牙狼~ゲイムギョウカイに吹き荒れる金色の嵐~   作:狼の騎神ガロ

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今回から数話に渡って、ソルヒートさんの『超次元ゲイムネプテューヌ~嵐の仮面ライダー~』とのコラボが始まります!魔戒騎士と仮面ライダー…交わることのない道をたどる二人が出会うとき、何が起こるのか!?


11.5話 銀閃~流星、現る~

side稜牙

「……なるほどな、先代の牙狼に力を与えて消えたはずなのに、俺の負の感情を受けて復活したと…」

 

あのあと、プラネテューヌの協会に戻る道中、マイナと名乗る少女のことを聞いていた。まさしく、今朝イストワールから聞いたことそのまんまだった。女神化を解いた彼女は、青白い髪に青い瞳をしていて、茶色っぽいロングドレスを来ていた。

 

「その通りです。まぁネガティブエネルギーを糧とすると言っても、人間を襲うことはないので、あしからず」

 

「なるほどな…俺のこの勾玉の女神ってどんな感じの人……女神だったんだ?」

 

うずめが勾玉をマイナに見せながら尋ねる。

 

「もしかして、プリムのことですか?彼女は、私と正反対の明るい人ですよ」

 

マイナたちとそんなことを話しながら片足を一歩前に出した途端…

 

ビタン!

 

…………あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!突然誰かが左手にもっている剣を振り上げた状態で現れて、俺が一歩出した足につまずいて転んだ。しかもそいつは気を失っている。な…なにを言っているのかわからないと思うが おれも何が起こったのかわからなかった。とりあえず、何か恐ろしいものの片鱗を味わったのかもしれない…っとそんなことはいいんだ。それよりどうしたものか…

 

「とりあえず医務室に運ぶか」

 

「そうするか」

 

うずめの考えに賛同して、そいつを医務室に運ぶことにした。

sideout―――――

 

side???

「ここは…」

 

目を開けると、そこは見慣れた光景…プラネテューヌの協会の医務室だった。……あれ?なんで俺医務室にいるんだ?

 

「あ、起きたみたいです」

 

「……コンパ?」

 

聞きなれた声が聞こえる。俺が寝ているベットの近くにはコンパが座っていた。だが、何かが違うような気がする。

 

「おぉ、起きたんだね!にしても君も災難だよね…稜牙が出した足につまずいて転ぶだなんて」

 

ネプテューヌとネプギアがやってくる。いつものように笑顔で話しかけてくるけど…

 

「なぁネプテューヌ、ネプギア、リョウガってやつプラネテューヌの協会にいたか?」

 

するとその場にいた全員が、頭に疑問符を浮かべたような表情を見せてた……あれ?俺変なこと言ったか?

「あれ?君、もしかして協会の関係者だった?」

 

「な!?関係者だった……って今朝も一緒に朝飯食ったろ?」

 

「朝ごはん?たぶん人違いだと思いますよ?」

 

「え?……じゃあファートゥスのこととかは?」

 

どういうことだ?覚えてないのか?そして俺は先日起きたことを聞いてみる。だがネプテューヌもネプギアも、みんな『覚えてない、わからない』の一点張りだった。ますます訳がわからない…

 

「おぉ、目が覚めたんだな、そいつ」

 

医務室にさらに三人入ってくる。一人は黒いロングコートに身を包んだ黒髪の青年、もう一人は、Yシャツにスカートという、なんかいかにも学生って感じの赤い髪の少女、そして青い髪の茶色っぽいロングドレスを着た女性。

 

「あんたらは一体…協会の者か?」

 

さっき入ってきた青年に聞いてみる。

 

「そりゃこっちの台詞だ、なんでいきなり攻撃してきた?」

 

「攻撃した……?」

 

話を聞くと、俺はいきなりそいつを襲おうと剣を振り上げてたが、足につまずいて転んだらしい。俺はファートゥスを追ってたはずなのに…

 

「まぁいいや、俺は叢雲稜牙、訳あってネプテューヌの警護を担当してる」

 

「警護って……なんか、警護してる描写が一切ない気がするんだけど…ねぇ、君の名前は?」

 

「俺はメテオ、メテオ・ソルヒートだ」

 

「メテオ・ソルヒート?聞いたことない名前だけど…」

 

ネプテューヌがそう言いみんなを見る。みんなも知らないと言わんばかりに首を振る。

 

《マスター、もしかしたらわたし達はパラレルワールドに来たかもしれません》

 

俺の腰に巻かれている中央に風車の付いたベルト…ディスティニーが言う。すると

 

「ベルトが喋った!?」

 

後から入ってきた三人以外は、驚いていた。

 

「パラレルワールド?そこのベルト、どういうことだ?」

 

稜牙と名乗った青年がディスティニーに尋ねる。

 

《ネプテューヌさんたちは我々の存在を知らない……ですが、我々のいたゲイムギョウ界では、ネプテューヌさんたちは我々のことを知ってるはずなんです。つまり、ここは『メテオ・ソルヒートやダークトゥダークネスの存在しないゲイムギョウ界』ということになります》

 

「なるほどな、それだとねぷっちたちと会話が噛み合わないのも肯けるな。あ、俺は天王星うずめ、よろしくな?メテオ」

 

赤い髪の少女の言葉に頷く。

 

「まぁ別のゲイムギョウ界ということは、帰る方法もわからなさそうだし、まずはゆっくりしてけ。んじゃな」

 

そして稜牙たちは医務室からでていく。だが、青い髪の女性だけは残っていて、さっきまでコンパが座ってた椅子に座った。

 

「初めまして、私はマイナと言います」

 

軽く会釈をすると、マイナは窓から空をただジッと見ていた。

 

「なぁ、マイナは稜牙たちの所に行かないのか?」

 

空から視線をそらさずにマイナは答える。

 

「あぁ、私のことはお気になさらず。結局、私がいてもいなくても変わりないので」

 

「いや、変わりあるだろ…あんただってネプテューヌの仲間なんだろ?」

 

「お心遣いありがとうございます。ですが、私は…」

 

マイナが何かを言いかけた時

 

「マイナ、ちょっとこっちきてくれないか?」

 

「はい、わかりました」

 

それは稜牙の呼びかけで遮られた。マイナは立ち上がり俺のほうを見る。

 

「同じようでまったく違う世界に戸惑うとは思いますが、少しの辛抱ですよ?そうそう、あなたがここで紡ぐ物語、期待してますので」

 

そんなことをいいながらマイナは立ち去った……

sideout―――

 

side稜牙

「陰の国レギスの女神ルナティクスハートこと、マイナといいます」

 

マイナはそういって会釈をする。ここは協会の中の集会所のようなとこ。ここで、マイナの紹介もかねたパラレルワールドのゲイムギョウカイから来たと言う、メテオに関しての会議が行われている。

 

「稜牙、やつから邪気は感じられなかった。それにあの喋るベルトの件もある。もしかして護りし者と同じような存在ということではないか?」

 

左手につけてる指輪…魔導輪のザルバが、口をカチカチと動かしながら答える。

 

「かもしれないな…ネプテューヌたちはどう思う?」

 

「うーん…とりあえず悪い奴には見えなかったし、帰る方法がわかるまで、協会で……でいいんじゃない?…うん!プリン美味しい!」

 

ネプテューヌは意見を言い終わると、プリンを食べ始めた。まぁあいつはいずれイストワールから制裁が下るだろう。

 

『ちょっといいかしら』

 

その場にいないはずの女性の声が、いきなり現れた白い鳥から聞こえる。イリアだろう。

 

「どうかしたか?イリア」

 

『それが大変な事になったの。別の次元の人間が、こっちに迷い込んできたの。しかも一人は邪気のある思念体よ』

 

イリアは続ける。

 

『名をファートゥス…別次元のゲイムギョウカイで、仮面ライダーと呼ばれる存在に殺されたはずだけど、怨念により復活して、様々な世界の力を学ぼうとしてるらしいの』

 

イリアの言葉にネプテューヌは疑問符を浮かべていた。

 

「もしかして、メテオが言ってたのってその人のことじゃないかな?」

 

ネプテューヌが言うには、メテオも意識を取り戻してから、ファートゥスがどうたらこうたらと言っていたらしい。

 

『ふぅん、そうなると今、協会で別次元のゲイムギョウカイから来た人間を匿ってるってことかしら?』

 

「そういうことになるな…一応、監視のようなことはするようにする」

 

『わかったわ……なら、明日番犬所に連れてきてくれないかしら?』

 

そしてイリアの使い魔は消える。

 

「なんか…うちの番犬って大雑把だよな」

 

うずめがそう言いながら苦笑いしていた。

sideout――――

 

side三人称

早朝、メテオはキッチンに向かっていた。異なる次元のゲイムギョウ界とはいえ、自分は居候の身、なにか自分のできることを、と思い、朝食を作っていた。

 

「おはよー!ってなになに?この美味しそうな匂い」

 

「おぉ、おはようネプテューヌ。もう少しでできるから他のみんな起こしてくれないか?」

 

ネプテューヌは一瞬固まっていた。夕べ異次元から来たと聞いたメテオという青年が、なに食わぬ顔で朝食を作っていたのだ。

 

「ん?どうした?ネプテューヌ」

 

「な、なんでもないよ。あ、みんな起きてきた!」

 

稜牙たちが次々に入ってくる。

 

「へぇ、メテオが作ってるのか…」

 

テーブルに並べられるのは、焼き魚や玉子焼きと、和風なものだった。

 

「普段はネプギアとかも作ってるんだけどな?」

 

「なるほど、さて……食うか……」

 

全員がそれぞれメテオの料理を口にする。

 

「う、美味い!?」

 

「美味しいですよメテオさん!」

 

など、メテオに賞賛の言葉を送る。

 

「気に入ってくれて何よりだぜ」

 

その後、黙々とメテオの作った朝食を食べていた。

――――――

「メテオ、ちょいと来て欲しいところがあるんだ、ついてきてくれ」

 

稜牙とうずめが協会から出ようとしたとき、何かを思い出したように稜牙は言った。

 

「ん?あぁ、わかった。ちょっと待っててくれ、もうすぐで食器の片付けも終わるから」

 

食器を拭きながらメテオは応答する。し

っかりしてるよな、主夫かよ…と言いたいのを堪えて稜牙はため息を吐く。

 

「よし、終わったぜ」

 

数分の後、片付けを終えてメテオがやってくる。

 

「よし、じゃあ行くか」

――――――

メテオが連れてこられたのは、ほとんどが紫の装飾品で装飾されている部屋。ここは紫の管轄の番犬所である。中央では白い服を着た少女が座っていた。

 

「あんたは何者だ?」

 

睨むような眼差しを向ける。

 

「あたしはイリア………まぁ稜牙の上司ってところね」

 

「なるほどな…で?俺を呼んだ理由はなんだ?ファートゥスのことか?」

 

まっすぐにイリアを睨み続ける。イリアは頷いて続けて言う。

 

「察しがいいわね。そう、あたしたちはあなたの世界の情報が欲しいの。もちろん、知ってる範囲でならこっちの世界の情報を渡すわ」

 

メテオは承諾し、イリアに自身のことを話した。簡単に纏めると、

 

・メテオは仮面ライダーと呼ばれる魔戒騎士や法師に似た存在である

 

・ファートゥスはダークトゥダークネスと呼ばれる組織の四天王

 

・ファートゥスはメテオのクローンで、様々な力をコピーできる

 

ということである。

 

「こんなもんでいいか?んじゃぁ、そっちのことを教えてくれ」

 

イリアは頷き、かいつまんで話始める。ホラーのこと、魔戒騎士や法師のこと。

 

「ホラーって……ゲームのジャンルのことじゃないのかよ…」

 

「まぁ一般の人はそういう認識よね…あぁコピーで思い出した、稜牙、指令よ」

 

イリアに呼ばれて、仮面をつけた子供、メメが稜牙に赤い封筒を渡す。稜牙は魔導火でそれを燃やし確認する。

 

「『知識を追い求めるホラー、リュケイオンを討滅せよ』か…わかった」

 

「お願いね、稜牙」

 

稜牙はイリアに礼をして立ち去る。メテオもそれに続いて立ち去る。




今回は会うだけでしたが、次回から戦闘が始まります!

お楽しみに!
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