さあ、愛を演じよう   作:玉露入りお茶

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スクフェスやっている人はことりイベントお疲れ様です。

皆さんは何位でした?自分は・・・あまり自慢できる範囲にいませんね。

では、第4話どうぞ。


ありがとう

新入生歓迎会当日。

 

俺は陸上部の部員の為、授業が終わったら陸上部で新入生を向かえなければならなかった。

 

「はぁ、大丈夫だろうかあいつら」

 

目の前を、体験入部しに来た一年生が通りすぎていく中、俺は常に放課後のライブについて考えていた。

 

朝は高坂達が数日前から行っていた、チラシ配りを手伝ったのだが余り受け取ってくれる人は少なく、正直人が来てくれるか怪しくなってきた。

 

そいや、俺の他にも数名の男子が手伝っていたな、自分のクラスにいる友逹や、弓道部の先輩もいた、後は三年生の知らない男子が躍起になって配っていたのを覚えている。

 

合計七名で朝からチラシを配っていた。

 

あそこまで、宣伝をしたのだからせめて数十名は、集まって欲しいものだ。

 

「凛ちゃん、わ、私やっぱり・・・」

 

「陸上部はここですかにゃ?」

 

にゃ?・・・

 

思い耽っていると、目の前にはオレンジ色の髪の女の子と、薄茶色の女の子がいた。

 

新入生か。

 

「はい、体験入部の方ですね?」

 

「そうですにゃ!」

 

「あ、え、私は・・・」

 

「かよちん!、かよちんは最近食べてばっかりだから運動しないと太っちゃうよ?」

 

「あぅ、でも私運動苦手だし、それに・・・」

 

あぁ、運動苦手な子が友達に連れられて来ちゃった、って感じか。ならば。

 

「体験入部では練習風景を見るだけでも構いませんよ。運動の苦手な方も多くいらしゃるので、自分が出来そうなものだけをやっても構いません」

 

こういうのは臨機応変に、只でさえ人が少ない一年生だ、こちらとしても部員は出きるだけ多く確保したい。

 

「だってさ、かよちん!」

 

「え、えぇ!?」

 

「さ、行こうにゃ~!」

 

オレンジ色の髪の子は薄茶色の子の手を握ると、強引に連れてってしまった。

 

「だ、誰か助けて~!?」

 

にゃ、か。今年はキャラの濃い一年がいるな・・・。確か三年生にもキャラが濃いツインテールの人がいた気がする。

 

一年生を見送った後しばらく座っていたが誰も来ないので、再びライブの事について考える。

 

ダンスはどうだっただろうか、一ヶ月程毎日のように練習した、自分も覚えてしまう程に。昨日屋上で練習した限りではなんの問題も無く歌まで、ちゃんと歌えていたので大丈夫だと思うが。

 

「はぁ、高坂が一番心配だ・・・」

 

アイツと今日の昼休み中庭でバッタリ出会った。

 

 

 

 

ご飯どこで食べよう・・・。

 

昼休み、今日はたまたまいつも一緒に食っている友逹が。

 

「ごめん、今日ちょっと、急いで修正しなきゃいけない所があるんだ」

 

「修正?、ああ、衣装か」

 

俺の友達は男子だが手芸が得意でその為、南さんの衣装造りの手伝いをしている。ちなみに朝チラシ配りの手伝いをしていたのも彼だ。

 

「ことりさん、1人で出来るっていってるけど多分間に合いそうにないから手伝いに行ってくる、だから昼、一緒に食べれないから」

 

「あぁ、別に大丈夫だ」

 

「ありがと、じゃ!」

 

そういって友は南さんの手伝いをしにいった。そんな感じで、1人教室で弁当を食べるのもあれなので、いつもと違う時には、いつもと違う場所で食べようと考え中庭に来た。

 

中庭は円形の形になっていて真ん中にそこそこ大きい木が二本ほど立っている。そしてその木を囲むように、ベンチがある。そしてそのベンチに高坂がいた。

 

「はむ!」

 

高坂は木の下でとても美味しそうにランチパックを頬張っていた。

 

「よう、高坂」

 

「ふん?」

 

高坂はパンをくわえながらこちらを振り向く。

 

「あ、君!、朝はお疲れ~」

 

「高坂もお疲れ」

 

高坂はパンを口元から離すと俺の右手を見て言った。

 

「あれ?君も今からご飯?」

 

「うん、そうだけど」

 

「じゃ、一緒に食べる?」

 

突然の高坂からのお誘い。女子と食事など余りしたことはないが、喜んで承諾しよう。

 

「じゃ、食べようかな」

 

「うん」

 

自分が座っていた場所から少しずれて俺の座る場所を作ってくれた。高坂は少し嬉しそうな顔をしている。

 

「どうした?、そんなニコニコして」

 

「それは、ちょうど1人で寂しかったし、誰かと一緒に食べた方が美味しいでしょ?」

 

「あぁ、そういうやつか」

 

確かに1人で食べるご飯は余り美味しくはない。1人りより話せる相手がいた方がいいものだ。

 

「じゃ、いただきま~す」

 

高坂は俺が座ったのを見届けると、昼食を再開した。俺も自分の弁当を開け食べ始める。

 

「なぁ高坂、お前和菓子屋の娘なのにどうしてパンだけなんだ?」

 

さっきからずっと高坂はパンばかりを食べている、と言うか俺の記憶にあるかぎり高坂は、学校に弁当をもって来ていた記憶がない。

 

「それはいつも、和菓子の食べてたからね、もう餡子とか飽きちゃって、だからパンとかは私の好物なんだ」

 

「えぇ、和菓子屋の娘がそれ言うのか!?」

 

「なんか、みんなにそれ言われるんだよな~」

 

なんと、和菓子屋の娘が餡子飽きるとかヤバイんじゃないか跡取りとか大丈夫なのか穂むら屋。

 

そんな、話しなどをして、しばらく食べていたら、遠くから演劇部の声が聞こえてきた。恐らく台詞からして、美女と野獣、当たりではないだろうか。

 

「凄いね、あんな大きな声で」

 

「確かに、まあ、今日本番だし、苦手な場所は練習しておきたいんだろ、大勢の前で披露する訳だし」

 

「・・・」

 

「高坂?」

 

突然、高坂が黙りこくってしまった。気になったので顔を覗き込んで見ると少し不安そうな顔をしていた。

 

「苦手な動きでもまだあるのか?」

 

「ううん・・・」

 

「じゃあ、歌か?」

 

「ううん・・・」

 

だったらなんだ?・・・

 

歌、動き、それ意外に何かあっただろか。

 

「高坂、大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫・・・」

 

結局、昼休みはそのまま終了してしまい、高坂が、何について不安があるのかを聞けなかった。だが五時限目にはいつもの高坂に戻っていた為、あまり追及は出来なかった。

 

 

 

 

「ほら!、ぼおっとするな!」

 

「っハイ!」

 

突然の大きな声に驚いて立ち後を見ると、陸上部の顧問の先生が立っていた。

 

「お前が、集合時間になっても来ないから来て見れば、只イスに座っているだけとは、先生も舐められたもんだ」

 

「す、すみません」

 

しまった。そいえば、体験入部の子達の面倒を見る役割にもついていたっけ。

 

「まあ、謝罪は後にして、ほい。お前が面倒を見る子達を連れてきたぞ」

 

え?

 

先生の後を見ると、なんと先ほど通っていたオレンジ髪の子と薄茶色の髪の子だった。

 

「よろしくですにゃ~!」

 

「よ、よろしくお願いいたします」

 

「はは、二人共よかったな。コイツが我が陸上部の隠れエースだ。まだ公式的な記録はないが、見込みがある、近々大会に出場させる予定だ」

 

え!?、なんだか突然な事ばかりが、続いて行くが先生の話しが終わるとオレンジ色の髪の毛の子がさっそく「追いかけっこ?」を申し出てきた為、学生服で走るはめになった。

 

あの子、滅茶苦茶、運動神経良すぎだろ・・・

 

 

 

 

くそ、やってしまった。片付けをしていたら遅れてしまった。確か講堂だよな?、急いで行かなければ。

 

とにかく急いで走る。

 

なんか、一年生の赤髪の子とか、三年生の紫髪の子とか見えたが、気にせず講堂に入る。

 

 

そこでは、ちょうどライブが始まっていた。

 

 

観客は僅か数名だが、それでもその場にいる全員が舞台上の三人に釘付けになっていた。

 

けしてきらびやかなステージではないが、それでも三人には十分だった。今まで練習してきた事や学んだ事をフルに生かし彼女達はライブをしていた。

 

楽しそうに。

 

「高坂・・・」

 

ん?、なんか一瞬、高坂と目があったような。と言うか、さっきより、笑顔になっているような。

 

まあ、なにはともわれ高坂が無事に歌って、踊ってくれてよかった。

 

 

このままライブは無事に終わりを告げた。

 

 

 

 

「お疲れ、高坂」

 

「あ、待っててくれたの?」

 

帰り道、ライブを頑張っていた高坂を待つ為校門にいた。

 

「よくやったな、それにあんな事まで宣言して」

 

「えへへ」

 

ライブは無事に終わったがそのあと生徒会長が来て、今後もスクールアイドルを続けるかどうかの真偽を高坂達は問われた。

 

だがもちろん。

 

「だってスクールアイドルって楽しいんだもん、続けたいよ!」

 

このように、更に、この講堂を満席にするとまで宣言した生徒会長もそれを聞き、呆れたか、認めたかは知らないが引きさがって行った。

 

「ありがとね」

 

「ん?」

 

突然、高坂から感謝された。

 

「手伝った事か?だったら別に、俺から手伝いたいと言ったのだから、むしろお疲れ様だな」

 

「そうじゃなくて!」

 

じゃなんだ?俺他に何かしたっけ?

 

「来てくれてありがとうって事!」

 

・・・ライブにって事か?

 

「最初、人が居なかったらどうしようとか思ってたの」

 

高坂が俺が来る前の講堂について話し始めた。

 

「だけど幕が、開けたら、本当に誰もいなくて。心が押し潰されそうだった。手伝ってくれた子達しかいなくて私達がやってきた事は無意味だったんじゃないかって泣きそうになったの」

 

そうだったのか、じゃあ高坂が昼休みに不安になっていたのは見る人がいるのかって考えていたのか。

 

「だけど、諦めかけた時に一年生の子が二人入って来てくれて、そっから何人か続けて見に来てくれたの、そして最後に君が現れてくれて本当に嬉しかった、だから」

 

「・・・」

 

「ありがとう」

 

・・・なんと言うか。

 

「・・・どういたしまして」

 

これぐらいしか言えない。自分は何か自覚があるわけでもないが、誰かの心の助けになったのならばそれはきっといいことだ。

 

「帰ろう、今日は疲れただろ」

 

「うん、ねぇ、ファーストライブも終わった事だし何かおごってよ!」

 

「・・・まあ、パンぐらいなら」

 

「本当に!?やったー!」

 

はぁ、何故パン一つでここまで喜べるのだか・・・

 

春頃の夕方、割りと眩しい夕日がビル郡に沈んでいくなか、とりあえず知っているパン屋に行く事にした。

 

「ありがと」

 

感謝の言葉は聞く方も、言われる方も恥ずかしものだ。




感想、指摘お待ちしております。

改正;サブタイトルいれわすれてました。
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