「こっちの準備は出来たぞ」
リボーン以外は誰もいない部屋で電話を携帯を使い会話をしていた。
「そっちはどうだ?」
「………」
「やっぱりそうなっちまったか」
「………」
「ああ。今年までだな」
「………」
「百代のことか」
「………」
「ツナの大空の血と百代の武神の血は切っても切れねえ関係だからな」
◇◇◇
「さて、始めるか綱吉?」
「ハハハ…お手柔らかに頼むよ。後、オレの事はツナでいいよ? 友達はみんなそう呼ぶからさ」
綱吉と百代は崖の下で向き合っていた。しかし、その表情は違う。片方は獰猛な笑みと期待の眼差しを向け、もう片方は困ったように笑っている。
「フフフッ。それではいくぞツナ! ハアァ!!」
開始と共に百代はその莫大な気を解放し、瞬間、凄まじいまでの覇気が空間を満たす。
「くうっ! (これが本当の
綱吉が使っているのは死ぬ気の炎。だが、生命が持つ力はもう一つ存在する。
かつて六道 骸が使っていた
死ぬ気の炎も闘気も生命が持つ気ではあるのだが、表の世界に死ぬ気の炎はほとんど知られておらず、裏の世界では区別するために闘気と呼んでいるので気とは闘気を差す。
死ぬ気の炎と闘気の違い。それは密度と性質である。
死ぬ気の炎は高密度のエネルギーで属性ごとに特徴を持つのに対し、闘気は低密度のエネルギーで死ぬ気の炎のような属性は無く様々な応用ができる。
例えば、骸が闘気を使用した時は低密度であるため熱を持たず、限られた者にしか見えなかったが、圧縮して放つことで破壊力を持たせることも出来し、他者に見えるように出来る。また細胞を活性化させて治癒したり強化することが出来るが晴の炎の数倍のエネルギーを消費したりするなど利点と欠点が存在する。
測り方も違う。死ぬ気の炎は複数の属性を持つが故にそれぞれの特徴を強く引き出せる純度、すなわち質を重視するが、闘気は属性を持たないが為に純度が無く大きさ、すなわち量で判断する。百代が綱吉の気の量が少ないと判断したのはそういった事情があるのだ。
(骸のと比べて禍々しさは全く無いけど。その何十倍も凄まじい!)
綱吉は百代に対し、そのような感想を抱く。それはつまり、百代はあの時の骸の数十倍の闘気を持っているということだ。綱吉は手袋をはめ、
「ああ。始めよう…」
「!!!?」
百代は驚愕した。綱吉の額に橙色の炎が灯ったと思ったら幼さを残した顔付きは大人びた顔付きに変わり、身に付けていた手袋が輝きグローブに変化した。百代は知らないがこれは
だが、もっとも驚いているのはそんなことではない。綱吉が放つ雰囲気。例えるならば大空。百代によって覇気に満たされた空間を瞬く間に支配し、
「フ、フフ、フハハハハハハハ!! 期待以上だ沢田 綱吉ィィ!!!」
「来い! 川神!」
武神と大空は激突した。
◇◇◇
「百代とツナはどっちが強いか?」
「………」
「そうだな。百代とツナの実力はほぼ互角と言っていいだろ。それにこれはツナの修行の為だけじゃねえ、百代の為のでもある」
「………」
「ああ。本来なら百代がああなるのはもう少し先の話だった。だが、それが中学生ぐらいでなっちまったからな」
◇◇◇
百代の気を込めた拳と綱吉の炎を纏った拳がぶつかり合う。
「くぅ。効くなぁ! それでこそだ!」
「強いッ!? だが!」
互いの初撃は相殺された。二人は後退し、再び前へ跳び出す。
「フッ!」
百代は綱吉に向けて拳を振るう。綱吉は紙一重かわし、炎の出力を瞬時に上げる。
「なっ!? 速い!」
百代は目の前から綱吉が瞬時にとてつもないスピードで消える。
「ぐっ!?」
百代に、突如横から攻撃がくる。百代は持ち前の反射神経で防御した。
「宙を自由に飛び回れるとはな。驚いたぞ」
「お前も宙を飛べるだろう」
「お前ほど自由にとはいかないさ。というかさっきから性格違わないか!?」
百代は綱吉の性格の違いに驚いて見せているが獰猛な笑みは消えていない。
二人は常人には視認出来ない速度で幾度もぶつかり合う。その戦いは激化し、周囲を激突の余波が吹き飛ばす。
「ハハハ! 楽しいぞツナ! こんなに楽しいのは久し振りだ!」
「………川神」
綱吉は百代を見る。その顔は本当に楽しそうだった。だが、足りない。百代には何かが足りない。
「今は言葉で伝えられることではない。オレに出来るのは…」
「行くぞ! ツナァ!」
百代は拳に力を込め、綱吉に向かって突進する。その拳は綱吉の正面から食らってしまう。
◇◇◇
「どっちが勝つかなんて分かりきってる。それはお前も分かってんだろ?」
「………」
「百代は強え。力だけで言えばツナよりも明らかに上だ。だがな…」
◇◇◇
(手応え有りだ!)
百代は確信する、完全に決まったと。だが──
「な!?」
綱吉が百代の手首を掴んだ。
「オレに出来るのは死ぬ気で応えてやることだ」
綱吉の拳に特大の炎が灯る。
綱吉はその拳を百代に向け、全力で叩き付けた。
「ぐう!! (お、重い!?)」
百代は遥か後方に吹き飛ばされ岩の壁に激突する。岩の壁には砂埃を上げる巨大なクレーターが出来ていた。
---今の
うまく出来たか自信が有りません。変だな、ここはもっとこうじゃないという所があったら教えてください。