この世界は君たちの知っている世界じゃない。あるべきものが無かったり、本来、無いものがあったりする。だけど、世界が理不尽なのは変わりない。その中でどう抗い、どう切り抜け答えを導くか楽しみだよ……
……如月伸太郎君……
シンタローside
今日は厄日だ……二年ぶりに外に出てみれば、女性店員困らせるしテロに巻き込まれるし、気絶してるうちに何か訳のわからないフード集団に拉致られて、何かモモがその中に居るし、勝手に話聞かされて入団させられるわ。
本当に何なんだ……まさか❗今までの全部お芝居で、俺のニート生活を終わらせる気か❗って……んなわけあるはずがない…俺の社会進出にそこまでする価値なんて無いだろうし考えすぎだな。
時計を見ると時間は七時になっていて、あのメカなんとか団から解放されて、この公園のベンチで四時間は過ごしていた。そろそろ腹も減ったし、家に帰るか。キーボードは結局買えなかったし、また明日外に出るのか……やだなぁ…外出たくないなぁ……
明日外に出ることに対して苦悩していると、スマホに挿したイヤホンから甲高い声が、俺の左耳を殺しにかかる。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ❗❗」
「うわぁ❗何だよ❗いきなり❗」
「やっと気づきましたか~ご主人。さっきから呼んでるのに何で気づかなかったんですか~?」
「考え事してたんだよ……」
「どうせ外出たくないなぁとかその辺ですよね?」
「うぐっ❗…まぁそれはいいとして……あいつらには絶対に関わらないからな❗」
「えぇ❗明日の遊園地の件はどうするんですか⁉」
「知らん❗明日はキーボードを買うだけだ❗」
「えぇ❗つまんないですよ❗」
「うるせぇ❗俺は明日のためにも早く帰って寝る❗深夜にがなりたてるなよ❗」
「明日のためって……どれだけもやし何ですか~?」
「何とでも言え❗」ダッダッダ
「ご主人❗そんなに走ったら危な…ご主人❗❗避けて❗」
「んだよ❗…えっ?」
こんな偶然ってあるのか……?俺が走り出して建設中のビルの前を通ったタイミングで、鉄骨が落ちてくるなんて……距離的にも走れば間に合う、だけど、この時の俺は動けなかった。
人が林檎をかじり咀嚼し、果汁を啜り舌で味を感じ取り、脳はそれを初めて林檎と理解するように、俺は目に移った光景を理解する。だけど、もうその時にはもう間に合わなかった。鉄骨が俺の体の上に落下し、右腕が潰れた感触と体中が軋む痛みが俺を襲い、体から力が抜け俺は意識を失った。
……ホントに厄日だ…せめてアヤノ以外の友達も欲しかった…………
シンタローsideout
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