牙狼~ゲイムギョウカイに吹き荒れる金色の嵐~   作:狼の騎神ガロ

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今回からジュンチェさんとの相互コラボ開始!時系列としては、

19話 双嵐、20話 陽輝終了
↓その数日後
Fate/GBとのコラボ回(こちらはジュンチェさんの作品をご確認ください)
↓さらに数日後
今回のコラボ

といった感じです。それではどうぞ!


21話 黒騎~降り立つは無限の空を行く者~

人間あるところホラーあり…つまりあらゆる人間の住む世界で、ホラーは活動をしている。

こことは異なる世界、そこでは、あるパワードスーツが開発されていた。

 

 

 

 

IS《インフィニット・ストラトス》…女性しか扱えないそのパワードスーツは、ある事件をきっかけに、本来とは違う、兵器としての扱われ方をしていった。そして、ISの欠点というのが、

 

 

【女性しか扱えない】

 

ということである。しかし、そんなISを動かせる男性が現れた。

 

道外 流牙…偶然にも、その青年は、稜牙たちとは別の次元の黄金騎士 牙狼だった…

 

これは、

無限の空を行く黒き牙狼【流牙】と、

ゲームの世界で生きる金色の牙狼【稜牙】の、出会いと共闘の物語…

―――――

side稜牙

 

「はぁ…しっかし、別の次元に行くことになったとはな…」

 

「あぁ…冬木市…だっけ?」

 

あの時元の間での戦いから数日後、俺とうずめ、そしてネプテューヌは、冬木市と呼ばれる場所に飛ばされ、そこにいる騎士や法師と共に、“聖杯戦争”というものに巻き込まれた。最初はいろいろ戸惑いはあったけど、そこで会った様々な人の意志から、学ぶことが多かった。

特に……

 

「レオン・ルイス…そしてアーチャー…」

 

冬木市で出会った黄金騎士ガロ…レオン・ルイス、聖杯戦争で戦う、“理想に絶望した弓兵”アーチャー…この二人との出会いは、とっても大きなものだった。しかし、心残りがある…

 

「「もう一回、士郎の飯食いたいな…」」

 

偶然、うずめと被った。

そう、世話になった衛宮士郎の作る飯があまりに旨くて、もう一度食いたいとここ数日ずっと思っていた……

 

そんなことを思っていると…

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

なんということでしょう、空から5人の少年少女が空から落ちてくるではありませんか……え?そのビフォーアフターは何だ、てかまずビフォーないだろ、だって?気にするな。

……っとここでボケツッコミをしていると…

 

「打鉄!」

「ブルー・ティアーズ!」

「白狼!」

「打鉄 百花繚乱!」

「甲龍!」

 

 

なんということでしょう…その5人が光に包まれると、5人がそれぞれ違うパワードスーツに身を包んで、それの推進力を用いて俺達の目の前に降り立ったではないですか…ほら、今回はビフォーがあるぞ。

……とまあ、それはどうでもいいとして、降り立った一人一人を確認してみるか。

 

まずは左端から。鉛色っぽいパワードスーツに身を包んでいるのは、黒いポニーテールで、なんつったらいいんだろう……大和撫子?そんな感じの女性。

 

その隣は、青いパワードスーツを纏う金髪の女性…見た目はベールに似てるかもしれない。

 

真ん中にいるのはこの中で唯一の男性。纏うパワードスーツは…白い騎士っぽい感じだな。

 

その隣は、左端の女性と同じような物に身を包んだ女性。…なんつったらいいんだろう…第一印象としては、チャラそうな感じだな…

 

そして右端は、ルウィーの魔戒騎士である牙威阿っぽい感じの配色のパワードスーツの女性。髪型がツインテールってだけかもしれないけど、どこかノワールっぽい。

 

その五人がパワードスーツを解除する。そして、気配に気づいたのか、俺達の方を見る。パワードスーツを解除して気づいたことだけど、みんな、白を基調とした制服のようなものを着ている。

 

「……なぁ、あんたたちは一体…」

 

「そりゃこっちの台詞だ。突然空から落ちてきたと思ったら、よくわからないパワードスーツに身を包んで…

なんだそれは?普通の人間にも使えるプロセッサユニットか?」

 

「……ぷろせっさ…ゆにっと?それはISとは違うのか?」

 

「あ…あいえす?」

 

互いによくわけのわからない単語を話したらしい。真ん中の青年はプロセッサユニットをアイエスとかいうのと勘違いしている。

 

「まぁとりあえずは自己紹介だ。俺は叢雲 稜牙。そしてこっちが、」

 

「天王星 うずめだ、差支えがないなら、お前らの名前を聞かせてくんないか?」

 

すると、ベールに似てる人が、『え?知らないの?』みたいな目でこっちを見てくる。

 

「知らないのですか?このイギリスの代表候補生である私、セシリア・オルコットを!」

 

……まったくわからない…

 

「…ハァ…セシリア、あの人たちまったくわかってないわよ。あ、あたしはリアン、ここにいる流牙の嫁よ!」

 

「はぁいぃぃぃぃぃ!?」

 

セシリアと、ノワール似の人が、絶叫し、流牙と呼ばれた青年に抱きついているリアンを睨む。

 

「…大変だな…」

 

「本当よ、うずめさん…あ、アタシは鳳 鈴音、鈴って呼んでいいわよ」

 

うずめと鈴音は、なにやら共感しあってる。

 

「そして、左端の人は……」

 

「………篠ノ之 箒だ」

 

クール系…なんだな。

 

「んで、この中の唯一の男が、」

 

「道外 流牙です」

 

俺は流牙と握手を交わす。ふと流牙の左手を見ると…

 

「ざ……ザルバ!?」

 

「本当か稜牙!」

 

流牙の左手にはザルバが収まっていた。

 

 

……あぁ、このパターンか…

 

「え?ザルバを知ってるってことは…あなたたちは…」

 

リアンが恐る恐る尋ねてくる。それに、赤鞘の魔戒剣を胸の前に構えて応える。

 

「あらためて自己紹介しないとな…

 

俺は叢雲 稜牙…

 

 

 

 

 

 

“この次元の”黄金騎士 牙狼だ」

sideout

―――――――

side三人称

流牙たちは、稜牙の案内によって、プラネタワーにたどり着いた。

 

「へぇ…でっかい塔だな…」

 

「あぁ、ここが、プラネテューヌの女神様の住む場所だ……まぁ、別世界に来ていろいろ混乱してるだろうから、まずは情報収集もかねて、ここでゆっくりしたらどうだ?ホラーは夜にしか現れないし」

 

稜牙はこう提案する。しかし、流牙は拳を握りしめる。

 

「でも、“魔導ホラー”は…関係なくあらわれるんだ…」

 

魔導ホラーという言葉に、稜牙とうずめは反応を見せる。

 

「その心配には及ばない。魔導ホラーはすべて俺が倒した……」

 

「え!?じゃあ稜牙さんの牙狼の鎧も…」

 

リアンの質問に、稜牙は頷いてそれを答えとする。

 

「じゃあ教えてくれないか?魔導ホラーがなんなのか」

 

「私からもお願い!これ以上魔導ホラーの被害を増やさないためにも!」

 

流牙と鈴音は必死に頼み込む。しかし…

 

「いいや、答えはお前たちで探すんだな…」

 

稜牙から放たれた言葉は、冷たいものだった。

 

「どういうことよ…あんたは、他の世界に住む人間はどうでもいいってこと!?」

 

「そうですわ!今こうしている間にも…私たちの世界では、魔導ホラーの被害者が増えているかもしれないのに!」

 

リアンとセシリアが、稜牙に怒りをぶつける。稜牙は少しうつむくが、すぐに顔を上げる。

 

「魔導ホラーと戦ってるってことは、流牙の牙狼も黒いんだろ?だったら魔導ホラーの正体を知るってことは、

RPGゲームとその攻略本を同時に買って、起動する前に攻略本で最終章を見るようなもんだ…それに、世界が違えば、魔導ホラーの概念だって違う可能性もあるんだ…さ、ついたぞ、ここが女神様の住む場所だ」

 

そうこうしてるうちに稜牙が扉を開け、流牙たちも部屋に入る。しかし、その部屋は全体的に明るく、女神が住まう場所という雰囲気ではない。

 

「あ、あの…女神様は一体どこに…」

 

セシリアが小声で尋ねる。稜牙は、テレビに向かいコントローラーをガチャガチャ動かしている、似た雰囲気の二人の少女のうち、短髪で白と紫のパーカーを着ている少女を指さした。

 

「あれがプラネテューヌの女神、ネプテューヌだ」

 

「稜牙、嘘じゃ……ないよな?」

 

流牙たちは疑いの目を向ける。おそらくこれが普通の反応だろう。まさか女神ともあろうものが、テレビゲームに熱中しているなど、誰にも考えられないのだから…

 

すると稜牙は、冷蔵庫に手をかける。

 

「なぁネプテューヌ、異世界から客が来てて、プリンを振る舞おうと思ってるんだが、構わないか?」

 

するとネプテューヌは目にも止まらぬスピードでポーズメニューを開き、稜牙の近くに移動する。

 

「ちょっと待った稜牙!たとえ異世界から来た人だからって、私の1日に数回の楽しみのプリンを渡そうだなんて、絶対許さないよ!」

 

「はいはい、だったら一国の女神として、客人を迎えることだな…ネプギア、お茶頼めるか?」

 

「はい!わかりました」

 

ネプテューヌの隣でゲームをしていた少女、ネプギアは立ち上がり、茶葉の入ったポットにお湯を入れる。すると、流牙の通信端末に、通信が入る。

 

「流牙、お前たちは一体どこをさまよっているんだ!」

 

「ぶ、符礼法師!」

 

通信端末から聞こえた声に恐れ、流牙たちは背筋をピンと伸ばす。しかし、対する稜牙たちは、まったく違う反応を見せた。

 

「え、符礼!?本当に符礼なのか?」

 

「お〜!符礼、数日ぶり!」

 

「ん?何者だ?」

 

まるで再会を懐かしむような声に、符礼、そして流牙たちは困惑した様子を見せる。

 

「稜牙だよ稜牙、あの冬木の聖杯戦争の時、異世界から迷い込んだ黄金騎士 牙狼」

 

「なに!?叢雲 稜牙…だと!?ということは、別世界にあいつらは迷い込んだということか…」

 

符礼はため息をついているような声だった。

 

「ねぇ、その冬木の聖杯戦争って…何?」

 

リアンの問いに、符礼は咳払いをする。

 

「聖杯戦争はもう何十年も前のことだ。その時が来たら説明する。そして稜牙、お前とその仲間の魔戒法師に、頼みがある……」

 

そして符礼は少し間を置き、こう告げる。

 

 

 

 

 

 

 

「稜牙、未熟な俺の弟子を、鍛えてやってはくれないか」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

どこかも知れぬ場所、そこでクロワールは、ある魔物を呼び出そうとしていた。

 

「キャハハ!二人の牙狼がいるんだったら、こいつくらい強いやつのほうがいいんじゃねぇか?」

 

そして呼び出したのは、人の姿をしていて、猛禽類の頭部、そして長い得物を持つホラー、ディムバスである。

 

「さて、黒金と金色……二体の牙狼の戦い、ばっちりと刻ませてもらうぜ…」




今回はここまでですが、次回いよいよ稜牙が流牙たちの特訓を始める……のか?

さらにクロワールは一体何を考えているのやら……

次回もお楽しみに!
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