僕の、守りたいもののために   作:東仙ミカゲ

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初めまして東仙ミカゲです。

アットノベルスではシュウという名前でやっていました。

まじこいが好き過ぎて思わず書いてしまった。

しかし後悔はしていない。


主人公の立ち位置としては原作の大和が出来なかったことを主人公にやらせて、
尚且つハッピーエンドにしようという形で突っ込みます。
そしてもし百代が慢心せず、ただひたすらに守るために力をつけていたらというコンセプトでも突っ込んであります。


これから始まる主人公の物語、最後までお付き合いいただたけると嬉しいです。


序章〜はじまり〜
第一話~彼はセカイを失い新たな家族を得る~


その日、少年のセカイは壊れた。

 

そう、親に捨てられたのだ。

 

少年はセカイを求めたが差し伸べるものは誰もいない。

 

いつしか親不孝通りと呼ばれる通りの裏路地で倒れてしまう。

 

 

「まだ…生きたいよう…死にたくないよう…」

 

 

少年は生を渇望した。死を拒否した。

 

 

「まだ、見てないものがあるんだ…この広い世界を!触れたい!歩きたい!」

 

 

天へと届けといわんばかりに叫ぶ。

 

 

「だから僕を!生かしてくれぇぇぇぇぇ!」

 

(その願い、聞き届けようぞ!)

 

 

 

そのとき、光があふれた――――

 

 

「だ…誰…?」

 

 

天から降りてきたのは真紅のドレスを身に纏い、紅い西洋剣を持った女性だった。

 

 

「問おう。そなたが余の奏者(マスター)か?」

 

「マ、マスター?」

 

「そう。余を使役する存在、それが奏者よ。」

 

 

翡翠色の瞳を煌かせ、その豊満な胸を張り、金色の髪を揺らすその姿は堂々としながらもかわいらしいと言えた。

 

故に少年はその姿に見とれていた。

 

 

「さあ、もう一度問うぞ。そなたが生を渇望し、余を求めた奏者か?」

 

 

 

少年は考えた。本当に自分が求めた存在なのだろうかと。

 

 

だがそこで少年は考えるのをやめた。

 

 

彼女は言ったじゃないか。僕は生を求めた。だから―――――

 

 

「そうだ!僕が、あなたを求めた!生きるための力を求めた!その力が貴方だというのなら、僕は貴方の奏者だ!」

 

 

「よかろう!そなたが余の奏者であることを認めようぞ!さあ、左手を差し出すがよい!」

 

 

 

言われるがままに少年は左手を差し出す。すると、手の甲に何かの模様が浮かび上がる。

 

 

 

「いぅっ!?な、なに?これ…」

 

「それが余と奏者を繋ぐ『令呪』というものだ。三画刻まれているであろう?一画で絶対遵守の命令を余にひとつ下すことができるのだ。」

 

 

そんなに重要なものなのかと少年は驚いた。だが、それ以上に。

 

少年は、彼女を自分に与えてくれたことに感謝した。

 

少年は、あらたなセカイを掴み取ることが出来た。

 

 

 

「わかった。大事に使うことにするよ。えっと…」

 

 

ここで少年はあることに気づく。

 

そう、名前を教えてもらってないし、教えてなかったのだ。

 

 

 

「そういえば、名を教えていなかったな。余のことはセイバーと呼ぶがよい!」

 

「僕は…修哉。如月修哉っていうんだ。」

 

「修哉か。奏者に相応しいよき名だな。」

 

 

 

少年―――――修哉は親に捨てられたとはいえ、そのことを恨んではいない。

 

やんごとなき事情があったのだろうと、推測できるくらいに達観していたのだ。

 

それ故に親からもらった名を褒められて嬉しかったのだ。

 

 

 

「ありがとう、セイバー。これからよろしく…?」

 

 

 

――――しかし、修哉の体力はもうもたなかった。

 

それもそうだろう。ここまで何も食べずにさまよい歩き、その上セイバーとの契約をしたのだ。

 

むしろここまでよくもったといえるだろう。

 

セイバーは倒れそうになった修哉を抱きかかえる。

 

その顔を見ると安らかな表情で眠っていた。

 

 

 

「おっと。よく頑張ったな。そしてここまで無理をさせてすまなかったな、奏者よ。」

 

 

 

修哉が落ち着けそうな場所を探すセイバー。

 

すると、ある方向から強い気が流れてくるのを感じたようだ。

 

 

 

「なかなか強い気を感じるな。…この気を感じる場所なら、奏者を休ませることも出来るだろう。」

 

 

 

そう言ってセイバーは歩き出す。強い気を感じる方向へと。

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらく歩き続けて数十分。ようやく目的の地へとたどり着いたセイバー。

 

 

 

「ここは…川神院というのか。ふむ、なかなか強そうなのがいるな…」

 

「こんなところに若い外国のお嬢さんが何か用かのう?」

 

 

 

セイバーは気づけなかった。年老いた人間の接近に。

 

思わず剣を突きつけようとしたが修哉を抱えていたので剣を出すのを止めた。

 

 

 

「貴様、いつの間に…」

 

「ふぉっふぉっふぉっ、まだまだ若いもんには負けんぞい。それで?その子をどうしたいのじゃ?」

 

 

 

そういわれて本来のすべきことを思い出したセイバー。

 

行き倒れていた修哉を見つけてここまで抱えてきたことを話した。

 

 

 

 

「なるほどのう…その子はやはり。」

 

「うむ、十中八九親に捨てられたのだろう。…こんなにかわいい子を放り出すなど、どうかしている!」

 

 

 

美少年や美少女に目がないセイバーには、修哉は美少年のうちに入るのであろう。

 

故にセイバーは憤慨した。

 

老人もまた、未来ある子供を捨てた親に対して憤慨していた。

 

 

 

「とりあえず、その子を中に入れなくてはならぬのう。…ルーよ!」

 

「お呼びデスカ、総代?…ってソノ子と彼女ハ?」

 

「詳しい話は後だ!早く奏者を休ませねば…」

 

 

 

 

こうしてセカイを失った少年は代わりに力と居場所を手に入れた。

 

かくして世界は動き出す――――

 

彼と彼を取り巻く人たちが紡ぎだす――――

 

 

 

 

 

これは、真剣な(マジで)御伽噺。(全力で生き抜くお話)

 

 

 

 




思ったよりも短くて絶望した。

こんなはずじゃなかったのに…

当初の予定より500くらいは増えたけどそれでも2000いかないって…


まあ、これから頑張ります。


稚拙で短文で鈍亀更新になりそうな小説ですが
これからよろしくお願いします。
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