超人類は何とかポリの網を抜けて求人紙に書かれていた住所の場所にたどり着いた。
「ここか、用務員を募集している所は……」
そこは、IS学園。世界で唯一、超人類の身の安全が確保できそうな所である。
とりあえず、勝手に入る事はできないのでゲートの警備員に許可を取りに行く超人類。
「すいません。面接に来たものなんだが……」
「ぎ・・・・・・。そ……そうか、なら本校舎1階総合事務受付に向かうといい。これが許可証だ」
「ありがとうでは、早速面接に行くとしようか」
明らかにゲートの警備員は超人類を見て叫びそうになったが、何とか職務を遂行する警備員。
しかし、その額には異常なほど動揺の汗が流れていた。
超人類は歩み始める。ここで面接落ちするわけには行かない超人類は気合が入り、無駄に垂れ流している威圧感が強力になったのだった。
「本校舎1階総合事務受付……ここだな」
超人類はなんとか生徒に見つかることも無く無事着く事が出来た。
とりあえず、無駄な通報が無かった事は喜ばしい事だと思いながら、部屋にノックしてから入る。
「失礼しまーす。用務員採用の面接を受けに来ました」
「はいはい。そこに腰掛けてくだ……」
事務員が超人類を見る。その瞬間、事務員の時が止まる。
事務員は超人類を見て、どう思ったのだろう。ただでさえ普通にしてても無駄に威圧感を垂れ流して不審者に間違えられてしまうのに、今は気合が入ってそれが強力になっている。
つまり・・・・。
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
ジェイソォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!?!?」
「違ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!!」
いつもより気合が入りすぎている為、超人類の威圧感は事務員を襲う。
そのせいで事務員の目には恐ろしい顔をした超人類の手には、血の付いたチェーンソーを持っているように錯覚させたのだった。
「つ……通報しないと殺されちゃう…………!!」
「通報!? ちょっと待て!! 早まるな事務員よ!!」
これ以上何もしてないのに、騒ぎを大きくされてしまうと不味いと思った超人類は全力で止めに入るのであった。
「うむ、遅いな」
轡木十蔵(くつわぎじゅうぞう)は校長室で茶を飲んでいた。
彼はIS学園の用務員で、柔和な人柄と親しみやすさから「学園内の良心」といわれているが、彼はIS学園の実務関係を取り仕切っている事実上の運営者である為、今日飛び入りの面接者を待っていたのだ。
しかし、時間を過ぎても現れる気配が無い。
(もしかして事務室で話し込んでいるのか? 少し様子を見に行こう)
轡木十蔵は立ち上がって、事務室に向かうが事務室に近付く程、悲鳴が聞こえてくる。
事務室から悲鳴が聞こえてくる事に気付いた轡木十蔵は、何か大変なことがあったと思って事務室に飛び込んで入る。
「どうしたのかね!?」
「轡木さんッ!! ジェイソンが……ジェイソンが私を殺そうと襲ってくるーーーーー!?」
「ジェ、ジェイソン!? そんなのが何処にいるのかね?」
飛び込んで来た事務員を抑えながら轡木は事務室を見るが、中には厳つい顔をし、ぴっちぴちのスーツを着た筋肉隆々の大男がいるだけだった。
とりあえず、轡木は大男に尋ねる。
「君はジェイソンかね?」
「断じて違う」
「と言っているが……」
「轡木さん。だませれてはいけません!! ほら両手に血の付いたにチェーンソー持っているでしょ!!」
事務員が言うので、男を見てみるが持っているのは、何処でもありそうなリクルートバックだった。と言うかそんなものを持っている奴に進入を許してしまえば、国際問題になりかねない。
轡木は頭を抱えながら事務員は言う。
「君はもう帰って休みなさい」
「えっ!? でもジェイソンが……通報しないと!!」
「通報もいいから君は帰りたまえ!! そして、今すぐ精神科の病院に行きなさい!!」
轡木はなんとか丸め込めて事務員を帰らせる事に成功した。
「ふー、疲れた……。えっと君が就職希望者かね?」
「はい、超人類だ。宜しくお願いします」
「…………そうか、では付いてきなさい」
轡木に言われてついていく超人類は今度こそ身の安全を確保できる職を手に入れるため、気合が入らないように気をつけて面接に望むのだった。
ジェイソン・ボーヒーズ(殺人鬼)は、ホラー映画『13日の金曜日』シリーズに登場するキャラクターです。
詳しくはウィキペディアにて。
古い映画だから知っている人いるかね?