牙狼~ゲイムギョウカイに吹き荒れる金色の嵐~   作:狼の騎神ガロ

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ついに10話きたぁぁぁ!

今回ついに稜牙があの力を継承!

ここで多くは語りません、とにかくご覧あれ!


10話 駿馬

翌朝……

 

「起きろぉぉぉぉぉぉ!」

 

メガホンで稜牙を起こすうずめ。

 

「ん?ぬぅぁ…」

 

気だるそうに目を覚ます稜牙。眠そうに目を擦る。

 

「まったく、朝弱いよな稜牙」

 

「仕方ないだろ、ホラーは夜出現するんだ。夜型の生活になっちまうのも無理ないだろ?」

 

「まあそれもそうだけどよ…早くコーヒーでも飲んで目を覚ましてこいよ」

 

そして稜牙は布団からでて、近くにいる、自身の相棒を指にはめる。魔導輪 ザルバだ。

 

「おはよう、ザルバ」

 

「よぉ、稜牙」

 

稜牙の呼びかけに、ザルバは口をカチカチと動かし答える。

 

「稜牙、そういや、こないだフォルネウスを討伐して、お前はホラーを百体討伐したことになった。いよいよお前も、試練の時のようだな」

 

「試練の時?」

 

「あぁ。牙狼の称号を持つものが代々受け継いできた力だ。こいつを受け継ぐことで、名実ともに牙狼となるだろう」

 

歩きながら、カチカチと口を動かしながらザルバは言う。ここはプラネテューヌの協会…稜牙たちは、プラネテューヌの協会で居候のような生活をしている。

 

「おっはよー!稜牙」

 

「あぁ、おはようネプテューヌ」

 

テーブルのある部屋に入るなりネプテューヌが挨拶をしてくる。どうやらもう朝食は終えているらしい。

 

「稜牙さんのもちゃんとありますよ」

 

ネプギアがテーブルに食材を並べる。パンにオムレツ…いかにも洋風な朝食だ。

 

「ありがとうネプギア。さて、ちゃっちゃと食べてエレメントの浄化に行くかね」

――――――

「さて…このくらいで浄化は終わりか…」

 

エレメントの浄化を終え、帰ろうとする稜牙。しかし、歩いていると、世界は真っ白な空間となる。

 

「ここは…どこだ?」

 

辺りを見渡すと、どこまで行っても果てがなく、時折、文字のようなものが流れていくだけだった。

 

『ここは内なる魔界さ』

 

ふと、誰かの声がする。その方を向くと、そこには………牙狼がいた。

 

「牙狼?けど…どこか違う」

 

その牙狼の姿は稜牙の纏う牙狼・翔の鎧とは少し違い、瞳は青かった。

 

「何者だ?」

 

静かに稜牙は問う。目の前の牙狼は凛として答える。

 

『俺は、これまで牙狼の称号を継いだ者の魂…そして叢雲稜牙、君の影だ』

 

「俺の…影?」

 

牙狼は剣を引き抜き、稜牙の首元に向ける。

 

『あぁ、君はホラーを百体討伐して、【轟天】を召喚する資格を得た』

 

「轟天…?」

 

『それを知りたくば、俺を倒すことだな』

 

牙狼は剣を振り上げ、一気に振り下ろす。稜牙は魔戒剣を引き抜きそれを止める。

 

「クッ!……やってやる!」

 

稜牙はいつものように鎧を召喚しようとする。が、何も起こる気配はなかった。

 

「無駄だよ…俺自身が牙狼…つまりこの空間で君は牙狼を召喚できない!」

 

剣の柄で稜牙を殴り飛ばす。

 

「はぁぁぁ!」

 

一心不乱に剣を振るう稜牙。だが牙狼は無駄の無い動きで剣を防ぎ縦に振り下ろす。防ぎきれず、稜牙は後ろに吹き飛ぶ。

 

「ハァ、ハァ…」

 

再び稜牙は剣を構えるが、牙狼は剣を鞘に入れる。

 

『稜牙、ホラーが迫っている。まずは君のやるべきことをやるんだ』

 

その一言とともに内なる魔界から開放される。プラネテューヌはすでに夜となっていた。

 

「稜牙、近くの港に邪気を感じるぞ!」

 

ザルバの声で現実に帰った稜牙は、港に向かい走り出す。

――――――

プラネテューヌの人気のない港。そこを、巨大なホラーが蹂躙していた。その姿は龍人のようで、単眼の目だった。

 

「うわ、なんてでかさだよあいつ…」

 

「ホラー アウグトゥス、大食なホラーで、無機物すら喰らう時があるやつだ。」

 

「無機物って…」

 

稜牙は剣を抜きアウグトゥスに切り込むが、皮膚が硬く、全然斬れない。

 

「クッ……なら!」

 

稜牙は牙狼を召還しアウグトゥスに剣を入れる。だが結果は同じだった。そしてアウグトゥスの放つ火球を受け、召還が解除され稜牙は吹き飛んだ。アウグトゥスが一声唸ると、どこかへ飛びさっていった。

 

「あいつ、どこに行ったんだ…」

 

なんとか立ち上がり、ザルバに邪気を追えるか確認する。

 

「無理だな、邪気が遠くに行ってる。だがもしやつがここを巣としているのなら、やつはまたここに戻ってくるだろう」

―――――――

「はぁ…」

 

ため息混じりに協会に入る稜牙。

 

「おぉ、稜牙か、一日中大変だな」

 

入るなりうずめが出迎える。

 

「でも…ホラーに逃げられた…クソ!」

 

自分を責める稜牙、そんな稜牙の肩に手を置くうずめ。

 

「大丈夫だって。他の魔戒騎士も頑張ってくれる……稜牙は頑張りすぎなんだよきっと。それに、お前ならきっとそのホラーを倒せるよ」

 

「だな……でもまずは轟天を手に入れないと…」

 

稜牙は強く拳を握る。

――――――――

翌日、再び稜牙は内なる魔界に来ていた。

 

『稜牙、もしかして君は焦ってるじゃないのか?』

 

牙狼がやってくる。図星だったのか、稜牙は目をそむける。

 

「かもしれない…わかってる、焦りは自分を、守りたい人を殺すってことは。でも…」

 

『稜牙、でも君はすでに力を手に入れている。』

 

「力を……?」

 

牙狼は拳を握り、左胸に持ってくる。

 

『君のその、何があっても誰かを守ろうとする誓いだ…』

 

稜牙はあることを思い出していた…

 

「師匠…いや神室仁、俺はあなたを超えて金色に輝く!」

 

「君にその覚悟があるというのなら、超えてみせろ!」

 

並び立つ2匹の狼。片方は黒い牙狼、もう一方は王牙をさらにホラー然とした姿。牙狼が剣をその狼に突き刺すところで回想は終わる。

 

『それを、何者にも負けない勇気に昇華させたとき、俺を超えて、轟天を手にするだろう!』

 

そして牙狼は剣を抜く。

 

『さあ、俺を超えてみせろ、稜牙!』

 

稜牙も剣を取り、牙狼に向かって走り出す。牙狼に向かって剣を振り下ろす。牙狼は受け止め、いなす。だが稜牙はいなされた勢いで回転し、剣を斜めに振り落とす。牙狼は予想できなかったのか、それを受け後ろに下がる。

 

『やるね…ハァ!』

 

牙狼が剣を振り下ろす。稜牙はそれを受け止める。

 

『その調子だ、稜牙。さぁ、もっと全力でこい!』

 

「ならお望みどおりに!」

 

稜牙が牙狼を押し、体制が崩れた隙に、稜牙は牙狼の腹部を貫く。

 

『流石だ…叢雲稜牙、お前に轟天を召還する資格を与える…この力で、人々を守れ、稜牙……そして、強くなれ…』

 

この言葉と共に牙狼が消える。と同時に内なる魔界は消え、気がつくと稜牙は協会の部屋にいた。窓を見ると、もう日は暮れ始めていた。

 

「稜牙、早速試してみるか?」

 

ザルバが尋ねる。稜牙は鼻で笑いながら応答する。

 

「あぁ、そうだな」

――――――

「まじかよ…こんなでかいのかよこいつ…」

 

先日の港で、うずめは、アウグトゥスと対峙していた。

 

「でも、俺だってやれるはずだ!行くぜ!」

 

うずめは手に持ってるメガホンから発せられる音波で攻撃する。が、アウグトゥスはびくともせず、うずめに向かい突進してくる。うずめはもろにそれをくらい、近くにあったコンテナに激突する。

 

「ってて…女神化すればなんとかなるか?」

 

そしてうずめはオレンジハートに変身し、魔導筆で円を描く。その円は二つになり、オレンジハートの横に配置される。

 

「うにゃぁぁぁぁぁ!」

 

オレンジハートが叫ぶとその二つの円からレーザーがアウグトゥスに放たれる。多少後ろに引き下がるが、まだピンピンしていた。

 

「うそ、うずめの渾身の一撃も全然効いてないなんて…」

 

次の策を考えるオレンジハート、だがそんな隙も与えまいと、アウグトゥスは火球を放つ。

 

「うわ!?」

 

逃げきれない距離まで火球は迫っていた。だが…

 

「ヤァ!」

 

オレンジハートの目の前に突如として青年が現れ、手に持ってる剣で火球を切り裂いた。稜牙だ。

 

「大丈夫か、うずめ」

 

「うん!うずめは大丈夫だよ!さぁ一緒に」

 

「いや、ここは俺に任せてくれ。英霊から受け継いだ力を見せてやる」

 

剣を構え答える。その顔にはどこか嬉しさにも似た感情があったように見えた。

 

「わかった」

 

オレンジハートは後退する。稜牙は鎧を召還する。そして剣を2回自身の目の前で流れるように横に振り、まっすぐに下ろす。剣の軌跡が光りだしそれはさながら『王』の字を思わせる。そして王の字を囲うように円を描き、それを斜めに斬る。爆発が起こり、光が溢れ出す。光が消えると、牙狼・翔は金色の馬に跨っていた。これこそが牙狼の称号を継ぐものが代々継承してきた力、牙狼の第二の相棒……魔導馬<轟天>である。

 

「すごい……牙狼がお馬さんに乗ってる!」

 

オレンジハートは驚愕している。それをよそに、牙狼・翔は手綱を叩き、轟天を走らせる。アウグトゥスは火球を放つが、なんなく回避される。轟天は飛び上がり、すれ違い様に後ろ足でアウグトゥスを蹴りとばす。着地すると同時に、ドリフトの要領でアウグトゥスの方を向く。ヒヒーンと一声唸り、前足を地面に叩きつける。その蹄音と共に、牙狼剣は、牙狼・翔の身の丈はある巨大な大剣、牙狼斬馬剣へと変わる。そして飛び上がり、牙狼斬馬剣でアウグトゥスを突き刺し真上に切り上げ、真横に斬る。轟天が着地すると同時にアウグトゥスは消滅する。鎧を解き、うずめに振り向く。

 

「今の稜牙、すっごくかっこよかったよ!」

 

うずめが稜牙にVサインを送る。稜牙も多少ぎこちないが、同じくVサインを送る。

―――――――

とある神殿のような場所で、一人の茶髪の青年が巨大な魔導具に手を置いていた。

 

「完全な復活を遂げ、この魔導具の中にやつを封じ込めれば、もう魔戒騎士も法師もいらない…平和な世界が生まれる筈なんだ…」




ザルバ「一つの力を巡り想いが交錯する。滅びも救済も手にしたもの次第だ。次回『思惑』そして女神が復活する!」

ついに轟天だせた!ちなみに英霊牙狼のCVは中山麻聖をイメージしてます(青い目ってことでもしかしてわかった人もいるかも?)

次回は8話の最後に出てきた魔戒騎士が表舞台に出てきます!しかも、オリジナル魔戒騎士ですよ!お楽しみに!
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