牙狼~ゲイムギョウカイに吹き荒れる金色の嵐~   作:狼の騎神ガロ

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コラボ第二話です!今回ついにメテオが……!

それではどうぞ!


11.51話 銀閃~嵐の仮面ライダー~

夜のプラネテューヌを稜牙たちは歩いていた。メテオも同伴している。

 

「どうしてついてきた?」

 

「そのホラーってのは、人を喰うんだろ?だったら倒さないといけないじゃないか」

 

「そりゃそうだけど、なぜ騎士でも法師でもないお前がホラー狩りに一緒に来てるんだ?」

 

少し呆れたようにメテオに尋ねる。というのも、ホラーとは無関係のメテオを巻き込みたくないのだ。

 

「もしかしたらファートゥスがホラーの力を狙ってるかもしれない。だったら俺も行ったほうが好都合じゃないか?」

 

ため息をこぼし、そうだな、と呟く。

 

「あ、いました!稜牙さーん!」

 

突然、マイナがこちらに向かって走ってくる。

 

「マイナ!?なんでお前まで…」

 

稜牙の目の前で止まり、まっすぐに稜牙を見てマイナは答える。

 

「私も、ホラーを倒すことはできます。迅牙と一緒に守った世界にまだホラーがいるというのなら、私は戦います。あと、私は何を言われても絶対に戦いますからね?」

 

稜牙は完全に折れ、頭を抱える。

 

「どうしてこうなる…」

―――――

ある廃工場にたどり着く。二階建てになっていて、入口の近くには階段があった。ザルバとコンタクトをとり、稜牙はその階段に登る。メテオもそれに続こうとしたが、マイナがどこからか出した弓に遮られる。

 

「マイナ、何すんだよ!」

 

メテオはマイナを睨む。表情を変えずにマイナは話す。

 

「これは稜牙さんたちの仕事です、うずめさん、いってください」

 

うずめは困惑してたが、すぐに頷き、稜牙も登った階段を登っていった。

 

「まぁ、部外者である私たちはここで待ってましょう。とはいえ、ホラーはこっちにやってきますよ、直に」

 

「……なんでわかるんだ?」

 

「女神の勘と言いましょうか…あ、ほら」

 

突然メテオの後方に、上の階から一人の緑の服を着てメガネをかけた男性が落ちてきた。その男性はすぐに起き上がると、メテオの元に駆け寄り助けを求めた。

 

「た、助けてください!お願いします!」

 

「お、落ち着いてくれ、何があったんだ?」

 

すると、階段を稜牙たちが降りてきて、メテオに警告する。

 

「メテオ、そいつはホラー……俺らの敵だ」

 

「何言ってんだよ稜牙!この人は普通の人間じゃないか!」

 

メテオは叫び反論するが、稜牙は自分の瞳に魔導火を向ける。続いて、先ほど降りてきた男性の瞳に魔導火を向ける。すると、男性の瞳には、謎の紋様が浮かび上がる。この男こそ、ホラー リュケイオンだ。

 

「な、なんだよこれ…」

 

メテオは驚きを隠せなかった。

 

「な?こいつはホラーだ」

 

リュケイオンはメテオを突き飛ばし、稜牙たちから離れる。

 

「ハッ、やはり魔戒騎士は冷酷だな」

 

リュケイオンの周りに黒い瘴気が現れ、手にまとわりつくと、それは盾と剣に変わる。

 

「魔戒騎士、君たちに見せてあげるよ、君たちを調べに調べて得たこの力を!」

 

リュケイオンが盾に剣を滑らせると、リュケイオンの目の前に円が現れ、それを剣で突くと、たちまち、リュケイオンは黒い狼へと変わる。

 

「どうだ、これが魔戒騎士の鎧を真似て作ったものさ。でも、君たちの相手をするのは私じゃない」

 

巨大化した盾から黒い瘴気が現れ、それはたちまち素体ホラーの姿となる。数はざっと十数体と言ったところだろうか

 

「では」

 

リュケイオンが立ち去った瞬間、ホラーが一斉に襲いかかる。稜牙たちは剣を構える。だが、一向にホラーが向かってくる気配はない。稜牙は構えを解き辺りを見渡す。すると…

 

「おいちょっと待て!なんで俺ばっか狙うんだ!?」

 

なぜかホラーはメテオだけを襲い、メテオは左手に折りたたみ式の剣【エクシア】を、右手には折りたたみ式の携帯を変形させた武器、【ビームダガーピストル】を持ってそれに対抗していた。

 

「ホラーは陰我に引き寄せられると言うけど…あいつ、ホラーを引き寄せるような強い陰我あるとは思えないんだよな…」

 

稜牙とうずめは首を傾げる。そんな二人をよそに、マイナは矢を放ちメテオを援護する。

 

「ほら、稜牙さんたちもぼーっとしてないで!」

 

ハッとした稜牙たちは走り出し、ホラーを切り裂いていく。

 

「にしても、一体、一体が強いな…」

 

《どうします?マスター、ホラーは魔戒騎士でないと倒せないといいますが…》

 

メテオの腰に巻かれたベルト、デスティニーが尋ねる。

 

「でも、やってみなきゃわからねぇだろ?いくぞ、デスティニー」

 

《それでこそマスターです》

 

メテオはホラーから離れ、左腕を内側にくの字に曲げて振りかぶる。そして素早く左腕を反対側に動かして同時に右腕を左腕と交差するようにして両拳を握り締めながら黙祷するように目を瞑って少し顔を俯かせる。

 

「ライダー……」

 

こうつぶやき、目を開き顔を上げる。

 

「変身!」

 

左腕を右斜め上に伸ばしてからこう言い、両手を腰のところで開く。するとメテオの周りに風が巻き起こり、メテオの姿を変えていく。バッタのような顔、白いアンダースーツに透明色の装甲、首からは赤いマフラーが巻かれている。そしてオレンジ色の瞳が一瞬光る。

遥か昔、【初代犯罪神】と戦った5人の【神殺し】の戦士に類似した白銀の嵐の戦士……

 

……仮面ライダーストーム

 

「さぁ、ホラーだかなんだか知らねぇが…

 

腹ぁ括れよ?」

 

ストームと名乗ったメテオは、左手にスナップをきかせると、ホラーの元へ走り出しホラーを殴る。そして腹部にアッパーを入れ、ホラーの一体を打ち上げる。ストームはそれよりも高く飛び上がり、

 

「ライダー…キック!」

 

左足で飛び蹴りを与える。たちまちホラーは消滅する。ストームの攻撃はまだ終わらない。

 

《soulja foam》

デスティニーからこんな音声が流れると、メテオの両腕と腰に剣や盾が装備される。左手に装備されたエクシア(銃形態)をホラーに向ける。

 

《lock ・ On ! destiny charge!》

 

音声が響くと、

 

「デスティニーバスター!」

 

技名と思われるものをストームが叫ぶと、エクシアから強力な砲撃が放たれ、直線状にいたホラーをどんどん倒していく。

 

「ちょっと待った、なんでホラー倒せてるの!?」

 

うずめが驚くなか、稜牙は首を横に振り、剣を構える。

 

「そんなこと言ってられるか!こっちだって魔戒騎士としての面子があるんだ!」

 

稜牙が剣先で円を描き、鎧を召喚する。あまりのまぶしさに、ホラーも、ストームも目を伏せる。光が収まり稜牙のほうを見ると、金色の狼が立っていた。

数ある魔戒騎士の中でも唯一にして最高位の魔戒騎士がもつ金色の鎧…

 

黄金騎士牙狼・翔

 

「こっちもメテオみたいにやってみるか…

 

貴様の陰我、俺が断ち切る!」

 

一歩踏み出すと、牙狼・翔の背後に巨大な魔法陣が浮かび上がる。牙狼・翔が剣を構えると、うずめは剣先から柄に向けて魔導筆をすべらせる。牙狼剣が光を纏ったのを確認すると、牙狼・翔は走り出す。そしてうずめが法術を放つと、菱形の魔法陣が現れ、ホラーを過ぎていく。ホラーやストームがそれをくぐると、時が止まったかのように、動きが止まる。牙狼・翔はすれ違い様にホラーを切り裂き、ホラーと対峙していたストームをホラーのいない方に蹴りとばす。そして最後の一体を斬り、剣を振るうと、すべてのホラーが消滅して、消える。ストームは数メートル吹き飛び倒れる。

 

「あれ?俺なんで吹き飛んでんだ?」

 

一瞬の出来事でストームは訳がわからなかった。鎧を解き、稜牙はストームに笑みを浮かべる。だが、目は笑っていなかった。

 

「さてメテオ…説明してもらおうか…なんでホラーを倒せるんだ?」

――――――

同じ頃、餌となる人間を探して、人間の姿に戻ったリュケイオンは街を徘徊していた。すると、

 

「あぎゃぎゃぎゃ、ちょうどいいのが見つかったぜ!」

 

と言う声とともにリュケイオンの前にメテオにも似た男が現れる。

 

「私になにか用ですか?」

 

「聞いたぜ…お前、知識を求めてるんだってなぁ…俺はこことは別次元の者だが…どうだ?」

 

するとリュケイオンはその男の頭を掴む。

 

「自ら死にに来るとは面白いですね…では」

 

リュケイオンはその男を喰らう。だが、途端に男は黒い瘴気となって、逆にリュケイオンを吸収した。姿はリュケイオンのまま、男は高らかに笑う。

 

「あぎゃぎゃぎゃ!ついに手に入れたぜホラーの力を!さて…どっかで暴れるとするか…」

 

男は暗闇の中へと消えていった…

――――――――

「………どうしてこうなった…」

 

翌朝、メテオが連れてこられたのは、こじんまりとした少し暗い部屋。中央には机があり、二つあるうちの一つの椅子にメテオは座らされていた。

 

《マスター、これって…》

 

「取り調べ……ってことか?」

 

扉をあけ、稜牙が入ってきてメテオの正面にある椅子に座る。

 

「すまないな、メテオ、起きて直ぐに」

 

「なぁ、その前に…なんで取り調べ室?」

 

「……なんとなくだ」

 

無言にならざるを得なかった。

 

「……にしても、腹へったな…」

 

「あぁ、それならもうすぐでカツ丼が来ると思うぜ」

稜牙がこういうと、デスティニーは熱を入れて言う。

 

《おお!やはりこういう場所ではカツ丼がでてくるんですね?》

 

「もちろん、取り調べ室でカツ丼…こう相場で決まってるだろ?それにファートゥスに勝つ意味でもな」

 

刑事ドラマかよ……メテオはこうツッコミを入れていた。稜牙は咳払いをして話を戻す。

 

「さて、早速なんだがメテオ、この剣を持ってくれないか?」

 

稜牙が立ち上がりメテオに自身の魔戒剣を渡す。メテオがそれを手にした途端、地面に刺さった。剣を抜こうにもあまりの重さで抜けなかった。だが稜牙はその剣を軽々と引き抜く。

 

「その重さの剣を簡単に抜けるって…お前どんだけの筋肉なんだよ…」

 

稜牙は剣を鞘に戻し答える。

 

「違う違う。魔戒騎士の鎧や剣にはソウルメタルって言う金属が使われていて、精神力の違いでその重さを変える。昨日のあの件で、お前の武器にソウルメタルが使われてるんじゃないのかとも思ったけど、そうでもないみたいだな。となると、なんでホラーを倒せるんだ?」

 

「俺にもわからない…でもデスティニーによると、変身したときは【神殺し】っていう特殊な力で、例え不死身のモンスターであっても倒すことができるらしいんだ」

 

稜牙はただ頷いていた。扉が開き、マイナがやってくる。

 

「二人とも、カツ丼ができましたよ」

 

二人の目の前にカツ丼を置く。ちなみに、作ったのはマイナである。

 

「まぁ問題もあっさり解決したことだし、食うか」

 

「え?あ、あぁ…」

 

稜牙たちはそのカツ丼を一口食べる。

 

「うん、うまいな」

 

「あぁ、これマイナが作ったのか?」

 

それぞれ感想を言うとマイナはにっこりと笑う。

 

「いえ、作ったのはネプギアです。そう言っていたと伝えておきますね」

 

そしてマイナは部屋をでる。部屋の外でマイナがガッツポーズをしていることなど、稜牙たちは知る由もないだろう……

――――――

数分の後、うずめが乱暴に扉を開けて言い放つ。

 

「稜牙、メテオ、飯のとこ悪いけど、大変な事になった!リュケイオンがリーンボックスで暴れてる!」

 

「嘘だろ!?あいつは陰我ホラーのはずだ!」

 

陰我ホラーがこんな明るい朝に現れるはずがないと思いつつも、稜牙たちは取り調べ室をでて、リーンボックスに向かうことにした…




リュケイオンを逆に喰らった男…そしてなぜリーンボックスなのか……その答えは次回!

そして新たな魔戒騎士も登場!ヒントは斧!

お楽しみに!
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