カゲロウデイズ もう一つの夏の日々   作:劉騎913

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菅山君は前に描いてたクロスの主人公です


存在しない16日

 

 

シンタローside

 

駆け付けた時に目の前に写ったのは、首を握り潰されて、胴体と頭が離れて灰化した糞野郎と、それを見て顔を青ざめて硬直しているキドと、悲鳴を上げて気絶したモモとマリー、そして、右手に白いシュシュを握り締めた返り血まみれのカイザだった。

間に合わなかった…………こんなに惨たらしく殺すなんて……それに、片手で首を握り潰すほどの力を出すとは………あの綺麗な顔からは想像付かないほど、汚くて残虐だ……

 

「マリー❗モモさん❗大丈夫っすか❗」

 

「大丈夫、気絶してるだけだよ」

 

菅山は右手に持ったシュシュに何か思い入れがあるのか、ひたすら悔やんでいる様子を見せている。

 

「絵里……っ…助けられず…すいませんでした……っ」

 

「酷い…」

 

「酷い…?笑わせるな❗こいつはこれだけの仕打ちを受けて当然なんだよ❗ただ、執行者が僕になっただけだ……」

 

「だからって、ここまでする必要はあるのか?」

 

「そんな偽善心は必要ない…僕は守れなかった人の為に戦った。手段なんて関係ねぇ…これが正義だ」

 

手段なんて関係ない…………それだったら、やっていることがいくら敵討ちでも、そこで灰になってる蟷螂野郎と変わらないじゃないか

 

「お前の信じる正義って、私怨でオルフェノクを殺すことなのか?」

 

「知るか。少しは自分の頭で考えやがれ。僕は前の世界では選べなかったから仲間を失った。この世界でもだ。だから、戦う覚悟が無いなら今すぐベルト捨てな。どうせ戦わないならいらないだろ?」

 

菅山はカイザフォンを右手で外し、変身を解除する。

戦う覚悟…………確かにまだできてないかもしれない。だけど、俺の信じる正義が偽善だとしても、俺は人としての倫理を失ってまで、戦いたくない。

 

「ぐっ❗………とうとう来たか❗」

 

「大丈夫か⁉」

 

「……触るな❗」

 

胸を抑えながら苦しむ菅山の体からは、オルフェノクの滅びを告げる青白い炎が現れていた。

 

「………こうなる…覚悟がない…なら………ベルトを…………捨………て」

 

菅山の体は青白い炎と共に、みるみる灰となり、カイザギアごと跡形もなく崩れ落ちた。

一度見たことある光景だが、あの時は興奮していたから、あまり気にしなかったが、ここまでしっかりと目に焼き付いてしまうと、体の中に虫が這いずるような不快感が増し、吐き気に襲われる。

 

「戦う覚悟………」

 

「とりあえず、二人を運ぼう。キド立てる?」

 

「あぁ……立て…る」

 

惨たらしい光景を目の当たりにしたせいか、キドはかなり顔色が悪く、立ち上がるのすらやっとの状態だった。モモとマリーは全く目を覚まさない。これからずっと目を覚まさないんじゃないかと凄く心配になっていたが、菅山の言葉と死に様が頭を過って、体が全く動かない

 

「御主人?……大丈夫ですか?」

 

「お前か……戻ってきたのか…大丈夫だよ」

 

「大丈夫には見えませんよ」

 

「シンタローさん、ちょっと休んだほうが」

 

そんなに顔色が悪いのか。そう言えば、汗を凄くかいてる。いくら暑くても、ここまで汗をかくことは無いはずなんだが…………

 

バチッ❗バチッ❗バチッ❗バチッ❗

 

「「「何だ⁉」」」

 

モモとマリーとキドの頭の辺りに、赤い稲妻が走る。稲妻の走った方向から察するに何かから発射されたみたいだ。だけど、発射された方向を見ても誰もいなかった

 

「ん……お兄ちゃん」

 

「モモ❗大丈夫か❗」

 

「……いったい何があったの?」

 

「はっ?」

 

どういうことだ?あんな物を間近で見て、気絶までしているのに、まるでわかっていないような顔をしていやがる………

 

「…あれ?…私、寝ちゃってたの?」

 

「……何で俺はここに?」

 

「シンタロー君……これ」

 

「あぁ…これって」

 

 

 

 

,記憶が消えている,

 

 

 

 

としか考えられない。そうでもないと、ここまでいつも通りの表情でいる理由が見つからない。だとしたら、原因はさっきの稲妻か?誰かが意図的に記憶を消したとなると、余計にわからなくなる。だが、一発だけ多かったような気がするが…………もしかして、俺も狙われていたのか?

 

ピローン

 

「御主人、ユサさんからLINE来てます」

 

「そう言えば、あいつ水買いに行ったきり戻ってこないな」

 

「向こうでも何かあったんですかね?」

 

あいつも一様、オリジナルだし簡単にやられるとは思わないが、いや、やられてたらLINEなんてできないか。

 

 

 

ユサ

すまない。

ヤボ用ができたから先に帰るよ。

 

 

あいつ、勝手に帰っただけじゃねぇか。個人プレイヤーすぎんだろ。人のこと言えないけど

 

「ユサ君なんて?」

 

「………帰ったらしい」

 

「じゃあ僕らも帰ろうか」

 

「あぁそうだな。何故か体がダルいし」

 

「私も何か体がダルいです」

 

本当のことを知ればダルいじゃすまなくなるな。

俺達は足早に遊園地から立ち去り、俺とモモは自宅に、あいつらはアジトに帰った。

だが、その夜、菅山の最後の言葉と謎の赤い稲妻が脳裏に過って、全く眠りに付くことはできなかった。

 

シンタローsideout

 

 

 

 

 

 

 

?side

 

「ちっ❗一発外したか……まぁいいや。」

 

「デルタの力は残留する。力を手にするのは素晴らしい❗あっはっは❗」

 

 

ピュン

 

 

一発の弾丸が高笑いをする男の頭を突き抜け、男の高笑いと共に息の根を止める

 

「こいつも失敗か」

 

「まさか被検体二つが駄目だったとは…………改良しないとな」

 

?sideout

 

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