問題児たちと地球の理が異世界から来るそうですよ? 作:鴉紋to零
本当に申し訳ない………
一方、その頃
甲side
夕日の色にも似た煉瓦造りの闘技場で、俺と耀は決勝戦を行っていた
相手は、記憶通りなら゙ロックイーター゙なるコミュニティのゴーレムだ
名ば石垣の巨人゙らしい
実力はまあ、本音を言うと弱い。いくら
そして、敵は敵陣にではなく自陣にいた
『お嬢おおおおお!!そこや!今や!後ろに回って蹴飛ばしたれ!旦那はそこに追撃やぁぁぁぁぁ!!』
三毛猫が騒がしい。重大な問題というほど大事ではないが、それでも騒がしくされると気が散るものだ
耀は三毛猫のテンションの高さに無関心なようで気にせずに戦闘している
「これで、終わり………!」
旋風を操り、巨人の背後を取った耀は頭の陥没するほど蹴り飛ばす
推測するに、象の体重を自身に加算しているとみた
倒れ来る巨人を前に、オーバーキルのような気もしないでもないが一応、追撃を加える
(ウォーターカッター出来るか?アクア?)
(造作もないです)
(頼む)
心の中での会話なので、タイムラグはない
直ぐ様両手に持った水剣が内部で高速の回転を開始する
「おらよッ!」
空中で一回転して自身の回転も付加した一閃は、紙を裂くようにいとも容易く巨人の腹を切断した
『うおおおおおお!!!お嬢おおおおお!!旦那あああああああ!!!』
観客の歓声の超えも響くが、三毛猫が一番近くにいる分とてもよく聞こえる
耀はそんな三毛猫に目配せをして片手を向け、微笑を見せる
軽く拳を握る程度のガッツポーズを三毛猫に見えるようにした俺は、上にある主賓席を眺めた
少し時間がたつと、柏手の音が響いた
「最後の勝者ばノーネーム゙出身、春日部耀と城崎甲に決定した。これにて最後の決勝枠が用意されたかの。決勝のゲームは明日以降の日取りとなっておる。明日以降のゲームルールは………ふむ。ルールはもう一人の゙
………へぇ。あれがサンドラか
俺よりは薄い橙とも朱色とも取れる髪に色鮮やかな衣装を着ている
まだ服も立場も着こなせていないという感じだが、それは今後の期待である
一言二言白夜叉と話して、緊張が少しばかり解れたのか少し余裕の出来た鈴とした声で話し始める
「ご紹介に与りました。北のマスター・サンドラ=ドルトレイクです。
東と北の共同祭典・火龍誕生祭の日程も、今日で中日を迎えることが出来ました。
然したる事故もなく、進行に協力下さった東のコミュニティと北のコミュニティの皆様にはこの場を借りて御礼の言葉を申し上げます。
以降のゲームにつきましては御手持ちの招待状をご覧下さい」
観衆が同じタイミングで招待状を覗き込む様子が見れた
俺も耀が持っていた招待状を肩越しに覗く
『ギフトゲーム名゙造物主達の決闘゙
・決勝戦参加コミュニティ
・ゲームマスター・゙サラマンドラ゙
・プレイヤー・゙ウィル・オ・ウィスプ゙
・プレイヤー・゙ラッテンフェンガー゙
・プレイヤー・゙ノーネーム゙
・決勝ゲームルール
・お互いのコミュニティが創造したギフトを比べ合う
・ギフトを十全に扱うため、一人までの補佐が許される
・ゲームのクリアは登録されたギフト保持者の手で行う事
・総当たり戦を行い勝ち星の多いコミュニティが優勝
・優勝者はゲームマスターと対峙
・授与される恩恵に関して
・゙階層支配者゙の火龍にプレイヤーが希望する恩恵を進言できる
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、両コミュニティはギフトゲームに参加します。
゙サウザンドアイズ゙印
゙サラマンドラ゙印』
着任を兼ねての決勝戦ギフトゲーム内容の紹介が終わると今日の大祭はお開きとなった
俺達が黒ウサギ達の元に向かっている時、既に問題は起きていた