「あれ? ここは何処だ? 俺は確か臨海学校の帰りのバスに乗っていたはず……」
織斑一夏は混乱していた。自分のいる場所が明らかに異常だと言う事は直にわかった。
見渡す限り真っ白で、何もない。不思議なところであった。
「ハローーーー!! 一夏ぁ!!」
後ろから声が聞こえたので織斑一夏は振り返ると、恐ろしい顔をした大男が立っていた。大男は無駄に威圧を放っている為、ビビッてしまうが勇気を持って話しかける。
「お……お前は誰だ?」
「俺の名は超人類、お前をボコりに来た!!」
「はぁ!? 何で始めて会った人間にやられないといけないんだ!!」
織斑一夏は怒りを込めて言うが、超人類は動じず続けて言う。
「俺はお前の事が気に食わん!!」
「俺がお前に何したって言うんだ!!」
織斑一夏は、完全に切れている。しかし、そんなのお構い無しに超人類は続けて言う。
「お前はハーレムを作ろうとしている!!」
「作った覚えねーよ!!」
「ほう、自覚無しか。男の風上も置けんな……!! ふん!!」
「げふーーー!!」
超人類は織斑一夏を殴り飛ばした。
「ハーレムを作ろうとしているだけでも言語道断なのにもかかわらず、それが自覚無しとは救えん男だ。ここで制裁を下す!!」
超人類はゆっくりと織斑一夏に近付いていく、やっとの事で起き上がれた織斑一夏は今、置かれている状況を理解し、ISを起動させる。そう織斑一夏は命の危険を感じたのだ。
「こい!! 雪羅!!」
「そんなおもちゃ、『超人類』の前には通用しないぞ?」
超人類は織斑一夏の前から突然消え、後ろから攻撃を仕掛ける。織斑一夏はハイパーセンサーのおかげで辛うじて避ける事が出来た。
「ほう、今のでまだ立てるか」
「な……なんだ!? 人間の出来るスピードじゃない!?」
驚きを隠せない織斑一夏はさらに驚くことになる。ふとシ-ルドエネルギーを表示している画面が目に入り、激減している事に気付く。
「な……残り3分の1も無いだと!?」
「織斑一夏……お前は、ここで沈めるッ!! 喰らえ!! 亜空拳!!」
「ひでぶーーーー!!」
超人類の亜空を捻じ曲げて繰り出す全方向からの攻撃を受け、織斑一夏はブラックアウトしていった。
「よし、これで少しは男らしくなるだろう」
俺は満足していた。これであいつは大丈夫だろう。
しかし、良く考えてみたら、あんな事で性格が変わるのだろうか? 少し不安である。もっといい手は無いだろうか……。
「いい事思いついた!!」
俺は懐からケータイを取り出し神様に電話を掛ける。
「はいはーい、神です。超人類どうした?」
「神様、俺を織斑一夏がいる世界に送ってくれ」