パパのいうことを聞きなさい!――双子の弟は頑張ります―― 作:四宮 (陽光)
更新スピードが上がらなくて、申し訳ないε=(・д・`*)ハァ…
今回は文字数が一段と少ないです。
あと、試験的に行間が狭いです。読みにくかったら言ってください。直します。
それじゃあどうぞ。
すうぅ~
サークル棟を出て大きく息を吸う。
暦の上では春だが、まだこの時期の夜は冷える。長袖一枚では少し心許ない。
結局、佐古先輩の暴走を莱香ちゃんが止めているうちに部室を出た僕達。
そのまま、一緒に家へ向かい歩きだす。仁村君の家は一体何処なんだろう。兄さんを背負ってきてもらったけど、逆方向だったら大分迷惑だったかも知れない。後でさりげなく聞いておくべきだね。
兄さんは状況があまり分かっていない様子なので、僕が説明しようと思ったんだけど、既に当人は仁村君とお話中。
一緒に説明しようかな、と思ったけど見ていれば仁村君とも多少なりとも打ち解けていたのでその必要は無いみたいだ。
話している二人より少し後ろを歩き、途切れ途切れに耳に入ってくる会話をぼーっ、と聞く。
正直、暇で仕方ない。最初の考えを訂正して会話に混じろうかと思いはしたけど、いまさら加わるもなんか気まずいし。故に、ふらふらと後ろを歩くしかない訳だ。
そういえば、部屋のトイレットペーパーが切れていた気がする。「翔~?」明日買い足しておかないとなぁ。だとしたらいつものスーパーでいいかな。「しょーおー?」あ、スーパーに行くならチラシをチェックしとかなきゃ。「瀬川弟クン~?」寮暮らしの学生にスーパーのチラシのチェックは必須事項なのだ。朝に一回見た気がするけど明日はたしか――「翔!」
「――納豆が安かった気がする」
「いきなりどうした?」
「ううん。こっちの話」
いつの間にか兄さんと仁村君が両隣で僕を見ていた。どうやら何回か声を掛けられていたらしい。全然気が付かなかったなぁ。考えことに集中し過ぎて黙々と歩いていたみたいだ。
「で、どうしたの?」
「よよよの人って美人だったよな?」
「そうなのか、翔?」
「莱香ちゃんのこと?」
何かと思えば莱香ちゃんのことか。確かに顔ははっきりと見てるなぁ。
「うん。クールって感じの美人さんだったなぁ」
「ほらな」
「う~ん。もっとしっかり見ておけば良かったか…。というか來香ちゃんって?」
「だって、本人がそう呼んで欲しいって言ってたから」
「瀬川弟は変わってるねえ」
「普通、先輩をちゃん付けで呼ぶのは、言われたからって無理だぞ…」
兄さんは暗がりでまともに顔見れなかったらしい。それに兄さんが目覚めてから結構早くに部室を出たから見るチャンスもなかったんだろう。そして、僕は変わってなんかないやいッ!
「ところで、我が友の瀬川兄弟や」
「なんだよ?」
「なんです?」
「君たちの家、この近所?もう終電ないんだよね」
「えー、それはちょっと…信用できないし」
「まだソレ引っ張るのッ!?」
「??」
これが僕らと仁村君との出会い。以来、仁村君は何かと理由をつけて僕たちの部屋に泊まりに来て、好きに過ごして、私物を持ち込み放置して帰っていく。まあ、綺麗好きなのか部屋の掃除をして行ってくれたりもするんだけど。私物を置いていくのは、自分の部屋は女の子を連れ込むための部屋なので私物は余り置いておきたくないらしい。よく分からないが、モテる男にはイロイロとあるのだろうか。だからといって僕たちの部屋に置かれるのも困りものなんだけどなぁ。
とはいえ、大学で初めての友人を得られたことで僕も兄さんもホッとしたのは事実なんだけどね。
ちなみに納豆はキチンと買えました。