涼宮ハルヒの未来陥落〜止まる時間に何を望む〜 作:カオミラージュ
episode 4〜心は侵食を拒否する〜
「ここが時空の歪みですね。
まあ。かなり大きな物ですね、これこそ時間定理の知識が覆りますね」
「はぁ〜。なんで私が貴女とこんな辺鄙な場所に来なくちゃならないワケ?」
「長門さんが貴女を再構築したのですよ、朝倉さん。
今だけ情報操作能力も統合思念体より許可されています。
しかし一定の行動は制限されて居ますよ、わたしの命令には逆らえませんのでそのつもりで」
「はぁ、分かってるわよ。
そんなこと見たら分かるわ。逆らえたらまずここまで来てないから。」
時空の歪みを前に話すは情報統合思念体の地球コンタクト中枢となる権利を長門から譲歩された対有機生命体用情報インターフェース・ヒューマノイド 喜緑江美里と長門有希のバックアップ朝倉涼子だった。
朝倉涼子は喜緑江美里の手伝いとして再構築された。
「私が居なくても現時点地球にいる統合思念体側のインターフェイスの中では一番偉い貴女がいればなんとでもなったんじゃないの?」
「いざという時貴女を身代わりに私は脱出しますので」
「酷い話ね」
ふふふと朝倉さんは笑ってらっしゃいます。
もちろん、今のは私の冗談です。
「藤原某とは別の一派が何かを仕掛けてこないとは限りません。
バックアップを頼みます」
「どこにいっても私はバックアップなワケね。
面倒臭いけれど仕方ないわね、統合思念体に逆らえばまた消されるわ」
「理解有難う御座います。ふふふ。
では、歪みに入りたいと思います。
こじ開けてください」
「はぁーい」
「jgajdtdgdjかpmmjdjpmmくaaptmな83jpm」
時空に穴が開く。
地球からそう遠くない星の近くに出来た穴だ。
喜緑江美里と朝倉涼子は迷いなく突入する。
「ご苦労様です、さて、話をしにきました、警戒心を解いて頂けると助かるのですが…」
「無駄な抵抗とかやめたほうがいいわよ。
この子こんな顔してるけどやる時は怖いわ」ニヤリ
?「どうして貴様らがここにいる!!
どうやって入った…過去人め…」
〜地球 機関〜
「古泉、観測が出来ました」
「ありがとうございます、森さん。
ほう、喜緑さんと朝倉さんのコンビで未来人藤原との邂逅です…か。
これは大きく変動が起きそうですね。
長門さんと彼が来ず、周りは欠席に気づいていない理由が良くわかりましたよ長門さん。
…しかしそのおかげで少し閉鎖空間がでましたがね、良いとしましょうか」
〜回想 学校〜
「はぁ、キョンが休むとヒマね〜」
女生徒「え?キョンくん来てるじゃない」
男生徒「ああ、キョンは出席簿に丸が付いてるぞ」
「はぁ?荷物もないわよ!」
男生徒「だからあるって!ほら!」
「な、なんであるの!?
朝は確かに無くて…」
男生徒「?? 変な涼宮だな」
授業開始
(ほら、来てないじゃない!
どうなってるの!? ぐむむむ…)
〜機関〜
「長門さんも彼と二人きりということで舞い上がってしまったのでしょうか。
情報操作が適当すぎて彼に近しい僕らSOS団員の情報が操作できてませんでしたからとても大変でしたよ。
良く乗り切れた物ですね」
「ええ、全くです。ほぼほぼ無理矢理ですね」
「森さん、人間とは周りに合わせてしまうものなんですよ。
例えば一人の人間が「A」を「B」だと唱えても誰も乗ることはありません。
しかし複数人が「A」を「B」と言えば「B」を「B」と思う一人は自然と流されAをBと思うようになってしまう。
一種の洗脳に近い心理現象ですよ」
「それで涼宮さんは周りに流されてキョンさんが居ないのに「居る」との錯覚に陥ったんですね」
「ええ、おそらく。
…しかし何はともあれ無事に終わって欲しいものです」
「それは無理じゃないでしょうか、古泉。
考えてみてくださいな。。
未来人藤原はこの時代にもう来れなくなったハズなのにどうやってかTPDDにて再びこの時代に訪れ、二週間後に来る未来停止を行っています。
たかが未来人藤原一派にそんな力はありません、つまり何者かの協力を得てるのでしょう」
「まさか周防九曜ですか??」
「分かりませんが、周防九曜の姿は地球上に観測されています。
光耀学園にまだ在籍している模様ですから」
「…どこまで掻き乱すつもりなのでしょうね、周防さんは…」
ーーーーああ
わたしは観測するーーー
此処はーーー とてもーーー 重力の在る場所ーー
原始生命体の星ーーー 喧騒ーーー
辺鄙なーーーーー小さなーーー世界ーーー
銀河の果てーーーーーーーー濁った水ーーー
時の流れも遅くーーーー ーーーーー音も無い
「ははーーーははははーーーーはははーー」
〜時空の歪み〜
「あなたが藤原ね?
悪いけど地球上の時間回路の停止を止めてもらえる?」
「ハ 話にならんな。まさか本当にそんな事を言うためだけに僕の空間をこじ開けたのかエイリアン」
「やだわ。エイリアン扱いなんて酷いものね。
ま、いいわ。どっちにしろこのナイフで殺すだけだし」
朝倉はそう言うとナイフを情報操作能力にて出現させる。
「さ、死んで♩」
「物騒なエイリアンめ!
僕を殺せば時の停止は二度と食い止めることは出来んがな
それでもいいなら殺るがいい、過去人と変わらず心臓の位置は此処だ」
そう言うと藤原は心臓の位置に指を立てる。
朝倉は動かない。
「ほんと?」
「はい。情報統合思念体からのエラーコードです。
その行動は許可されません」
「そう言うけど他に方法でもあるの?
説得なんて原始的な方法で解決するとでも思ってるの?」
「いいえ、そうはしません。
パーソナルネーム藤原さん。
あなたを情報操作能力で空間に閉じ込めます。
延滞フィールドを展開し脳内プロセスにアクセス、コードウィルスを送信しTPDDを破壊します」
「へぇ、情報統合思念体も思い切ったものね」
「なんだと…!?」
「あなたの意思とは関係なく未来停止はキャンセルされます。
申し訳ありません、最優先事項となった案件ですので形振りは構いませんので」
「あなたのしようとしてる未来停止はわたし達にとっても害悪なワケよ。
悪いんだけど消えてくれるかな」
朝倉は冷たい目付きで藤原を睨む。
喜緑は目を閉じ高速詠唱をする。
「問答無用と言うワケか、やはり貴様らは腐ったエイリアンだ。
エイリアンにはエイリアンだ!周防!」
シュンッ
そこに現れたのは天蓋領域周防九曜だった。
「ーーー延滞フィールドーー崩壊プログラム」
「またあなた? 情報統合思念体の邪魔を何度すれば天蓋領域は大人しく引っ込んでるわけ?」
「ーー藤原一派とー天蓋領域ーーはーー情報交換に優位性を判断ーー
情報統合ーー思念体は敵性と見なしているーー
邪魔は必須」
「あなたたちがーーー動けばーーわたしは動くーーー何もさせないーーー」
「周防さん、わたし達は2人よ?
どれだけあなた達天蓋領域が優れてるかなんて知らないけれど今のあなた1人でどうやって藤原某を守るのかしら?」
「やってーーーークスーーーー
みる?ーー」
「ふふ…」
「はーーーはーー」
「おい化け物共!
見つめあって笑ってるところ悪いがな、さっさと僕の時間から出て行って貰おう!!
僕には使命がある!!!」
「使命とは?
藤原さん、あなたの言う使命とは未来を停止する事なんですか?」
「いいや、僕の使命はもっと高尚な所にある!!
未来を停止させたら残るのは誰だと思うんだ?エイリアン」
「未来人よね、そんなことーー」
「僕と朝比奈みくる、そして朝比奈みくる同位体だけだ」
「朝比奈みくる(大)が今この時間帯に存在するという事?
おかしいわ。観測出来ない」
「情報統合思念体による大幅なプロテクトが掛けられているようです。
どうやらわたし達の観測は禁止されているみたいですね」
「どうして? 朝比奈みくる同位体に未来停止の鍵が渡されているとでも言うワケ?」
「藤原さんの言う「使命」に関連するのでしょう」
「その通りだ。 時間が停止した時残るのは未来から来た人間だけだ。
お前達が無様に停止してる時好きに動けるのは未来から来た僕らだけ。
そうなれば人間の観測など容易い!
朝比奈みくる、僕じゃない有機生命体。
…それが姉さんだ!」
「…把握したわ。そんな貴方の事情の為に未来を停止させるなんて許すワケ無いでしょう」
「分かったら早々に出て行け、お前たちなど邪魔だ!!
過去も未来も現在の地球にも足を踏み入れやかましい奴らだ…
ここにお前たちの居場所などない、消え去れ!!
周防、こいつらを消せ!!」
「ーーそれはーー命令?」」
「分からないか?なら言葉を言い換えよう
『朝倉涼子インターフェイス 喜緑江美里インターフェイス両名の自立活動を停止させろ』!」
「ーーーー理解 行動に移すーー」
「やるしかないの? ってか勝てるのかしら?
さっきの周防さんの余裕からして、わたし達に勝ち目ってあるのかしら?!
「さあ、わたしにも不明です。
出来ることは、なるべく藤原某を傷付けないようにパーソナルネーム周防九曜の活動を停止させる事です」
「…!?何をしている周防!早くやつらをーー」
言葉を遮るように周防が口を開く。
「ーーしているーーー脳内への情報攻撃ーーーー
錯綜ーーーーーこれは永遠ーーー
一瞬で終わらないことは永遠と同じーーーーー」
「わたし達に情報攻撃で勝てるとでも思ってるのかしら、相変わらずね周防さん」
「相変わらず、とは?」
「ああ、そうか。貴女はアレね。
あの「潜永疑念空間」の作ったパラレルワールドにはバックアップの黄緑を送り込んだのだったわね。
わたしは向こうの自分と同期したから知ってるんだけれども。
あのパラレルワールド事件の時も邪魔してきたのは別世界の周防さんなのよ」
「それは聞いています。その時も情報攻撃を?」
「向こうのわたしは潜永疑念空間に力貰ってたからね、容赦無く弾いたわ。
あなたのバックアップに負けたみたいだけど」
「くす。所詮長門さんのバックアップですね」
「なによ」
「お喋りしやがって…。
周防!とっとと片付けろ!!」
「永遠ほどーーーー無駄なーー時観測は退屈ーーーーー」
周防九曜はそう言うと情報操作をする。
手元には柄7センチのナイフ。
「物理的手段でーーー壊すわーーー」
クスリと妖艶に微笑むと二人をめがけ飛び立った。