涼宮ハルヒの未来陥落〜止まる時間に何を望む〜 作:カオミラージュ
朝倉さんがカッコよすぎる回!
個人的にお気に入りな回です笑
episode 5〜所詮、二人の思惑〜
やあ皆。 超人魔人共のバトルで忘れてるだろうから説明しよう。
俺の名前はキョン=ブライアン=マイケル。
世界を救う77人のヒーローの一人だ!
必殺技は「邪悪黒闇拳流殺絶滅剣斬」!
俺の邪悪ーー
「冗談はやめて」
「お、おう、すまん」
くそ、ツッコミが長門じゃどうも続かんもんだ。
そんなことより、俺と長門は1日学校をサボり長門の部屋で喜緑さんたちからの連絡を待っているわけだ。
でも四時間経ったが連絡はない。
長門は俺の膝の上に座り(強制的に。まあ、俺も嬉しいからいいんだが)本を読んでいる。
さすがに四時間乗せてるとどれだけ軽くても足が痺れてくる。
さっきそれを長門に訴えたら2秒で回復した。お、おう…。
にしても暇だ。長門は本を読んでいるからな。
俺も読んでたが、早々に離脱した。
…なんか暇を紛らすことねーかな
「…見て」
そう言うと長門が立ち上がる。四時間ぶりの解放だ。
「jjidtmwdjmvm」
高速詠唱だ、またなんかやるのか?
「…出来た」
「おまっ!それ…」
長門はそう言うと黒いオーラを放った剣を作り出した
「まさかそれ…!!」
「邪悪黒闇拳流殺絶滅剣斬」
や、やめてえええ黒歴史いいい
「これは「拳」とあるのに「剣斬」と付いている、どっち?拳なのか剣なのか」
うあああああえぐられる………!!
適当に言っただけだから特に意味なんてないのに…!!
「これをあなたに譲渡する」
そういうと長門は邪悪黒闇拳流殺絶滅剣斬を俺に渡してきた。
ウソだろ!? 暇を紛らわせるために適当に言った冗談で、アレはほら、長門のツッコミで終わるパターンのやつじゃないのか!?
…宇宙人はやはり格が違うな…やることも、出来ることも…
それに正直いらねぇ!!!
やべえいらねぇ!折角の長門からの初プレゼントが邪悪黒闇拳流殺絶滅剣斬かよ!!
なんか黒いオーラがかなりメラメラしている。
どこにしまえばいいんだ…
「安心して。詠唱を渡す。
mjsdpmm。これだけ。これを言うとその剣は空間から出し入れ可能。
あなたにこの情報操作を譲渡する」
「お、俺に情報操作が使えるのか!?」
「これだけ。これは情報統合思念体が有機生命体で言うところの「ノリ」で作った要らない情報操作能力。
あなたに譲渡しても構わない。」
長門の親玉何やってんだ…
喜緑江美里さんと朝倉が頑張ってるのに親玉である思念体がそんなことしてていいのかよ…。
「本来ならあなたの身を守る為大半の情報操作はあげてもいいのだけど、情報統合思念体が許可しない。許してほしい」
俺は邪悪…。を手に取り長門に向きこう伝える。
「構わねえよ。お前がずっと側にいてくれるんだからよ」
頭を撫でながらそう言うと長門は俯いた。
頬を赤らめて。
「……そう」// メラメラ
「…おう。へへ。」
「//」 メラメラ
「はは//」
うるせえ!!!良いムードなのに邪悪黒闇拳流殺絶滅剣斬超うるせえ!!!
めっちゃメラメラしててやかましいし熱い!!
ええい、俺は先ほど長門に渡されたついに俺が使える唯一の特殊能力「情報操作」で邪悪黒闇拳流殺絶滅剣斬を仕舞った。
「なあ長門、この能力で谷口とかも封印できないのか?」
「それは不可能。その空間保護システムに介入出来るのは邪悪黒闇拳流殺絶滅剣斬だけ。」
「本当にしょーもない能力だな……
なんて名前の情報操作なんだよ…」
「…保護…フィールド…」
「そのままだな…」
なんとも言えない空気が流れていた。
俺の、俺のつまらん冗談が招いた謎の出来事だった。
〜時空の歪み〜
「へぇ…。ホントに一人で二人止めるなんてね。
おかしくないかしら、どうして情報統合思念体は天蓋領域を壊すだけの情報操作をわたしに与えないの?」
朝倉はナイフを振り回しながら情報操作にて攻撃をする喜緑に話しかける。
「あなたには前科がありますから」
「ちぇ。
なら、あなたには彼女の連結を解除する力は授与されてないの?」
「されてるハズですが天蓋領域が情報統合思念体の予想を上回るデータ量だった様で内部情報にアクセスできません」
「情報統合思念体が読み間違えるなんて、この子なんなの?」
「あなた達はーーーーーとても原始的ーーーーーー
欲求
不満
その全てがーーーー曖昧でーーーーー稚拙
だから届かない 天である私に
だから届かない 三葉虫はもう馴染めないーー」
「わたし達を古代生物だとでもいいたいワケ?
地球に飛来しといて随分な言い様ね。
その原始的生物と最初邂逅を求め長門さんを媒体に情報交換をしようとしたクセに」
「有益なーーー情報は得られなかったーーーーーーー役にも立たないーーーーー末端の知識ーーーーーーああーーーー儚いーー」
「!!」
「喜緑さん!?」
「これは、迂闊でした。
天蓋領域に転送能力があったとは…。
…仕方ありませんね。
情報統合思念体にアクセス プロセスショートカット
エラーメッセージコード発信 送信 受信観測 返信 解決策立案 提案 受諾」
喜緑江美里の体が幾何学的に消えていく。
天蓋領域 周防九曜の情報操作だ。
申請が必要のない彼女の情報操作は情報統合思念体の情報操作能力を僅かに上回る速度で喜緑江美里の体を地球に転送する。
「朝倉さん、後は任せましたよ。
なに、すぐに分かります」
ニコリと微笑み、喜緑江美里は地球に転送されてしまった。
「後はーーーーー弱いあなたーーーーだけーーー」
「はぁ、どうすんのよ。もうここに入る時こじ開けたから情報統合思念体の操作パターンでは空間も開けられないから別のインターフェースの介入も期待は出来ないわね、力の制限を食らってるわたしに勝ち目はないわ。」
「その通りーーーーーーーーあなたもーーーー送るーーーーーさよならーーーーあははーーーあはーーあはははーーー」
不敵に笑う周防九曜。
諦観が見える朝倉涼子。
喜緑江美里は言った。
「なに、すぐに分かります」
その言葉の意味を、朝倉は感じ取った。
「…ああ、なるほどね。。
フフフ、喜緑さんもちゃっかりしてるわね。
わたしを信用してるのかしら?
天蓋領域と手を組むかもしれないのに。
…ま、未来が止まったらカナダ旅行どころじゃなくなるわ。
仕方ないしやってあげる」
「ーーーー消えてーーーーー
midtpmagmt(地球転送プログラム)」
「拒否」
「なぜーーー!?ーーー」」
「ごめんね、もうあなたじゃ勝てないの」
「ーーーーーー刺すーー」
ナイフを振りかざす周防九曜。
しかし…
「あ、それ無理♫」
バギャッ!!!
カウンターで蹴りを入れる容赦のない朝倉。
藤原は驚くばかりだ。
さっきまで2対1で優勢、それに情報統合思念体を「原始的」という周防九曜が蹴り飛ばされ見えなくなったのだから。
少しして周防九曜がワープしてくる。
「ーーーーどういーーうーーーことーー」
「ああ、理解が追いつかない?
さしずめ現代にワープしてしまった古代生物といったところかしら?」
不敵に微笑む。さっきの仕返しだろう。
「情報操作能力の枷を外してもらったのよ。
制限解除ね。
知らないでしょうけれど、喜緑江美里より遥かにわたしのほうが強いのよ。
でもね、周防さん」
「ーーーなに」
「長門さんは、わたしより強いわ。
諦めて、死んで♫」
まさに圧倒。
その後も周防は色々仕掛けるがおでんの雑誌を座って読んでいる朝倉に勝てない。
「なーーーぜーーー!!!
天蓋領域のーーー判断でーーーあなたの通常時も調べたーーーーのにーーー」
周防は頭を抱える。
「あは、キョン君を刺した時のコトを言ってるの?
考えてご覧なさい。
世界が改変された「消失」の時。
わたしだけは長門さんのバックアップだという情報が改変されてなかったのよ。空で見てたんでしょ?
消失長門さんの前でキョン君を刺したわたしを。
あの凄まじい時空振と情報改変をわたしは掻い潜ったのよ。
あなたごときで勝てるワケないじゃない」
「くーーーーー 天蓋領域にーーーアクセスーー」
「お、おい!周防九曜!!!なにをしている!?」
「黙ってくれる? 未来人さん、後で殺すから♫」
「!?な、なぜーーーできないーーー」
焦り始める周防。それもそのハズだ。
「ああ、天蓋領域はさっき貴方が地球に飛ばしてフリーになった喜緑さんがプロテクトかけたわ、あなたからアクセスはしばらく無理ね」
「どうしてーー 一端末のわたしの攻撃を防御できないのにーーーーー天蓋領域をーーーー」
「喜緑さんはね、長門さんから情報統合思念体の中枢部、つまりメインを一部譲渡されてるの。
つまり長門さんと同等の力を持つワケ。
油断さえしなければあなたの通信能力の妨害なんて簡単よ」
「あはーーーーあははハハハはーーーーーー
地球の言葉でーーーーー伝えるならーーー」
「四面楚歌。 さ、ゲームオーバーね」
「mladmugamgupsdb(端末停止プログラム)」
「ーーーーーーあーーーーァーーーーーー」
ドサッ
「す、周防!!
くそ…くそったれ、もう少しで…あと、あと少しで…!!!」
「後はあなたの頭の中に介入してTPDDを破壊するだけ。
簡単ね。早く帰っておでんでも食べようかしら」
圧倒的な知能量。
圧倒的な戦闘力。
圧倒的な冷静さに
圧倒的な鎮圧力。
圧倒的な戦闘センス
圧倒的な状況判断。
朝倉涼子は圧倒的に藤原の計画を打ち滅ぼした。
朝倉からしては天蓋領域や未来人の全てを懸けた計画など「所詮 1人 一端末の思惑」。
長門や情報統合思念体が「危険」と判断した朝倉涼子。
それは、この圧倒があってこその対応だった様だ。