カゲロウデイズ もう一つの夏の日々   作:劉騎913

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始まりの8月15日 【8】

 

 

「…………実は僕もオルフェノクなんだ」

 

「やっぱりな」

 

何が、やっぱりな、だよ。絶対に俺が正体明かさなかったら、お前今ビビってただろ?

 

「それとオルフェノクについての説明もしよう」

 

「よろしく頼む」

 

それからユサは、俺にしたのと同じ説明を連中にした。

 

「説明上手いですね」

 

「別に上手くはないよ」

 

「なるほど、だいたいわかった」

 

「わかった所で、そろそろ変身解こうか?シンタロー君。それに団長さん」

 

「って❗お前まだベルト着けてたのか⁉」シュオーン

 

「シンタローこそ❗何で変身したままだったんだ⁉」

 

よっぽど恥ずかしかったのか、顔が真っ赤だ。て言うか、ベルト返すタイミング結構あったのに、何で返さないんだよ?その事の方が、俺がずっとオルフェノク態で

居たことよりおかしい。

 

「そういえば、オルフェノクの姿でも何かもう怖くないよね~お兄ちゃんだし」

 

「わかっちゃえば怖くないね」

 

「失礼っすよマリー」

 

失礼なのはお前もだ

 

「何か自然体だったよね~」

 

「御主人、威圧感0ですよね~」

 

人が黙って聞いてりゃあ調子に乗りやがって……揃いも揃って失礼な奴しかいねぇじゃねぇか、この団。

人がどれだけ覚悟決めて、姿晒したと思ってやがる。

 

「言いたい放題言いやがって……って言うか早く返せ❗」

 

「あぁ…すまん…………」ガチャ

 

キドは可愛がっていた子猫を取られた子供みたいに、不服そうに目を反らしながらカイザギアを返す。

中二病と言うかガキだこいつ……そこまでふて腐れることじゃねぇだろ。そもそもお前のじゃないし。まぁ俺のでも無いが

 

「ほら、返すよ」

 

「それは君にあげるよ。僕は戦いたくないし」

 

アタッシュケースも渡してくれるとは親切な奴だ。だけど、自分は戦いたくないから、俺に押し付けるってことだよな?まぁ戦いたくないってのはわかるけどな

 

「そうかよ。で3つ目は?」

 

「あぁそれはねぇ……」

 

ユサは顎を上げて、手を左目辺りに一瞬当てて話始める。

俺もこれからこのポーズ使おうかな。流行りみたいだし

 

「目に関する能力……持ってるよね?」

 

「まさかユサ君も?」

 

「そうだよ。カノ君」

 

「何でカノの名前知ってるの?」

 

あれ?まだ自己紹介してないよな?キドは最初に名前が出てたけど、カノの名前はまだ知らないはずなのにいつわかったんだ?

 

「君達についてはこの目が教えてくれた。キドさん、カノ君、マリーちゃん、セト君、モモちゃん、エネちゃん」

 

「相手の素性を読み取る能力か………」

 

そうだとしたら、仲間としては頼もしくなるけど、カノと手を組まれたら…………遊ばれるかもしれない……俺が

早く対策を考えなければ、二度目の死もあり得る。

 

「僕の能力は、目を見透かす、相手の情報を読み取る能力さ。だけど、名前ぐらいしかわからないんだけどね」

 

「範囲はあまり広くないと言うことか」

 

「まさか君にも能力があったなんて驚きだなぁ」

 

「俺と似てるっすね」

 

「ちょっと待て、俺は能力なんて無いぞ?」

 

「シンタローさんは特別っすから」

 

何だよ?特別って

 

「お兄ちゃんは能力なんていらないじゃん❗IQ168だし………」

 

「IQ168……凄いな………シンタロー君」

 

「だけど、モモちゃんは前のテスト2点だったらしいね(笑)」

 

「わぁぁぁ❗何でそれのこと知ってるんですか⁉カノさん❗」

 

「しかも二点分は楽描きだから、実質れ……痛っ❗何で殴るんだよ⁉意味わかんねぇ❗」ドガッ

 

モモは相等頭に来ていたのか、自分の失態をばらされて恥ずかしいのか、何の躊躇いも無しで、俺の顔に大振りの右フックをかます。

アイドルの癖に、兄貴の俺より腕力が有りやがる(兄貴の威厳は何処に)。頭と味覚と美的センスは壊滅的な癖に、力業に関してだけは兄貴を超えてやがる(お前がひょろいだけだろなんて言わないの)

 

「お兄ちゃんデリカシー無さすぎぃ❗だからいつまで経っても、年齢=彼女いない歴更新中なんだよ❗」

 

「その事は言うんじゃねぇよ❗更新中ってなんだよ⁉別に彼女なんて作ろうと思えば「無理」早いわ❗」

 

「もう❗御主人のモテない話なんてどうでも良いんで、明日は絶対に連れていってくださいよ❗遊園地❗」

 

「どうでも……」

 

「良いね~なら皆で行こうよ~遊園地」

 

「私も行きたいな~」

 

「マリーが行くなら俺も行くッス」

 

「なら団長として俺も行かないわけにはいかないな」

 

「普通に言えば良いの……いだだだだ❗ごめんなさい❗もう何も言わないから❗」

 

キドは半笑いで煽りかけるカノの右腕をあり得ない方向に折り曲げる。

これは個性的な愛情表現として取ってもよい物なのか?カノの苦しみ方を見る限り、キドは手加減をしていなさそうだが…………

 

「じゃあ決定ね。お兄ちゃん」

 

「俺に拒否権は「無い❗」ですよね~」

 

「僕も行くよ。楽しそうだし」

 

「じゃあ明日の朝早くから行こう。混む前に」

 

「そうですね❗そう言うことだから、お兄ちゃん。明日は早く起きてね」

 

「いや「やるの」yes your highness」

 

咄嗟にモモを格上と認めてしまった…………もう終わりだぁ…兄としての威厳は完全に無くなったし、ジェットコースターと人混みが死ぬほど苦手なのに、それを明日、満喫しに行くなんて………しかも、明日はかなりの悪天候(晴れ)だし、まさに地獄だ。

俺とモモは明日に備えて、家に帰宅した。その後、俺だけ母に説教された。何で俺だけ?

明日もし生きて帰って来れたら、この自室を出ないことを俺は誓う……絶対に誓う❗

俺は生き残る可能性を信じ、眠りに着く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生き延びたい………

 

シンタローsideout

 

 

始まりの8月15日 完

 

 

 




次章に続きます
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