キドside
あいつは大丈夫だろうか?やっぱり、あんな強引な感じで団に入れられたことに対して嫌がっているのでは無いだろうか?ここを立ち去る時、顔色が悪かったが俺達が原因かもしれない…とても心配だ……それに止めてしまうかもしれないし、謝りたい。
「キド、顔色悪いよ?大丈夫?」
「ん?あぁ❗大丈夫だ。」
「どうせシンタロー君のこと考えてたんでしょ?俺達が原因でここを止めちゃうかもとか」
「ちっ違う❗あいつがこの団の情報を漏らさないか心配なだけだ❗」
何でバレたんだ…?あからさまに顔に出ていたのか?いや、そんなはずはない❗無いはず……
「ホントにキドはカッコつけっすね~」
「うるさい❗」
「だけど、僕も止めてほしくないな~彼、弄りやすいんだもん」
「何すかそれ、でも大丈夫じゃないすか?嫌なら断ってるだろうし」
「だろうね。彼、ちょっと楽しそうだったし」
「そ…そうか❗…いや、あいつにはこの団に居てもらわなくては」
「嬉しい癖に照れちゃって~って痛ぁぁぁぁ❗」
いつも通りからかってくるカノの脇腹に拳を一発打ち込む。
まったく懲りない奴だ。殴られるのが分かっているくせに、その減らず口を閉じる気配が無い。 こいつは本当に救いようがない……
「カノは本当に懲りないっすね~」
「カノ、いい加減にしなよ」
「痛いな~もうしないよ~マリーのポエムを読み上げる以外はね。確かマリーの机の二番目の棚の中に~」
「やぁぁぁめぇぇぇぇぇぇて❗」
「あはっはっは❗うぐっ❗」
人の黒歴史を漁って楽しんでいる悪趣味なバカの溝内に裏拳を放つ。喰らってからしばらくして、またこいつはケラケラと笑い始める。こいつにはプライドが無いのか?何故、ここまで嫌がらせをするのに躊躇いが無いんだ。俺には理解しがたい…いや、理解したくない。
「カノ頭おかしい❗」
「元からおかしいから気にしてるな」
「キド酷いよ~僕はいたって普通だよ」
「お前が普通なら世界はどうなる……ん?誰だ?」ゴゴゴゴ
突然、パーカーのポケットの中のスマホが俺チョイスの着信音をがなりたてる。
「何なんすか?その着信音」
「放っておけ。もしもし」
「もしもし❗団長さん❗お兄ちゃんそっちに行ってませんか⁉」
電話の主は三時間前に帰ったモモだった。かなり息が荒れている所から、そうとうマズい状況らしいな。シンタローの顔色も悪かったし心配だ。
「モモか❗シンタローがどうした⁉」
「お兄ちゃん……あれから帰ってきてないんです❗どこ探しても居なくて……エネちゃんとも連絡が取れなくて」
「わかった❗俺達も探しに行く❗」
「ありがとうございます❗それじゃ❗」プツン
シンタローが帰ってきてない…?あいつは昼下がりには帰ったはずだ。いなくなったとしたら、何かしろの事件に巻き込まれたのかもしれない❗それにエネとも連絡が付かないのは怪しい…こんな所で新入団員と別れたくはない……
「シンタロー君がどうしたの?」
「わからないが行方を眩ましたらしい……」
「それって…」
「……何かに巻き込まれたのかも知れないっすね」
「そんな……」
「とにかく探しに行くぞ❗」
「わかった❗」
「マリー行くっすよ❗」
「うん❗」
シンタローの奴どこをほっつき歩いているんだ?このまま何もなければいいんだが……
無事で居ろよ❗
キドsideout