タクト)は技術・美術共に優れておる。

特に生命の目録(ゲノム・ツリー)は人造とは思えんほどな。両方とも展示会に出しても良かったのだが、そちらは出場期限がきれておるしの。

だが、両方の恩恵ならば力試しのゲームも勝ち抜けると思うのだが………」

 

「んー。耀、どうする?」

 

俺自身はどちらでも良いのだが、耀が出たいというのであれば全力で戦う気はある

 

「実は北に来る前に言っていた本件とは別に、祭りを盛り上げるために一役買って欲しいのだ。勝者の恩恵も強力なものを用意する予定だが………どうかの?」

 

俺の問いと白夜叉の追加説明を聞いて、耀は少し考える動作をしたが小首を左右に振った

 

しかし

 

「ね、白夜叉」

 

耀は白夜叉に思い立った質問を聞く

 

「なにかな?」

 

「その恩恵で………黒ウサギと仲直り出来るかな?」

 

………ああもう。耀が滅茶苦茶可愛いぜ糞野郎

 

可愛らしく小首を傾げる耀

 

白夜叉は何時もの耀なら余りしないであろう言動に顔が驚愕に染まっていたが、次の瞬間に暖かく穏和な笑みで頷いた

 

「出来るとも。おんしにそのつもりがあるならの」

 

「分かった」

 

そう白夜叉に返事をすると、今度は俺の方に向き直って耀はこう言った

 

「甲。私と一緒に出てくれる?」

 

珍しい耀からの注文に俺はテンションを上げすぎないように注意しながら答えた

 

「おう、勿論だ。だが、出るからには優勝目指すぞ!」

 

「うん!」

 

元気な返事が縁側に響いた

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