リアルが忙しいのです。
それでも投稿させて頂いている作品は完成させるつもりですので、生暖かい目で見てください。
IS学園の近くに存在するポリの根城。そこではある特殊部隊が編成されていた。その名も『ジェイソン対策本部』である。
「部長……そろそろ交代っすよ」
「む、もうそんな時間か」
部長と呼ばれた男は顔を上げる。どうやら何かの資料を見ていたようなので部下は聞いてみる事にした。
「部長……この資料は何の事案ですか?」
「ん? これは今までジェイソンが起こした事案だよ。…………まぁ最近は目立った行動をしていないからもう一度洗ってみようと思ったのだ」
そう言うと部長は資料を片付け始めた時、2名の部下が勢いよくドアを開けて入って来た。
「大変やぁぁぁぁあああああ!! 部長大変ですぜぇぇえええ!!」
「どっ……どうしたんだ? 一体何があった」
「部長大変です! 全テレビ放送が…………ジェイソンにジャックされましたァッ!!」
「な…………なぁぁぁぁああああああにぃぃぃいいいいいいい!!!」
「カメラ、マイクのスタンバイはいいな? ……よし、放送5秒前、4、3、2、1」
カウントダウン終了後、ノリのいい音楽が流れた。まるで今から野球の中継でも始めるのかと思われるぐらいに……。
ノリのいい音楽が鳴り止んだ後、カメラの先にいる無駄に威圧感を垂れ流している筋肉隆々の大男が口を開いた。
「皆さんこんにちは、『超人類タイムス』の時間です。今日は本日行われるISバトル『男で初めてのIS操縦者、織斑一夏VSイギリス代表候補生、KY・モルモ……失礼しました。セシリア・オルコット』の試合を生中継でお送りします。私は実況兼解説の超人類です。そして本日のゲストをご紹介します。あの織斑一夏の姉にして『ブリュンヒルデ』の織斑千冬さんです。今日はよろしくお願いします」
「…………ああ」
超人類の隣にはムスッとした表情の織斑千冬が座っていた。
「……なおこの番組は全テレビ放送をジャックして全世界に配信しております。試合開始までもう少し時間がありますのでいったんCMをどうぞ」
『この番組は超人類株式会社と海馬コーポレーションの提供でお送りします』
「はいCMでーす」
「超人類!! どう言う事だ!!」
「どう言う事も何も見ての通り生中継のテレビ放送だが?」
「そんな事を聞いていない!! 貴様はどれだけこの試合を盛り上げれば気が済むのだ!!」
織斑千冬はご立腹だった。
そもそも静かにクラス代表を決めるはずだったのに気付けば、大イベントとして盛り上がりを見せていた。それについて異議を申し立てたかったらしい。
「IS学園の生徒がアリーナに集まっていることも腹が立つくらいなのに、いやこの際、それはもうどうでもいい。そんな事よりも! なぜテレビ放送をジャックしてまで世界に発信する必要があった!?」
「それは勿論、超人類株式会社と海馬コーポレーションのCMに決まっているだろ!!」
「そんな事で私の弟を巻き込むなぁぁあああ!!」
「言っておくが織斑一夏には承諾済みだ。勿論、今回は無理矢理ではないぞ?」
「なに? それはどう言う事だ」
「まぁその答えは試合で明らかになるだろう」
超人類はにやっと笑いながら千冬に言うのだった。
「逃げずに来ましたのね」
顔に綺麗にタイヤ痕の入ったセシリア・オルコットは目の前に織斑一夏に言い放った。
「どうしたんだその顔……マヌケにしか――――」
「うっ、うるさいですわね」
セシリアは恥ずかしいのか顔を赤くして言うが、そのせいでタイヤ痕がより一層目立つので織斑一夏は笑いを堪えるのに必死だった。
「……」
「それにしても良かったですわ。もし訓練機で来たらどう手加減してあげようかと考えていましたが、その心配は必要なかったようですわね」
「モルコット、最初に言っておくが専用機を貰った俺には手加減なんて必要ないぜ」
「あら、強気な発言です事。後、私の名前はオルコットですわ!!」
そう織斑一夏が身に着けているISは超人類が用意した専用機なのだ。機体名は不明で、色は真っ黒だ。しかし、超人類が用意したものだ。俺にピッタリのISに違いない。そう考えるからこそ織斑一夏はかなり強気だった。
「それに俺は超人類から勝利の呪文を聞いている」
「何ですのそれは?」
「『ゆうて いみや おうきむ こうほ りいゆ うじとり やまあ きらぺ ぺぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ』だ!!」
「それは復活の呪文ですわ!!」
『両者、そろそろ定位置につけ試合を始めるぞ』
アリーナ内に放送が入ったので、両者は定位置まで移動する。それを確認した超人類は試合開始のブザーをアリーナに響かせた。
「シッ!!」
「!? がはっ」
その瞬間、織斑は一気に距離を詰め、セシリアの腹部に蹴りを入れる。余りの速さにハイパーセンサーすら反応出来なかったようで、防ぐ事はかなわない。シールドエネルギーを大きく削られながらそのまま、一転二転と地面に転がったセシリアは織斑一夏を睨みつけた。
「一体、何をしたんですの?」
「お前には悪いが、ここで負ける訳にはいかないんだよ」
こうして、織斑一夏VSセシリア・オルコットの試合は始まったのだ。
場所が変わって実況席。
「超人類、あのスピードは何だ!?
「おっ、早速ノリノリですね。千冬さん、あれはただ走っただけなんですよ」
今回はテレビ放送をしているせいか、やけに口調が丁寧な超人類が答える。
「走っただけ? それはどう言う事だ」
「そのまんまの意味ですよ。彼はISで飛んだのではなく、走ったのです。だからセシリア選手は接近に気付かなかったんですよ。あれぞ、超人類直伝織斑一夏の必殺技その3『織斑ダッシュ』だ」
「何だ。その必殺技って……」
「それは企業秘密に決まっているだろう」
超人類はふっと笑うと実況を開始するのだった。
(なぜ……何故あたりませんの!?)
セシリア・オルコットは明らかに動揺していた。さっきから攻撃がかすりもしないのだ。そのせいで彼女が握る《スターライトmkⅢ》は乱射により砲身がかなりの熱を放ち融解寸前だった。
『見せる! 魅せるぞぉぉぉおおおお!! 織斑選手!! 『織斑ステップ』で華麗に避ける避ける!! 素晴らしい回避力に私もダツボォオオオ!!』
アリーナ内に響く、超人類の実況アナウンスにイラッとくるセシリアであったが、事実を素直に受け入れるしかない。
「どんなに撃ったって俺に当たらなきゃ意味ないぜ」
「くっ……さっさと当たりなさい!!」
セシリアは既にブルー・ティアーズまで使って織斑一夏を追い込もうとするが、まだ一撃も与えられない。それどころか蹴りで次々にブルー・ティアーズを破壊され、さらにそれを蹴飛ばしてセシリアのエネルギーを削ってくる。最早手を付けられない状況だった。
(もう私に残されている武装は接近戦用のインターセプターのみ、接近戦を挑むしか……)
だからと言って接近戦を挑めば、狙撃手であるセシリアには分が悪すぎる。最初に織斑一夏が見せたあのダッシュはセシリアの実力では見切ることが出来ない。またあの蹴りを貰う事になるだろう。
(それに、彼はまだ武装すら展開させていません。迂闊に近づいて、やられるなんておろかな事はしませんわ)
そう織斑一夏はこの戦闘中一度も武器を使用していない、蹴りだけでセシリアを追い詰めていた。恐らく織斑一夏が纏うISは恐らく接近戦型で間違いない。それはセシリアがこの戦闘でそう答えを出していた。蹴りだけでシールドエネルギーを消費するのだ、武器を使用されたら最後息の根を止められるのは目に見えている。
「悪いが俺の勝ちだ」
「それはどう言うことですか。確かに私は貴方にダメージを与えられてません。しかし、勝負ここから――」
「残念だが、もう遅い」
織斑一夏の表情にセシリアは恐怖を覚える。彼女が初めて見た織斑一夏はここまで覇気を持っていなかった。ただ流されるだけの男に見えた。だが今はどうだろう
「――――このISは今俺の専用機となった」
「!?」
織斑一夏が纏っていたISが閃光を放つ、それは『
「それが、貴方の専用機のあるべき姿……」
閃光がゆっくり収まって、セシリアは織斑一夏を見る。今まで纏っていた黒いISの姿はなく、純白のISが目の前にいた。両肩には蒼いラインが2本入っており、純白の機体にアクセントを加える。さらに左肩のアーマーには3本の脚を持つ黒い鳥が描かれたエムブレムが描かれており、それが強く印象に残った。
――――初期化、最適化終了
――――八咫烏、再起動します
「八咫烏、これが俺の機体か……!!」
――――特殊武装、『黒弾』展開します
織斑一夏の足元にサッカーボールが現れる。それこそが『八咫烏』が誇る武装の1つ『黒弾』だった。
「気迷いましたの!? サッカーボール如きでISに何か出来るとでも……!!」
「出来るさ、お前を撃ち抜く事がッ!!」
織斑一夏は『黒弾』を蹴る体勢に入った。八咫烏はそれに反応してかエネルギーを右足1本に集め始める。その時間は一瞬であったが織斑一夏にとってブートキャンプを
超人類に連れられ気付いた自身の本当の才能、そして可能性。彼と出会わなければ、俺はただの凡人、いや織斑千冬の弟でいられたのかもしれない。だが俺は見つけてしまった。知ってしまったのだ。最早進む事は出来ても引き戻る事は許されない。ならば突き進む!
あの超人類のように!!
俺は
「これが俺の答えだぁ!! シュゥウウウウウウトォォォオオオオオ!!」
今撃ち出された織斑一夏のシュートはうなりを上げて、セシリアに向かう。一方所詮サッカーボールと侮っていたセシリアはISのハイパーセンサーが警告を上げだしたのだ。
「くっ!?」
遅れて回避運動を取ろうとするが、間に合わない。ならば防ぎきってやるますわ、そんな考えがセシリアを支配した。だがそれは無謀だった。
特殊武装『黒弾』の正体は貫通性の高エネルギー結晶体である。つまり、黒弾はシールドエネルギーを無視し、操縦者に直接ダメージを与える事ができるシロモノだった。
そんな物を正面から防げるだろうか?
否、防げるはずが無い。
「きゃぁああああ!!」
『キマッタァァアアア!! 『織斑シュート』セシリアに直撃ぃぃぃいいい!!
セシリアばったんきゅう! この試合、織斑選手の勝利だぁ!!』
アリーナは盛大な歓声で湧き上がり、織斑一夏の勝利を祝福するのだった。
たった! ついに原作崩壊フラグがたった!
キャプテン一夏、始動
次回、超人類、レクレーションをする。お楽しみに!